薬剤情報
後発品
薬効分類抗C型肝炎ウイルス薬・抗C型肝炎ウイルス薬 > HCV NS3−4A セリンプロテアーゼ阻害薬・HCV NS5A 阻害薬
一般名グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル錠
薬価17422.8
メーカーアッヴィ
最終更新2022年06月改訂(第1版)

用法・用量

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎の場合〉

通常、成人、12歳以上の小児及び3歳以上12歳未満かつ体重45kg以上の小児には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回、食後に経口投与する。投与期間は8週間とする。なお、C型慢性肝炎に対する前治療歴に応じて投与期間は12週間とすることができる。

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型代償性肝硬変の場合〉

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変の場合〉

通常、成人、12歳以上の小児及び3歳以上12歳未満かつ体重45kg以上の小児には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回、食後に経口投与する。投与期間は12週間とする。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. セログループ1又はセログループ2のC型慢性肝炎(セログループ1:ジェノタイプ1、セログループ2:ジェノタイプ2)患者に対しては、前治療の有無により投与期間を考慮すること(国内臨床試験において、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤、NS5A阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤の前治療歴を有する患者に対する本剤の投与期間は12週間であった)〔17.1.1参照〕。

7.2. 本剤とグレカプレビル・ピブレンタスビル配合顆粒小児用の生物学的同等性は示されていないため、互換使用を行わないこと。

効能・効果

C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

本剤の使用に際しては、HCV RNAが陽性であることを確認すること。また、肝予備能、臨床症状等により、非代償性肝硬変でないことを確認すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(5%未満)悪心、腹痛、腹部膨満、(頻度不明)嘔吐、上腹部痛。

2). 代謝・栄養:(5%未満)食欲減退。

3). 精神神経:(5%未満)頭痛、傾眠。

4). 皮膚:(5%未満)皮膚そう痒、発疹、薬疹、血管炎性皮疹、(頻度不明)血管性浮腫。

5). 泌尿器・生殖器:(5%未満)蛋白尿。

6). 全身症状:(5%未満)倦怠感、疲労、悪寒、活動性低下、(頻度不明)無力症。

7). 臨床検査:(5%未満)血中ビリルビン増加、ALT増加、尿中結晶陽性。

警告

1.1. 本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害のある患者〔9.3.1、16.6.1参照〕。

2.3. アタザナビル硫酸塩投与中、アトルバスタチンカルシウム水和物投与中、リファンピシン投与中の患者〔10.1、16.7.2参照〕。

重要な基本的注意

8.1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルス再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること〔9.1.1参照〕。

8.2. 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと〔11.1参照〕。

8.3. C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性があるので、特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、頻回にPT−INRや頻回に血中薬物濃度、頻回に血糖値のモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者:B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBV DNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。

C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている〔8.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害のある患者:投与しないこと(本剤の曝露量が増加するおそれがある)〔2.2、16.6.1参照〕。

相互作用

グレカプレビルはP糖蛋白(P−gp)、乳癌耐性蛋白(BCRP)、有機アニオントランスポーター(OATP)1B1/1B3の基質であり、阻害剤である。ピブレンタスビルはP−gpの基質であり、P−gp、BCRP、OATP1B1の阻害剤である〔16.7.1、16.7.2参照〕。

10.1. 併用禁忌:

1). アタザナビル硫酸塩:

@. アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>〔2.3、16.7.2参照〕[グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある(アタザナビルのOATP1B阻害作用によるものと考えられる)]。

A. アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>〔2.3、16.7.2参照〕[ALT上昇のリスクが増加するおそれがある(ALT上昇の機序は不明)]。

2). アトルバスタチンカルシウム水和物<リピトール>〔2.3、16.7.2参照〕[アトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、アトルバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

3). リファンピシン<リファジン>〔2.3、16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(リファンピシンのP−gp誘導作用による)]。

10.2. 併用注意:

1). ジゴキシン、ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩〔16.7.2参照〕[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのP−gp阻害作用による)]。

2). カルバマゼピン、エファビレンツ、フェニトイン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(これら薬剤のP−gp誘導作用による)]。

3). エチニルエストラジオール[ALT上昇のリスクが増加するおそれがある(機序不明)]。

4). ロスバスタチンカルシウム〔16.7.2参照〕[ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、ロスバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

5). シンバスタチン〔16.7.2参照〕[シンバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、シンバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

6). プラバスタチンナトリウム〔16.7.2参照〕[プラバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、プラバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による)]。

7). フルバスタチンナトリウム、ピタバスタチンカルシウム水和物[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、これらスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による)]。

8). シクロスポリン〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある(シクロスポリンのOATP1B、P−gp及びBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

9). ロピナビル・リトナビル〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある(これら薬剤のOATP1B、P−gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

10). ダルナビルエタノール付加物/リトナビル、ダルナビルエタノール付加物・コビシスタット〔16.7.2参照〕[グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある(これら薬剤のOATP1B、P−gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で本剤成分が乳汁中へ移行することが確認されている)。

小児等

12歳未満の小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 処置

過量投与時、グレカプレビル及びピブレンタスビルは血液透析ではほとんど除去されない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

