薬効分類 | 消炎・鎮痛・解熱薬 > Caチャネルα2δリガンド |
一般名 | ミロガバリンベシル酸塩錠 |
薬価 | 127.9円 |
メーカー | 第一三共 |
最終更新 | 2024年08月改訂(第8版) |
通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
腎機能障害患者に投与する場合は、次に示すクレアチニンクリアランス値を参考として投与量及び投与間隔を調節すること(低用量から開始し、忍容性が確認され、効果不十分な場合は増量すること)〔9.2腎機能障害患者の項、9.8.1、16.6.1、17.1.6参照〕[1)軽度腎機能障害(90mL/min>CLcr≧60mL/min):1日投与量10〜30mg、初期用量1回5mg1日2回、有効用量;最低用量1回10mg1日2回、推奨用量1回15mg1日2回、2)中等度腎機能障害(60mL/min>CLcr≧30mL/min):1日投与量5〜15mg、初期用量1回2.5mg1日2回、有効用量;最低用量1回5mg1日2回、推奨用量1回7.5mg1日2回、3)重度腎機能障害(血液透析患者を含む)(30mL/min>CLcr):1日投与量2.5〜7.5mg、初期用量1回2.5mg1日1回、有効用量;最低用量1回5mg1日1回、推奨用量1回7.5mg1日1回]。
神経障害性疼痛。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. めまい(頻度不明)、傾眠(頻度不明)、意識消失(0.1%未満):転倒し骨折等を起こすおそれがある(異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど適切な処置を行うこと)〔8.1、9.8.2参照〕。
11.1.2. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等の肝機能障害があらわれることがある(全身倦怠感や食欲不振等の初期症状を含む異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと)。
11.1.3. 腎機能障害(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(5%以上)傾眠、浮動性めまい、(5%未満)体位性めまい、不眠症、意識消失、頭痛、振戦、感覚鈍麻、(頻度不明)記憶障害、健忘、構語障害、幻覚、譫妄、味覚障害、味覚不全、頭部不快感、ジスキネジア、ミオクローヌス。
2). 眼:(5%未満)霧視、(頻度不明)複視、視力障害、視力低下。
3). 血液:(5%未満)好酸球数増加。
4). 循環器:(5%未満)起立性低血圧、高血圧、(頻度不明)動悸、ほてり、血圧低下。
5). 消化器:(5%未満)便秘、腹部膨満、口内乾燥、胃炎、嘔吐、食欲亢進、食欲減退、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、(頻度不明)下痢、腹部不快感。
6). 肝臓:(5%未満)肝酵素上昇。
7). 泌尿器:(頻度不明)尿失禁、頻尿、排尿困難、尿閉。
8). 皮膚:(5%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹、紅斑、皮膚そう痒症。
9). その他:(5%以上)浮腫、(5%未満)体重増加、歩行障害、異常感、回転性めまい、口渇、顔面浮腫、転倒、糖尿病(HbA1c上昇、血糖値上昇)、倦怠感、血中CK上昇、眼瞼浮腫、筋力低下、離脱症候群、(頻度不明)無力症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. めまい、傾眠、意識消失等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。特に、投与量の増加又は長期投与に伴い体重増加が認められることがあるため、定期的に体重計測を実施すること。
8.3. 本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。
8.4. 本剤の急激な投与中止により、不眠症、悪心、下痢、食欲減退等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
8.5. 弱視、視覚異常、霧視、複視等の眼障害があらわれることがあるので、診察時に、眼障害について問診を行うなど注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節すること(本剤の血漿中濃度が高くなり副作用が発現しやすくなるおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、9.8.1、16.6.1、17.1.6参照〕。
ミロガバリンは主として腎からの糸球体ろ過及び尿細管分泌により排泄される。ミロガバリンの分泌に関わるトランスポーターは、有機アニオントランスポーター(OAT)1、OAT3、有機カチオントランスポーター(OCT)2、H+/有機カチオンアンチポーター(MATE)1及びMATE2−Kである。また、UDPグルクロン酸転移酵素(UGT)による代謝も受ける。
10.2. 併用注意:
