薬剤情報
後発品
薬効分類向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
一般名プロチレリン酒石酸塩水和物注射液
薬価809
メーカー武田テバ薬品
最終更新2019年03月改訂(第9版)

用法・用量

1.遷延性意識障害の場合(但し、昏睡、半昏睡を除く):疾患に応じて、次記の用量を1日1回10日間静注又は点滴静注する。静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

1).頭部外傷:1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)。

2).クモ膜下出血(但し、意識障害固定期間3週以内):1回プロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)。

2.脊髄小脳変性症の場合:1日1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)を筋肉内又は静脈内に注射するが、重症例にはプロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)を注射する。2〜3週間連日注射した後、2〜3週間の休薬期間をおく。以後、これを反復するか、週2〜3回の間欠注射を行う。静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

3.下垂体TSH分泌機能検査の場合:1回プロチレリン酒石酸塩水和物0.732mg(プロチレリンとして0.5mg)を静脈内又は皮下に注射する。静脈内注射の場合は、生理食塩液あるいは注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

効能・効果

1.次記疾患に伴う昏睡・半昏睡を除く遷延性意識障害:頭部外傷、クモ膜下出血(但し意識障害固定期間3週以内)。

2.脊髄小脳変性症における運動失調の改善。

3.下垂体TSH分泌機能検査。

1).採血時間:本剤注射前と注射後30分に採血するが、必要に応じて、更に経時的に採血する。

2).測定方法:TSH測定キットを使用し、ラジオイムノアッセイ法により測定する。

3).正常範囲:血中TSHの正常範囲はラジオイムノアッセイの操作法及び判定基準により若干異なるので、施設ごとに設定すべきであるが、通常、正常人では本剤投与後30分でピークに達し、血中TSH値は10μU/mL以上になる。また、投与前の血中TSH値は5μU/mL以下である。

副作用

各効能疾患別の臨床検査値の異常を含む副作用の発現頻度は次のとおりである。

1.遷延性意識障害:承認時までの調査4.8%[44/919]、製造販売後の使用成績調査4.6%[150/3,298](再審査終了時点)。

2.脊髄小脳変性症:承認時までの調査33.1%[154/465]、製造販売後の使用成績調査12.3%[59/479](再審査終了時点)。

3.下垂体TSH分泌機能検査:承認時までの調査38.0%[142/374]、製造販売後の使用成績調査42.0%[338/805](1981年5月時点)。

[]内:副作用発現症例数/安全性評価対象症例数。

次の副作用は前記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).一過性血圧低下、意識喪失等のショック様症状(0.1%未満)が現れることがある。

2).痙攣(0.1%未満)が現れることがある。

3).下垂体腺腫患者に投与した場合、頭痛、視力障害・視野障害等を伴う下垂体卒中(0.1%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には外科的治療等適切な処置を行う。

4).血小板減少(0.1%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).循環器:(5%以上)脈拍数変動、熱感、顔面潮紅感、(0.1〜5%未満)動悸、胸部圧迫感、血圧変動。

2).消化器:(5%以上)悪心、心窩部不快感、(0.1〜5%未満)嘔吐、食欲不振、腹痛、口渇、異味感。

3).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇。

4).血液:(0.1〜5%未満)貧血、白血球減少。

5).精神神経系:(0.1〜5%未満)興奮、多弁、頭痛、眩暈、しびれ感、(0.1%未満)振戦、不安、不眠。

6).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒[このような場合には投与を中止する]。

7).その他:(5%以上)尿意、(0.1〜5%未満)発熱、発汗、悪寒、倦怠感、脱力感、咽頭違和感、浮腫、(0.1%未満)排尿障害、乳房腫大、乳汁分泌。

慎重投与

1.心障害のある患者[本剤は一過性血圧上昇及び一過性脈拍数上昇させることがある]。

2.遺伝性果糖不耐症の患者[本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発される恐れがある]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児に対する安全性は確立していない。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.静脈内投与にあたってはできるだけゆっくり投与する[急速に静脈内注射すると、一過性尿意、悪心、熱感等が現れやすい]。

2.筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に注意する。

1).筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わない。なお、小児には特に注意する。

2).筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

1.注意:本品は「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、ヤスリを用いず、アンプル枝部のマーク(青)の反対方向に折り取る。

2.使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。

その他の注意

1.本剤の連用により、TRHに対するTSH分泌反応が低下するので、定められた投与期間を標準として投与する。

2.本剤の連用によるTSH分泌反応低下は連用中止1週ないし2週後に回復するので、TRHテストを施行する場合はその後に行う。

3.甲状腺ホルモン剤投与中、抗甲状腺剤投与中、副腎皮質ステロイド剤投与中の患者ではTRHに対するTSH分泌反応が変化することがある。

ヒルトニン0.5mg注射液
ヒルトニン0.5mg注射液

ヒルトニン0.5mg注射液

向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
2019年03月改訂(第9版)
薬剤情報
後発品
薬効分類向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
一般名プロチレリン酒石酸塩水和物注射液
薬価809
メーカー武田テバ薬品
最終更新2019年03月改訂(第9版)