マヴィレット配合錠
後発品はありません
マヴィレット配合錠
マヴィレット配合錠

マヴィレット配合錠

抗C型肝炎ウイルス薬・抗C型肝炎ウイルス薬 > HCV NS3−4A セリンプロテアーゼ阻害薬・HCV NS5A 阻害薬
2022年06月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類抗C型肝炎ウイルス薬・抗C型肝炎ウイルス薬 > HCV NS3−4A セリンプロテアーゼ阻害薬・HCV NS5A 阻害薬
一般名グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル錠
薬価17422.8
メーカーアッヴィ
最終更新2022年06月改訂(第1版)

用法・用量

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎の場合〉

通常、成人、12歳以上の小児及び3歳以上12歳未満かつ体重45kg以上の小児には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回、食後に経口投与する。投与期間は8週間とする。なお、C型慢性肝炎に対する前治療歴に応じて投与期間は12週間とすることができる。

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のC型代償性肝硬変の場合〉

〈セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変の場合〉

通常、成人、12歳以上の小児及び3歳以上12歳未満かつ体重45kg以上の小児には1回3錠(グレカプレビルとして300mg及びピブレンタスビルとして120mg)を1日1回、食後に経口投与する。投与期間は12週間とする。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. セログループ1又はセログループ2のC型慢性肝炎(セログループ1:ジェノタイプ1、セログループ2:ジェノタイプ2)患者に対しては、前治療の有無により投与期間を考慮すること(国内臨床試験において、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤、NS5A阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤の前治療歴を有する患者に対する本剤の投与期間は12週間であった)〔17.1.1参照〕。

7.2. 本剤とグレカプレビル・ピブレンタスビル配合顆粒小児用の生物学的同等性は示されていないため、互換使用を行わないこと。

効能・効果

C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

本剤の使用に際しては、HCV RNAが陽性であることを確認すること。また、肝予備能、臨床症状等により、非代償性肝硬変でないことを確認すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(5%未満)悪心、腹痛、腹部膨満、(頻度不明)嘔吐、上腹部痛。

2). 代謝・栄養:(5%未満)食欲減退。

3). 精神神経:(5%未満)頭痛、傾眠。

4). 皮膚:(5%未満)皮膚そう痒、発疹、薬疹、血管炎性皮疹、(頻度不明)血管性浮腫。

5). 泌尿器・生殖器:(5%未満)蛋白尿。

6). 全身症状:(5%未満)倦怠感、疲労、悪寒、活動性低下、(頻度不明)無力症。

7). 臨床検査:(5%未満)血中ビリルビン増加、ALT増加、尿中結晶陽性。

警告

1.1. 本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害のある患者〔9.3.1、16.6.1参照〕。

2.3. アタザナビル硫酸塩投与中、アトルバスタチンカルシウム水和物投与中、リファンピシン投与中の患者〔10.1、16.7.2参照〕。

重要な基本的注意

8.1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルス再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること〔9.1.1参照〕。

8.2. 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと〔11.1参照〕。

8.3. C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性があるので、特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、頻回にPT−INRや頻回に血中薬物濃度、頻回に血糖値のモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者:B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBV DNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。

C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている〔8.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度<Child−Pugh分類C>の肝機能障害のある患者:投与しないこと(本剤の曝露量が増加するおそれがある)〔2.2、16.6.1参照〕。

相互作用

グレカプレビルはP糖蛋白(P−gp)、乳癌耐性蛋白(BCRP)、有機アニオントランスポーター(OATP)1B1/1B3の基質であり、阻害剤である。ピブレンタスビルはP−gpの基質であり、P−gp、BCRP、OATP1B1の阻害剤である〔16.7.1、16.7.2参照〕。

10.1. 併用禁忌:

1). アタザナビル硫酸塩:

@. アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>〔2.3、16.7.2参照〕[グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある(アタザナビルのOATP1B阻害作用によるものと考えられる)]。

A. アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>〔2.3、16.7.2参照〕[ALT上昇のリスクが増加するおそれがある(ALT上昇の機序は不明)]。

2). アトルバスタチンカルシウム水和物<リピトール>〔2.3、16.7.2参照〕[アトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、アトルバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

3). リファンピシン<リファジン>〔2.3、16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(リファンピシンのP−gp誘導作用による)]。

10.2. 併用注意:

1). ジゴキシン、ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩〔16.7.2参照〕[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのP−gp阻害作用による)]。

2). カルバマゼピン、エファビレンツ、フェニトイン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(これら薬剤のP−gp誘導作用による)]。

3). エチニルエストラジオール[ALT上昇のリスクが増加するおそれがある(機序不明)]。

4). ロスバスタチンカルシウム〔16.7.2参照〕[ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、ロスバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

5). シンバスタチン〔16.7.2参照〕[シンバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、シンバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B及びBCRP阻害作用による)]。

6). プラバスタチンナトリウム〔16.7.2参照〕[プラバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがあり、プラバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による)]。

7). フルバスタチンナトリウム、ピタバスタチンカルシウム水和物[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、これらスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある(グレカプレビル及びピブレンタスビルのOATP1B阻害作用による)]。

8). シクロスポリン〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある(シクロスポリンのOATP1B、P−gp及びBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

9). ロピナビル・リトナビル〔16.7.2参照〕[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある(これら薬剤のOATP1B、P−gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

10). ダルナビルエタノール付加物/リトナビル、ダルナビルエタノール付加物・コビシスタット〔16.7.2参照〕[グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある(これら薬剤のOATP1B、P−gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で本剤成分が乳汁中へ移行することが確認されている)。

小児等

12歳未満の小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 処置

過量投与時、グレカプレビル及びピブレンタスビルは血液透析ではほとんど除去されない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

後発品はありません
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