薬効分類 | 白斑治療薬 |
一般名 | メトキサレン錠 |
薬価 | 148.2円 |
メーカー | 大正製薬 |
最終更新 | 2023年07月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人では1日2錠(メトキサレンとして20mg)、7〜12歳で1日1〜2錠(メトキサレンとして10〜20mg)、6歳以下では1日1錠(メトキサレンとして10mg)を経口投与する。なお症状により適宜増減する。
経口投与2時間後に日光浴あるいは人工紫外線の照射を行う。全身汎発性の白斑には内服療法が望ましい。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 紫外線を照射する場合、照射源及び個人差に応じて至適量を個々に把握する必要があり、その目安としては、照射した翌日の治療白斑部位が軽度にピンク色に発赤し、持続する程度が適当である。
7.2. 特に最初の照射量は、皮膚炎を防止する上からも、最少紅斑量以下から開始することが望ましく、一応の目安として、日光浴の場合は5分より始め、人工紫外線照射の場合は、光源より20〜30cmの距離から1分より始め、以後白斑部位の皮膚症状により漸増・漸減して至適量を把握し、照射すること。
7.3. 本剤は360nmをピークとする波長に高い活性を有するので、主として360nm付近の波長を有するBlack−lightの照射が望ましい。
尋常性白斑。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(3〜5%未満)腹痛、嘔気、(頻度不明)食欲不振、胃部不快感。
2). 皮膚:(3〜5%未満)潮紅、(頻度不明)*皮膚腫脹、*皮膚水疱[*:過量投与又は紫外線の過剰照射によりあらわれることがあるので、このような場合には治療を中止すること(なお、治癒後に治療を再開する場合には、減量するか又は照射量を減ずること)]、皮膚そう痒、皮膚痛、皮膚色素沈着低下症。
3). 精神神経系:(3〜5%未満)めまい、(3%未満)不眠、(頻度不明)抑うつ、頭痛。
4). その他:(3%未満)顔面浮腫、胸内苦悶、(頻度不明)*肝機能障害[*:長期投与の場合は、月1回程度の肝機能検査を行うことが望ましい]。
発現頻度は国内一般臨床試験(再評価資料)に基づき算出した。
PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告がある。
2.1. 皮膚癌又はその既往歴のある患者[皮膚癌が増悪又は再発するおそれがある]。
2.2. ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患のある患者[光毒性反応が増強される]。
2.3. 肝疾患のある患者〔9.3.1参照〕。
8.1. 紫外線照射時には、目に遮光眼帯を着用させる等、眼障害への予防に細心の注意を払うこと。また、白斑部以外の正常皮膚も皮膚炎を防ぐため、黒布等で覆い、露光されないよう注意すること。
8.2. 紫外線感受性は内服後6〜8時間持続するので、この間は治療する場合を除いて紫外線に照射されないよう注意すること。
8.3. PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があるので、治療前には患者によく説明し、PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意すること。また、紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しないこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 糖尿病の患者:海外で血糖値の増加例が報告されている。
9.1.2. 薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者:光毒性反応が増強されるおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝疾患のある患者:投与しないこと(肝疾患の悪化例が報告されている)〔2.3参照〕。
本剤は、代謝酵素肝チトクロームP450(CYP)2A6の阻害作用を有することから、本酵素で代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:
1). 光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:ピリドンカルボン酸系薬剤、テトラサイクリン系薬剤、サルファ剤、タール製剤、チアジド系薬剤、ポルフィリン系薬剤、フェノチアジン系薬剤等[光線過敏症が発現するおそれがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの薬剤との併用により光感受性が増強されるおそれがある)]。
2). フロクマリンを含有する食物:セロリ、ライム、ニンジン、パセリ、イチジク、アメリカボウフウ、カラシ等[光線過敏症が発現するおそれがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある)]。
3). CYP2A6によって代謝される薬剤:レトロゾール、塩酸ファドロゾール水和物、ピロカルピン塩酸塩等[併用薬剤の作用を増強させるおそれがある(本剤は、CYP2A6を阻害することにより、併用薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある)]。
治療方法に留意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
乾癬のある患者に使用した場合、皮膚癌が発現し易くなるおそれがある。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
動物実験(モルモット)で腹腔内に大量投与し、紫外線照射した場合に、眼障害が認められたとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 白斑治療薬 |
一般名 | メトキサレン錠 |