用法・用量

1.遷延性意識障害の場合(但し、昏睡、半昏睡を除く):疾患に応じて、次記の用量を1日1回10日間静注又は点滴静注する。静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

1).頭部外傷:1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)。

2).クモ膜下出血(但し、意識障害固定期間3週以内):1回プロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)。

2.脊髄小脳変性症の場合:1日1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)を筋肉内又は静脈内に注射するが、重症例にはプロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)を注射する。2〜3週間連日注射した後、2〜3週間の休薬期間をおく。以後、これを反復するか、週2〜3回の間欠注射を行う。静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

3.下垂体TSH分泌機能検査の場合:1回プロチレリン酒石酸塩水和物0.732mg(プロチレリンとして0.5mg)を静脈内又は皮下に注射する。静脈内注射の場合は、生理食塩液あるいは注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

効能・効果

1.次記疾患に伴う昏睡・半昏睡を除く遷延性意識障害:頭部外傷、クモ膜下出血(但し意識障害固定期間3週以内)。

2.脊髄小脳変性症における運動失調の改善。

3.下垂体TSH分泌機能検査。

1).採血時間:本剤注射前と注射後30分に採血するが、必要に応じて、更に経時的に採血する。

2).測定方法:TSH測定キットを使用し、ラジオイムノアッセイ法により測定する。

3).正常範囲:血中TSHの正常範囲はラジオイムノアッセイの操作法及び判定基準により若干異なるので、施設ごとに設定すべきであるが、通常、正常人では本剤投与後30分でピークに達し、血中TSH値は10μU/mL以上になる。また、投与前の血中TSH値は5μU/mL以下である。

副作用

各効能疾患別の臨床検査値の異常を含む副作用の発現頻度は次のとおりである。

1.遷延性意識障害:承認時までの調査4.8%[44/919]、製造販売後の使用成績調査4.6%[150/3,298](再審査終了時点)。

2.脊髄小脳変性症:承認時までの調査33.1%[154/465]、製造販売後の使用成績調査12.3%[59/479](再審査終了時点)。

3.下垂体TSH分泌機能検査:承認時までの調査38.0%[142/374]、製造販売後の使用成績調査42.0%[338/805](1981年5月時点)。

[]内:副作用発現症例数/安全性評価対象症例数。

次の副作用は前記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).一過性血圧低下、意識喪失等のショック様症状(0.1%未満)が現れることがある。

2).痙攣(0.1%未満)が現れることがある。

3).下垂体腺腫患者に投与した場合、頭痛、視力障害・視野障害等を伴う下垂体卒中(0.1%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には外科的治療等適切な処置を行う。

4).血小板減少(0.1%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).循環器:(5%以上)脈拍数変動、熱感、顔面潮紅感、(0.1〜5%未満)動悸、胸部圧迫感、血圧変動。

2).消化器:(5%以上)悪心、心窩部不快感、(0.1〜5%未満)嘔吐、食欲不振、腹痛、口渇、異味感。

3).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇。

4).血液:(0.1〜5%未満)貧血、白血球減少。

5).精神神経系:(0.1〜5%未満)興奮、多弁、頭痛、眩暈、しびれ感、(0.1%未満)振戦、不安、不眠。

6).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒[このような場合には投与を中止する]。

7).その他:(5%以上)尿意、(0.1〜5%未満)発熱、発汗、悪寒、倦怠感、脱力感、咽頭違和感、浮腫、(0.1%未満)排尿障害、乳房腫大、乳汁分泌。

慎重投与

1.心障害のある患者[本剤は一過性血圧上昇及び一過性脈拍数上昇させることがある]。

2.遺伝性果糖不耐症の患者[本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発される恐れがある]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児に対する安全性は確立していない。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.静脈内投与にあたってはできるだけゆっくり投与する[急速に静脈内注射すると、一過性尿意、悪心、熱感等が現れやすい]。

2.筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に注意する。

1).筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わない。なお、小児には特に注意する。

2).筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

1.注意:本品は「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、ヤスリを用いず、アンプル枝部のマーク(青)の反対方向に折り取る。

2.使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。

その他の注意

1.本剤の連用により、TRHに対するTSH分泌反応が低下するので、定められた投与期間を標準として投与する。

2.本剤の連用によるTSH分泌反応低下は連用中止1週ないし2週後に回復するので、TRHテストを施行する場合はその後に行う。

3.甲状腺ホルモン剤投与中、抗甲状腺剤投与中、副腎皮質ステロイド剤投与中の患者ではTRHに対するTSH分泌反応が変化することがある。

薬剤情報

薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。

一般名、製品名どちらでも検索可能!

※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。