薬効分類 | カリウム (K) 製剤 |
一般名 | グルコン酸カリウム細粒 |
薬価 | 6.9円 |
メーカー | サンファーマ |
最終更新 | 2024年07月改訂(第3版) |
1回カリウム10mEq相当量1日3〜4回経口投与。
症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 血漿カリウム濃度が3.0〜3.5mEq/Lの軽症例
血漿カリウム濃度が3.0〜3.5mEq/Lの軽症例の場合、低用量から投与開始することが望ましい。
7.2. 原発性アルドステロン症による低カリウム血症の場合
原発性アルドステロン症による低カリウム血症の場合、抗アルドステロン剤の併用が望ましい。
7.3. 低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合
低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合、本剤とともにクロールを補給することが望ましい。
低カリウム状態時のカリウム補給。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 心臓伝導障害(頻度不明):一時に大量を投与すると心臓伝導障害があらわれることがある〔13.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1〜2%未満)悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛、胸やけ、便秘、腹部膨満感等。
2). 皮膚:(0.1%未満)皮疹、皮膚そう痒等。
承認時以降実施した調査含む。
2.1. 重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者〔9.2.1参照〕。
2.2. アジソン病患者で、アジソン病に対して適切な治療を行っていない患者[アジソン病ではアルドステロン分泌低下により、カリウム排泄障害をきたしているので、高カリウム血症となるおそれがある]。
2.3. 高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こすおそれがある]〔9.1.2参照〕。
2.4. 消化管通過障害のある患者[粘膜刺激作用により消化管潰瘍、消化管狭窄、消化管穿孔をきたすおそれがある]。
2.5. 高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作を誘発するおそれがある]。
2.6. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.7. エプレレノン投与中<高血圧症>、エサキセレノン投与中の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意すること。
特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症があらわれた場合には、投与を中止すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者:細胞外へカリウムが移行する状態であり、高カリウム血症となるおそれがある。
9.1.2. 高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者:高カリウム血症があらわれるおそれがある〔2.3参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者:投与しないこと(カリウムの排泄低下により、高カリウム血症となるおそれがある)〔2.1、9.2.2参照〕。
9.2.2. 腎機能低下<重篤な腎機能障害を除く>あるいは腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>のある患者:カリウム排泄低下により、高カリウム血症となるおそれがある〔9.2.1参照〕。
10.1. 併用禁忌:
エプレレノン<高血圧症><セララ>、エサキセレノン<ミネブロ>〔2.7参照〕[血清カリウム値が上昇するおそれがある(併用によりカリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。
10.2. 併用注意:
1). エプレレノン<慢性心不全>、フィネレノン[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。
2). カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)[高カリウム血症があらわれやすい(カリウム保持性利尿剤はカリウムの腎排泄を減少させるため、同時にカリウム塩を服用することにより、体内のカリウム量が増加し、高カリウム血症を引き起こす)]。
3). 抗コリン作動薬(ブチルスコポラミン臭化物、ピレンゼピン塩酸塩水和物等)[消化管粘膜刺激作用があらわれやすい(消化管運動の抑制によりグルコン酸カリウムが粘膜に留まり易くなる)]。
4). アンジオテンシン変換酵素阻害剤(カプトプリル、エナラプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)[高カリウム血症があらわれやすい(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン2受容体拮抗剤によりアルドステロンの分泌低下が起き、カリウムの排泄が減少するため、同時にカリウム塩を服用することにより、体内のカリウム量が増加し、高カリウム血症を引き起こす)]。
5). 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、β遮断剤(アテノロール、ビソプロロールフマル酸塩等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン[高カリウム血症があらわれやすい(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症を引き起こす)]。
6). ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症を誘発することがあるので、血清カリウム値を観察するなど十分注意すること(グルコン酸カリウムによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる)]。
7). V2−受容体拮抗剤(トルバプタン等)[併用した場合、血清カリウム値が上昇するおそれがある(水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、相対的に血清カリウム値が上昇するおそれがある)]。
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与により、高カリウム血症があらわれるおそれがある。
過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意すること。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として錯感覚、痙攣、反射消失があらわれ、また、横紋筋弛緩性麻痺は呼吸麻痺に至るおそれがある〔11.1.1参照〕。
13.2. 処置
高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、血清カリウム値、臨床症状に応じて次記のうち適切な処置を行うこと。
13.2.1. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、カリウムを含む食物や薬剤を制限又は排除する。
13.2.2. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与を中止する。
13.2.3. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、高カリウム血症の治療にはカルシウム剤、重炭酸ナトリウム、高張食塩液、ブドウ糖・インスリン、陽イオン交換樹脂、透析が緊急度に応じて選択される。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | カリウム (K) 製剤 |
