遺伝性血管性浮腫 (HAE) 治療薬 > 血漿カリクレイン阻害薬
薬効分類 | 遺伝性血管性浮腫 (HAE) 治療薬 > 血漿カリクレイン阻害薬 |
一般名 | ラナデルマブ (遺伝子組換え) キット |
薬価 | 1288729円 |
メーカー | 武田薬品 |
最終更新 | 2023年06月改訂(第3版) |
通常、成人及び12歳以上の小児には、ラナデルマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを2週間隔で皮下注射する。なお、継続的に発作が観察されず、症状が安定している場合には、1回300mgを4週間隔で皮下注射することもできる。
遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
臨床試験において、侵襲を伴う処置による急性発作の発症抑制に対する有効性及び安全性は検討されていない。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシー(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 投与部位:(10%以上)注射部位反応(疼痛、紅斑、内出血、不快感、血腫、出血、そう痒感、腫脹、硬結、異常感覚、反応、熱感、浮腫、発疹)(52.4%)。
2). 過敏症:(1〜5%未満)そう痒症、不快感、舌のピリピリ感。
3). 臨床検査:(1〜5%未満)ALT増加、AST増加。
4). 筋・骨格系:(1〜5%未満)筋肉痛。
5). 神経系:(5〜10%未満)浮動性めまい。
6). 皮膚:(1〜5%未満)斑状丘疹状皮疹。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 急性発作の治療を目的に本剤を使用しないことを患者又はその家族に十分に説明し、理解を得た上で使用すること。
8.2. 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。また、次の点に注意すること。
8.2.1. 自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者又はその家族が理解し、患者又はその家族が確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、自己投与適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
8.2.2. 自己投与を適用する場合には使用済みの注射針及び注射器を再使用しないように患者又はその家族に注意を促し、全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に使用済みの注射針及び注射器を廃棄する容器を提供すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(本剤はサルにおいて胎盤通過が認められており、ヒトにおける胎盤通過性は不明であるが、本剤はIgG1モノクローナル抗体であり、妊娠中に胎盤を通過すると考えられる)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、サルで本剤の乳汁移行が認められている)。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児を対象とした国内臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
14.1.1. 皮膚が敏感な部位、皮膚に異常のある部位<傷・発疹・発赤・硬結等>には投与しないこと。
14.1.2. 投与前に、内容物を目視により確認する(異物又は変色が認められる場合は、使用しない)。
14.1.3. 腹部、大腿部又は上腕部に、1回の投与でシリンジ内の全量を皮下投与すること。
14.1.4. 本剤は1回で全量を使用する製剤であり、再使用しないこと。
14.2. 薬剤交付時の注意
患者又はその家族に対し、次の点に注意するよう指導すること〔20.2参照〕。
・ 凍結は避けて、冷蔵庫(2〜8℃)で保存すること。
・ 冷蔵庫から出した後は25℃以下で保存し14日以内に使用すること。
(取扱い上の注意)
20.1. 本剤は遮光する必要があるため、外箱に入れて保存すること。
20.2. 凍結を避けて、冷蔵庫(2〜8℃)で保存すること。冷蔵庫から出した後は25℃以下で保存し14日以内に使用すること〔14.2参照〕。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 臨床試験において本剤に対する抗体産生が報告されている。抗体産生を認めた患者の例数は少なく、抗体産生による、薬物動態、薬力学、有効性及び安全性への影響は明らかではない(外国人データ)。
15.1.2. 海外臨床試験において、本剤投与群220例中10例(4.5%)で基準値上限の1.5倍を上回る活性化部分トロンボプラスチン時間延長(基準値上限の1.5倍を上回るaPTT延長)が認められた。aPTT延長がみられた10例のうち、出血に関連する有害事象は2例に認められた。また、基準値上限の2倍を上回るプロトロンビン時間<国際標準比>延長は4例(1.8%)に認められた。プロトロンビン時間(国際標準比)の延長がみられた4例のうち、出血に関連する有害事象は1例に認められた。国内臨床試験では本剤投与群12例中基準値上限の1.5倍を上回るaPTTの延長又は基準値上限の2倍を上回るプロトロンビン時間(国際標準比)の延長はいずれも認められなかった。
(保管上の注意)
2〜8℃で保存。
