薬剤情報
後発品
薬効分類痛風・高尿酸血症治療薬 > 尿酸排泄促進薬
一般名ベンズブロマロン錠
薬価11.8
メーカートーアエイヨー
最終更新2022年01月改訂(第1版)

用法・用量

痛風

通常成人1日1回1/2錠または1錠(ベンズブロマロンとして25mgまたは50mg)を経口投与し、その後維持量として1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

高尿酸血症を伴う高血圧症

通常成人1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

次記の場合における高尿酸血症の改善:痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 重篤な肝障害(頻度不明):劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸があらわれることがある〔1.1、1.2、8.2参照〕。

なお、使用実態下における安全性および有効性に関する調査において、肝障害<重篤症例>の発現頻度は0.09%であった[4659例中4例]。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(0.1%以上)そう痒感、発疹、蕁麻疹、(0.1%未満)顔面発赤、紅斑、(頻度不明)光線過敏症。

2). 肝臓:(0.1%以上)AST上昇、ALT上昇、(0.1%未満)Al−P上昇、(頻度不明)黄疸。

3). 消化器:(0.1%以上)胃部不快感、胃腸障害、下痢、軟便、胸やけ、(0.1%未満)胃痛、腹痛、悪心、口内の荒れ。

4). その他:(0.1%未満)浮腫、心窩部不快感、頭痛。

警告

1.1. 劇症肝炎等の重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現し、死亡等の重篤な転帰に至る例も報告されているので、投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず、定期的に肝機能検査を行うこと。また、患者の状態を十分観察し、肝機能検査値異常、黄疸が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

1.2. 副作用として肝障害が発生する場合があることをあらかじめ患者に説明するとともに、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、腹痛、下痢、発熱、尿濃染、眼球結膜黄染等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに受診するよう患者に注意を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

禁忌

2.1. 肝障害のある患者〔8.1、9.3肝機能障害患者の項参照〕。

2.2. 腎結石を伴う患者[尿中尿酸排泄量の増大により、腎結石の症状を悪化させるおそれがある]。

2.3. 高度腎機能障害のある患者〔9.2.1参照〕。

2.4. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 投与開始前に肝機能検査を実施し、肝障害のないことを確認すること〔2.1、9.3肝機能障害患者の項参照〕。

8.2. 本剤の投与にあたっては、重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現しているので、投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず定期的な検査を行うこと(また、投与開始後6ヶ月以降も定期的に肝機能検査を行うこと)〔1.1、1.2、11.1.1参照〕。

8.3. 急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。

8.4. 本剤の血中尿酸低下作用は著しいため、本剤の投与初期に痛風発作を誘発することがある。

8.5. 尿が酸性の場合、患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛等の症状を起こしやすいので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかること(なお、この場合には、患者の酸・塩基平衡に注意すること)。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(腎機能障害患者)

9.2.1. 高度腎機能障害のある患者:投与しないこと(効果が期待できないことがある)〔2.3参照〕。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:投与しないこと(肝障害を悪化させることがある)〔2.1、8.1参照〕。

相互作用

本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9によって代謝される。また、CYP2C9の阻害作用をもつ〔16.4.2参照〕。

10.2. 併用注意:

1). クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)[クマリン系抗凝血薬の作用を増強することがあるので、プロトロンビン時間を測定するなど観察を十分に行い、注意すること(本剤は、CYP2C9を阻害するため、CYP2C9によって代謝されるクマリン系抗凝血薬の血中濃度を上昇させるなどの機序が考えられる)]。

2). 抗結核薬(ピラジナミド)[本剤の効果が減弱することがある(ピラジナミドが腎尿細管における尿酸の分泌を抑制することが知られているため、本剤の効果が減弱することが考えられる)]。

3). サリチル酸製剤(アスピリン等)[本剤の効果が減弱することがある(サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、本剤の効果が減弱することが考えられる)]。

高齢者

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で催奇形作用が報告されている)〔2.4参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(取扱い上の注意)

光によって着色するため、アルミピロー包装開封後は遮光して保存すること。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

ラットに長期間経口投与(50mg/kg/day(臨床用量の約17倍)、104週間)したところ、肝細胞癌が発生したとの報告がある。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

ユリノーム錠50mg
ユリノーム錠50mg

ユリノーム錠50mg

痛風・高尿酸血症治療薬 > 尿酸排泄促進薬
2022年01月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類痛風・高尿酸血症治療薬 > 尿酸排泄促進薬
一般名ベンズブロマロン錠
薬価11.8
メーカートーアエイヨー
最終更新2022年01月改訂(第1版)