一般名 | グルコン酸カリウム細粒 |
薬価 | 6.9円 |
メーカー | サンファーマ |
最終更新 | 2024年07月改訂(第3版) |
1回カリウム10mEq相当量1日3〜4回経口投与。
症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 血漿カリウム濃度が3.0〜3.5mEq/Lの軽症例
血漿カリウム濃度が3.0〜3.5mEq/Lの軽症例の場合、低用量から投与開始することが望ましい。
7.2. 原発性アルドステロン症による低カリウム血症の場合
原発性アルドステロン症による低カリウム血症の場合、抗アルドステロン剤の併用が望ましい。
7.3. 低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合
低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合、本剤とともにクロールを補給することが望ましい。
低カリウム状態時のカリウム補給。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 心臓伝導障害(頻度不明):一時に大量を投与すると心臓伝導障害があらわれることがある〔13.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1〜2%未満)悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛、胸やけ、便秘、腹部膨満感等。
2). 皮膚:(0.1%未満)皮疹、皮膚そう痒等。
承認時以降実施した調査含む。
2.1. 重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者〔9.2.1参照〕。
2.2. アジソン病患者で、アジソン病に対して適切な治療を行っていない患者[アジソン病ではアルドステロン分泌低下により、カリウム排泄障害をきたしているので、高カリウム血症となるおそれがある]。
2.3. 高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こすおそれがある]〔9.1.2参照〕。
2.4. 消化管通過障害のある患者[粘膜刺激作用により消化管潰瘍、消化管狭窄、消化管穿孔をきたすおそれがある]。
2.5. 高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作を誘発するおそれがある]。
2.6. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.7. エプレレノン投与中<高血圧症>、エサキセレノン投与中の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意すること。
特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症があらわれた場合には、投与を中止すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者:細胞外へカリウムが移行する状態であり、高カリウム血症となるおそれがある。
9.1.2. 高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者:高カリウム血症があらわれるおそれがある〔2.3参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者:投与しないこと(カリウムの排泄低下により、高カリウム血症となるおそれがある)〔2.1、9.2.2参照〕。
9.2.2. 腎機能低下<重篤な腎機能障害を除く>あるいは腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>のある患者:カリウム排泄低下により、高カリウム血症となるおそれがある〔9.2.1参照〕。
10.1. 併用禁忌:
エプレレノン<高血圧症><セララ>、エサキセレノン<ミネブロ>〔2.7参照〕[血清カリウム値が上昇するおそれがある(併用によりカリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。
10.2. 併用注意:
1). エプレレノン<慢性心不全>、フィネレノン[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。
2). カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)[高カリウム血症があらわれやすい(カリウム保持性利尿剤はカリウムの腎排泄を減少させるため、同時にカリウム塩を服用することにより、体内のカリウム量が増加し、高カリウム血症を引き起こす)]。
3). 抗コリン作動薬(ブチルスコポラミン臭化物、ピレンゼピン塩酸塩水和物等)[消化管粘膜刺激作用があらわれやすい(消化管運動の抑制によりグルコン酸カリウムが粘膜に留まり易くなる)]。
4). アンジオテンシン変換酵素阻害剤(カプトプリル、エナラプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)[高カリウム血症があらわれやすい(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン2受容体拮抗剤によりアルドステロンの分泌低下が起き、カリウムの排泄が減少するため、同時にカリウム塩を服用することにより、体内のカリウム量が増加し、高カリウム血症を引き起こす)]。
5). 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、β遮断剤(アテノロール、ビソプロロールフマル酸塩等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン[高カリウム血症があらわれやすい(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症を引き起こす)]。
6). ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症を誘発することがあるので、血清カリウム値を観察するなど十分注意すること(グルコン酸カリウムによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる)]。
7). V2−受容体拮抗剤(トルバプタン等)[併用した場合、血清カリウム値が上昇するおそれがある(水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、相対的に血清カリウム値が上昇するおそれがある)]。
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与により、高カリウム血症があらわれるおそれがある。
過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意すること。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として錯感覚、痙攣、反射消失があらわれ、また、横紋筋弛緩性麻痺は呼吸麻痺に至るおそれがある〔11.1.1参照〕。
13.2. 処置
高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、血清カリウム値、臨床症状に応じて次記のうち適切な処置を行うこと。
13.2.1. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、カリウムを含む食物や薬剤を制限又は排除する。
13.2.2. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与を中止する。
13.2.3. 過量投与時高カリウム血症の発生後は直ちに投与を中止し、高カリウム血症の治療にはカルシウム剤、重炭酸ナトリウム、高張食塩液、ブドウ糖・インスリン、陽イオン交換樹脂、透析が緊急度に応じて選択される。
(保管上の注意)
室温保存。
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