薬効分類 | 遺伝性血管性浮腫 (HAE) 治療薬 > 血漿カリクレイン阻害薬 |
一般名 | ラナデルマブ (遺伝子組換え) キット |
薬価 | 1288729円 |
メーカー | 武田薬品 |
最終更新 | 2023年06月改訂(第3版) |
通常、成人及び12歳以上の小児には、ラナデルマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを2週間隔で皮下注射する。なお、継続的に発作が観察されず、症状が安定している場合には、1回300mgを4週間隔で皮下注射することもできる。
遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
臨床試験において、侵襲を伴う処置による急性発作の発症抑制に対する有効性及び安全性は検討されていない。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシー(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 投与部位:(10%以上)注射部位反応(疼痛、紅斑、内出血、不快感、血腫、出血、そう痒感、腫脹、硬結、異常感覚、反応、熱感、浮腫、発疹)(52.4%)。
2). 過敏症:(1〜5%未満)そう痒症、不快感、舌のピリピリ感。
3). 臨床検査:(1〜5%未満)ALT増加、AST増加。
4). 筋・骨格系:(1〜5%未満)筋肉痛。
5). 神経系:(5〜10%未満)浮動性めまい。
6). 皮膚:(1〜5%未満)斑状丘疹状皮疹。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 急性発作の治療を目的に本剤を使用しないことを患者又はその家族に十分に説明し、理解を得た上で使用すること。
8.2. 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。また、次の点に注意すること。
8.2.1. 自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者又はその家族が理解し、患者又はその家族が確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、自己投与適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
8.2.2. 自己投与を適用する場合には使用済みの注射針及び注射器を再使用しないように患者又はその家族に注意を促し、全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に使用済みの注射針及び注射器を廃棄する容器を提供すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(本剤はサルにおいて胎盤通過が認められており、ヒトにおける胎盤通過性は不明であるが、本剤はIgG1モノクローナル抗体であり、妊娠中に胎盤を通過すると考えられる)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、サルで本剤の乳汁移行が認められている)。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児を対象とした国内臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
14.1.1. 皮膚が敏感な部位、皮膚に異常のある部位<傷・発疹・発赤・硬結等>には投与しないこと。
14.1.2. 投与前に、内容物を目視により確認する(異物又は変色が認められる場合は、使用しない)。
14.1.3. 腹部、大腿部又は上腕部に、1回の投与でシリンジ内の全量を皮下投与すること。
14.1.4. 本剤は1回で全量を使用する製剤であり、再使用しないこと。
14.2. 薬剤交付時の注意
患者又はその家族に対し、次の点に注意するよう指導すること〔20.2参照〕。
・ 凍結は避けて、冷蔵庫(2〜8℃)で保存すること。
・ 冷蔵庫から出した後は25℃以下で保存し14日以内に使用すること。
(取扱い上の注意)
20.1. 本剤は遮光する必要があるため、外箱に入れて保存すること。
20.2. 凍結を避けて、冷蔵庫(2〜8℃)で保存すること。冷蔵庫から出した後は25℃以下で保存し14日以内に使用すること〔14.2参照〕。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 臨床試験において本剤に対する抗体産生が報告されている。抗体産生を認めた患者の例数は少なく、抗体産生による、薬物動態、薬力学、有効性及び安全性への影響は明らかではない(外国人データ)。
15.1.2. 海外臨床試験において、本剤投与群220例中10例(4.5%)で基準値上限の1.5倍を上回る活性化部分トロンボプラスチン時間延長(基準値上限の1.5倍を上回るaPTT延長)が認められた。aPTT延長がみられた10例のうち、出血に関連する有害事象は2例に認められた。また、基準値上限の2倍を上回るプロトロンビン時間<国際標準比>延長は4例(1.8%)に認められた。プロトロンビン時間(国際標準比)の延長がみられた4例のうち、出血に関連する有害事象は1例に認められた。国内臨床試験では本剤投与群12例中基準値上限の1.5倍を上回るaPTTの延長又は基準値上限の2倍を上回るプロトロンビン時間(国際標準比)の延長はいずれも認められなかった。
(保管上の注意)
2〜8℃で保存。
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