1). プロベネシド〔16.7.1参照〕[本剤の作用が増強するおそれがある(プロベネシドのOAT1、OAT3及びUGTの阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇すると考えられる)]。
2). シメチジン〔16.7.1参照〕[本剤の作用が増強するおそれがある(シメチジンのMATE1及びMATE2−Kの阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇すると考えられる)]。
3). ロラゼパム、アルコール(飲酒)〔16.7.1参照〕[注意力・平衡機能の低下を増強するおそれがある(相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられる)]。
9.8.1. クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど慎重に投与すること(腎機能が低下していることが多い)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.2腎機能障害患者の項、16.6.3参照〕。
9.8.2. めまい、傾眠、意識消失等により転倒し骨折等を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
線維筋痛症患者を対象とした海外臨床試験*において、1日60mgまでの過量投与例が報告されている(過量投与時にみられた症状は、多幸気分、構語障害、頭痛、嚥下障害、関節炎、関節腫脹、無力症であった)。
13.2. 処置
過量投与時、本剤は血液透析により15.3%が除去される〔16.6.1参照〕。
*)本剤の効能又は効果は神経障害性疼痛である。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(取扱い上の注意)
20.1. 開封後、吸湿により錠剤表面に微細なくぼみがみられることがある。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 日本を含むアジアで実施した国際共同プラセボ対照試験において、自殺関連有害事象が本剤投与群1378例中5例(0.36%:自殺既遂1例、自殺念慮4例)、プラセボ群869例中4例(0.46%:自殺念慮4例)に認められた。
15.1.2. 日本を含むアジアで実施した国際共同プラセボ対照試験において、死亡例が本剤投与群1378例中3例(0.22%)で報告され、プラセボ群869例では報告はなかった。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 消炎・鎮痛・解熱薬 > Caチャネルα2δリガンド |
一般名 | ミロガバリンベシル酸塩錠 |
薬価 | 127.9円 |
メーカー | 第一三共 |
最終更新 | 2024年08月改訂(第8版) |
通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
腎機能障害患者に投与する場合は、次に示すクレアチニンクリアランス値を参考として投与量及び投与間隔を調節すること(低用量から開始し、忍容性が確認され、効果不十分な場合は増量すること)〔9.2腎機能障害患者の項、9.8.1、16.6.1、17.1.6参照〕[1)軽度腎機能障害(90mL/min>CLcr≧60mL/min):1日投与量10〜30mg、初期用量1回5mg1日2回、有効用量;最低用量1回10mg1日2回、推奨用量1回15mg1日2回、2)中等度腎機能障害(60mL/min>CLcr≧30mL/min):1日投与量5〜15mg、初期用量1回2.5mg1日2回、有効用量;最低用量1回5mg1日2回、推奨用量1回7.5mg1日2回、3)重度腎機能障害(血液透析患者を含む)(30mL/min>CLcr):1日投与量2.5〜7.5mg、初期用量1回2.5mg1日1回、有効用量;最低用量1回5mg1日1回、推奨用量1回7.5mg1日1回]。
神経障害性疼痛。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. めまい(頻度不明)、傾眠(頻度不明)、意識消失(0.1%未満):転倒し骨折等を起こすおそれがある(異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど適切な処置を行うこと)〔8.1、9.8.2参照〕。
11.1.2. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等の肝機能障害があらわれることがある(全身倦怠感や食欲不振等の初期症状を含む異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと)。
11.1.3. 腎機能障害(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(5%以上)傾眠、浮動性めまい、(5%未満)体位性めまい、不眠症、意識消失、頭痛、振戦、感覚鈍麻、(頻度不明)記憶障害、健忘、構語障害、幻覚、譫妄、味覚障害、味覚不全、頭部不快感、ジスキネジア、ミオクローヌス。
2). 眼:(5%未満)霧視、(頻度不明)複視、視力障害、視力低下。
3). 血液:(5%未満)好酸球数増加。