薬価 | 148.2円 |
メーカー | 大正製薬 |
最終更新 | 2023年07月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人では1日2錠(メトキサレンとして20mg)、7〜12歳で1日1〜2錠(メトキサレンとして10〜20mg)、6歳以下では1日1錠(メトキサレンとして10mg)を経口投与する。なお症状により適宜増減する。
経口投与2時間後に日光浴あるいは人工紫外線の照射を行う。全身汎発性の白斑には内服療法が望ましい。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 紫外線を照射する場合、照射源及び個人差に応じて至適量を個々に把握する必要があり、その目安としては、照射した翌日の治療白斑部位が軽度にピンク色に発赤し、持続する程度が適当である。
7.2. 特に最初の照射量は、皮膚炎を防止する上からも、最少紅斑量以下から開始することが望ましく、一応の目安として、日光浴の場合は5分より始め、人工紫外線照射の場合は、光源より20〜30cmの距離から1分より始め、以後白斑部位の皮膚症状により漸増・漸減して至適量を把握し、照射すること。
7.3. 本剤は360nmをピークとする波長に高い活性を有するので、主として360nm付近の波長を有するBlack−lightの照射が望ましい。
尋常性白斑。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(3〜5%未満)腹痛、嘔気、(頻度不明)食欲不振、胃部不快感。
2). 皮膚:(3〜5%未満)潮紅、(頻度不明)*皮膚腫脹、*皮膚水疱[*:過量投与又は紫外線の過剰照射によりあらわれることがあるので、このような場合には治療を中止すること(なお、治癒後に治療を再開する場合には、減量するか又は照射量を減ずること)]、皮膚そう痒、皮膚痛、皮膚色素沈着低下症。
3). 精神神経系:(3〜5%未満)めまい、(3%未満)不眠、(頻度不明)抑うつ、頭痛。
4). その他:(3%未満)顔面浮腫、胸内苦悶、(頻度不明)*肝機能障害[*:長期投与の場合は、月1回程度の肝機能検査を行うことが望ましい]。
発現頻度は国内一般臨床試験(再評価資料)に基づき算出した。
PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告がある。
2.1. 皮膚癌又はその既往歴のある患者[皮膚癌が増悪又は再発するおそれがある]。
2.2. ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患のある患者[光毒性反応が増強される]。
2.3. 肝疾患のある患者〔9.3.1参照〕。
8.1. 紫外線照射時には、目に遮光眼帯を着用させる等、眼障害への予防に細心の注意を払うこと。また、白斑部以外の正常皮膚も皮膚炎を防ぐため、黒布等で覆い、露光されないよう注意すること。
8.2. 紫外線感受性は内服後6〜8時間持続するので、この間は治療する場合を除いて紫外線に照射されないよう注意すること。
8.3. PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があるので、治療前には患者によく説明し、PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意すること。また、紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しないこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 糖尿病の患者:海外で血糖値の増加例が報告されている。
9.1.2. 薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者:光毒性反応が増強されるおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝疾患のある患者:投与しないこと(肝疾患の悪化例が報告されている)〔2.3参照〕。
本剤は、代謝酵素肝チトクロームP450(CYP)2A6の阻害作用を有することから、本酵素で代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:
1). 光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:ピリドンカルボン酸系薬剤、テトラサイクリン系薬剤、サルファ剤、タール製剤、チアジド系薬剤、ポルフィリン系薬剤、フェノチアジン系薬剤等[光線過敏症が発現するおそれがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの薬剤との併用により光感受性が増強されるおそれがある)]。
2). フロクマリンを含有する食物:セロリ、ライム、ニンジン、パセリ、イチジク、アメリカボウフウ、カラシ等[光線過敏症が発現するおそれがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある)]。
3). CYP2A6によって代謝される薬剤:レトロゾール、塩酸ファドロゾール水和物、ピロカルピン塩酸塩等[併用薬剤の作用を増強させるおそれがある(本剤は、CYP2A6を阻害することにより、併用薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある)]。
治療方法に留意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
乾癬のある患者に使用した場合、皮膚癌が発現し易くなるおそれがある。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
動物実験(モルモット)で腹腔内に大量投与し、紫外線照射した場合に、眼障害が認められたとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
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