用法・用量

痛風

通常成人1日1回1/2錠または1錠(ベンズブロマロンとして25mgまたは50mg)を経口投与し、その後維持量として1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

高尿酸血症を伴う高血圧症

通常成人1回1錠を1日1〜3回(ベンズブロマロンとして50〜150mg)経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

次記の場合における高尿酸血症の改善:痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 重篤な肝障害(頻度不明):劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸があらわれることがある〔1.1、1.2、8.2参照〕。

なお、使用実態下における安全性および有効性に関する調査において、肝障害<重篤症例>の発現頻度は0.09%であった[4659例中4例]。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(0.1%以上)そう痒感、発疹、蕁麻疹、(0.1%未満)顔面発赤、紅斑、(頻度不明)光線過敏症。

2). 肝臓:(0.1%以上)AST上昇、ALT上昇、(0.1%未満)Al−P上昇、(頻度不明)黄疸。

3). 消化器:(0.1%以上)胃部不快感、胃腸障害、下痢、軟便、胸やけ、(0.1%未満)胃痛、腹痛、悪心、口内の荒れ。

4). その他:(0.1%未満)浮腫、心窩部不快感、頭痛。

警告

1.1. 劇症肝炎等の重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現し、死亡等の重篤な転帰に至る例も報告されているので、投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず、定期的に肝機能検査を行うこと。また、患者の状態を十分観察し、肝機能検査値異常、黄疸が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

1.2. 副作用として肝障害が発生する場合があることをあらかじめ患者に説明するとともに、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、腹痛、下痢、発熱、尿濃染、眼球結膜黄染等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに受診するよう患者に注意を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

禁忌

2.1. 肝障害のある患者〔8.1、9.3肝機能障害患者の項参照〕。

2.2. 腎結石を伴う患者[尿中尿酸排泄量の増大により、腎結石の症状を悪化させるおそれがある]。

2.3. 高度腎機能障害のある患者〔9.2.1参照〕。

2.4. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。

2.5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 投与開始前に肝機能検査を実施し、肝障害のないことを確認すること〔2.1、9.3肝機能障害患者の項参照〕。

8.2. 本剤の投与にあたっては、重篤な肝障害が主に投与開始6ヶ月以内に発現しているので、投与開始後少なくとも6ヶ月間は必ず定期的な検査を行うこと(また、投与開始後6ヶ月以降も定期的に肝機能検査を行うこと)〔1.1、1.2、11.1.1参照〕。

8.3. 急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。

8.4. 本剤の血中尿酸低下作用は著しいため、本剤の投与初期に痛風発作を誘発することがある。

8.5. 尿が酸性の場合、患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛等の症状を起こしやすいので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかること(なお、この場合には、患者の酸・塩基平衡に注意すること)。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(腎機能障害患者)

9.2.1. 高度腎機能障害のある患者:投与しないこと(効果が期待できないことがある)〔2.3参照〕。

(肝機能障害患者)

肝機能障害患者:投与しないこと(肝障害を悪化させることがある)〔2.1、8.1参照〕。

相互作用

本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9によって代謝される。また、CYP2C9の阻害作用をもつ〔16.4.2参照〕。

10.2. 併用注意:

1). クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)[クマリン系抗凝血薬の作用を増強することがあるので、プロトロンビン時間を測定するなど観察を十分に行い、注意すること(本剤は、CYP2C9を阻害するため、CYP2C9によって代謝されるクマリン系抗凝血薬の血中濃度を上昇させるなどの機序が考えられる)]。

2). 抗結核薬(ピラジナミド)[本剤の効果が減弱することがある(ピラジナミドが腎尿細管における尿酸の分泌を抑制することが知られているため、本剤の効果が減弱することが考えられる)]。

3). サリチル酸製剤(アスピリン等)[本剤の効果が減弱することがある(サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、本剤の効果が減弱することが考えられる)]。

高齢者

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で催奇形作用が報告されている)〔2.4参照〕。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(取扱い上の注意)

光によって着色するため、アルミピロー包装開封後は遮光して保存すること。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

ラットに長期間経口投与(50mg/kg/day(臨床用量の約17倍)、104週間)したところ、肝細胞癌が発生したとの報告がある。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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