4). 循環器:(5%未満)起立性低血圧、高血圧、(頻度不明)動悸、ほてり、血圧低下。
5). 消化器:(5%未満)便秘、腹部膨満、口内乾燥、胃炎、嘔吐、食欲亢進、食欲減退、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、(頻度不明)下痢、腹部不快感。
6). 肝臓:(5%未満)肝酵素上昇。
7). 泌尿器:(頻度不明)尿失禁、頻尿、排尿困難、尿閉。
8). 皮膚:(5%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹、紅斑、皮膚そう痒症。
9). その他:(5%以上)浮腫、(5%未満)体重増加、歩行障害、異常感、回転性めまい、口渇、顔面浮腫、転倒、糖尿病(HbA1c上昇、血糖値上昇)、倦怠感、血中CK上昇、眼瞼浮腫、筋力低下、離脱症候群、(頻度不明)無力症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. めまい、傾眠、意識消失等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候があらわれた場合は、食事療法、運動療法等の適切な処置を行うこと。特に、投与量の増加又は長期投与に伴い体重増加が認められることがあるため、定期的に体重計測を実施すること。
8.3. 本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。
8.4. 本剤の急激な投与中止により、不眠症、悪心、下痢、食欲減退等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
8.5. 弱視、視覚異常、霧視、複視等の眼障害があらわれることがあるので、診察時に、眼障害について問診を行うなど注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節すること(本剤の血漿中濃度が高くなり副作用が発現しやすくなるおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、9.8.1、16.6.1、17.1.6参照〕。
ミロガバリンは主として腎からの糸球体ろ過及び尿細管分泌により排泄される。ミロガバリンの分泌に関わるトランスポーターは、有機アニオントランスポーター(OAT)1、OAT3、有機カチオントランスポーター(OCT)2、H+/有機カチオンアンチポーター(MATE)1及びMATE2−Kである。また、UDPグルクロン酸転移酵素(UGT)による代謝も受ける。
10.2. 併用注意:
1). プロベネシド〔16.7.1参照〕[本剤の作用が増強するおそれがある(プロベネシドのOAT1、OAT3及びUGTの阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇すると考えられる)]。
2). シメチジン〔16.7.1参照〕[本剤の作用が増強するおそれがある(シメチジンのMATE1及びMATE2−Kの阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇すると考えられる)]。
3). ロラゼパム、アルコール(飲酒)〔16.7.1参照〕[注意力・平衡機能の低下を増強するおそれがある(相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられる)]。
9.8.1. クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど慎重に投与すること(腎機能が低下していることが多い)〔7.用法及び用量に関連する注意、9.2腎機能障害患者の項、16.6.3参照〕。
9.8.2. めまい、傾眠、意識消失等により転倒し骨折等を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
線維筋痛症患者を対象とした海外臨床試験*において、1日60mgまでの過量投与例が報告されている(過量投与時にみられた症状は、多幸気分、構語障害、頭痛、嚥下障害、関節炎、関節腫脹、無力症であった)。
13.2. 処置
過量投与時、本剤は血液透析により15.3%が除去される〔16.6.1参照〕。
*)本剤の効能又は効果は神経障害性疼痛である。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(取扱い上の注意)
20.1. 開封後、吸湿により錠剤表面に微細なくぼみがみられることがある。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 日本を含むアジアで実施した国際共同プラセボ対照試験において、自殺関連有害事象が本剤投与群1378例中5例(0.36%:自殺既遂1例、自殺念慮4例)、プラセボ群869例中4例(0.46%:自殺念慮4例)に認められた。
15.1.2. 日本を含むアジアで実施した国際共同プラセボ対照試験において、死亡例が本剤投与群1378例中3例(0.22%)で報告され、プラセボ群869例では報告はなかった。
(保管上の注意)
室温保存。
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