薬効分類 | 骨代謝改善薬 > 活性型ビタミンD3 |
一般名 | アルファカルシドール液 |
薬価 | 34.1円 |
メーカー | 中外製薬 |
最終更新 | 2024年02月改訂(第2版) |
〈効能共通〉
本剤は患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
〈慢性腎不全、骨粗鬆症〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。
ただし、年齢、症状により適宜増減する。
〈副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。
ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
(小児用量)
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、また未熟児には1日1回0.008〜0.1μg/kgを経口投与する。
ただし、疾患、症状により適宜増減する。
1). 次記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善:慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・ビタミンD抵抗性骨軟化症、未熟児。
2). 骨粗鬆症。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 急性腎障害(頻度不明):血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがある〔8.1−8.3参照〕。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、(0.1%未満)嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等。
2). 精神神経系:(0.1%未満)頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力感・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力減退・記銘力減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢つっぱり感、胸痛等。
3). 循環器:(0.1%未満)軽度の血圧上昇、動悸。
4). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、(0.1%未満)LDH上昇、γ−GTP上昇。
5). 腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇(腎機能低下)、(0.1%未満)腎結石。
6). 皮膚:(0.1〜5%未満)皮膚そう痒感、(0.1%未満)発疹、皮膚熱感。
7). 眼:(0.1〜5%未満)結膜充血。
8). 骨:(0.1%未満)関節周囲の石灰化(化骨形成)。
9). その他:(0.1%未満)嗄声、浮腫。
副作用の発現頻度は使用成績調査を含む。
8.1. 血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察すること〔8.2、8.3、10.2、11.1.1参照〕。
8.2. 過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること〔8.1、8.3、9.7小児等の項、10.2、11.1.1参照〕。
8.3. 高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬し、休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投薬を再開する〔8.1、8.2、10.2、11.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 高リン血症のある患者:リン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げること。
10.2. 併用注意:
1). マグネシウムを含有する製剤:
@. マグネシウムを含有する製剤<経口>(酸化マグネシウム<経口>、炭酸マグネシウム<経口>等)[高マグネシウム血症が起きたとの報告がある(他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる)]。
A. マグネシウムを含有する製剤(酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等)[ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある(血中マグネシウムの増加により代謝性アルカローシスが持続するため、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する)]。
2). ジギタリス製剤(ジゴキシン等)〔8.1−8.3参照〕[不整脈があらわれるおそれがある(本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される)]。
3). カルシウム製剤<経口>(乳酸カルシウム水和物<経口>、炭酸カルシウム<経口>等)〔8.1−8.3参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる)]。
4). ビタミンD及びビタミンD誘導体(カルシトリオール等)〔8.1−8.3参照〕、PTH製剤(テリパラチド等)、PTHrP製剤(アバロパラチド酢酸塩)〔8.1−8.3参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(相加作用による)]。
用量に注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で大量投与の場合、胎仔化骨遅延等がみられている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で授乳による新生仔への移行率は、母動物投与量の1/20に相当する)。
小児、未熟児に投与する場合には、血清カルシウム値、尿中カルシウム・クレアチニン比値等の観察を十分に行いながら少量から投与を開始し、漸増投与するなど、過量投与にならぬよう慎重に投与すること(幼若ラット経口投与における急性毒性は成熟ラットに比べ強くあらわれている)〔8.2参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
投与量は、添付のスポイトを使用し、目盛(目盛0.5、1.0はそれぞれ約0.25μg、0.5μgに相当)により正確に量るか、滴数(通常本剤1滴はアルファカルシドール約0.01μgに相当)を正確に量ること。
(取扱い上の注意)
外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 骨代謝改善薬 > 活性型ビタミンD3 |
一般名 | アルファカルシドール液 |
薬価 | 34.1円 |
メーカー | 中外製薬 |
最終更新 | 2024年02月改訂(第2版) |
〈効能共通〉
本剤は患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
〈慢性腎不全、骨粗鬆症〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。
ただし、年齢、症状により適宜増減する。
〈副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患〉
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。
ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
(小児用量)
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、また未熟児には1日1回0.008〜0.1μg/kgを経口投与する。
ただし、疾患、症状により適宜増減する。
1). 次記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善:慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・ビタミンD抵抗性骨軟化症、未熟児。
2). 骨粗鬆症。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 急性腎障害(頻度不明):血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがある〔8.1−8.3参照〕。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、(0.1%未満)嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等。
2). 精神神経系:(0.1%未満)頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力感・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力減退・記銘力減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢つっぱり感、胸痛等。
3). 循環器:(0.1%未満)軽度の血圧上昇、動悸。
4). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、(0.1%未満)LDH上昇、γ−GTP上昇。
5). 腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇(腎機能低下)、(0.1%未満)腎結石。
6). 皮膚:(0.1〜5%未満)皮膚そう痒感、(0.1%未満)発疹、皮膚熱感。
7). 眼:(0.1〜5%未満)結膜充血。
8). 骨:(0.1%未満)関節周囲の石灰化(化骨形成)。
9). その他:(0.1%未満)嗄声、浮腫。
副作用の発現頻度は使用成績調査を含む。
8.1. 血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察すること〔8.2、8.3、10.2、11.1.1参照〕。
8.2. 過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること〔8.1、8.3、9.7小児等の項、10.2、11.1.1参照〕。
8.3. 高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬し、休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投薬を再開する〔8.1、8.2、10.2、11.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 高リン血症のある患者:リン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げること。
10.2. 併用注意:
1). マグネシウムを含有する製剤:
@. マグネシウムを含有する製剤<経口>(酸化マグネシウム<経口>、炭酸マグネシウム<経口>等)[高マグネシウム血症が起きたとの報告がある(他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる)]。
A. マグネシウムを含有する製剤(酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等)[ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある(血中マグネシウムの増加により代謝性アルカローシスが持続するため、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する)]。
2). ジギタリス製剤(ジゴキシン等)〔8.1−8.3参照〕[不整脈があらわれるおそれがある(本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される)]。
3). カルシウム製剤<経口>(乳酸カルシウム水和物<経口>、炭酸カルシウム<経口>等)〔8.1−8.3参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる)]。
4). ビタミンD及びビタミンD誘導体(カルシトリオール等)〔8.1−8.3参照〕、PTH製剤(テリパラチド等)、PTHrP製剤(アバロパラチド酢酸塩)〔8.1−8.3参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(相加作用による)]。
用量に注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で大量投与の場合、胎仔化骨遅延等がみられている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で授乳による新生仔への移行率は、母動物投与量の1/20に相当する)。
小児、未熟児に投与する場合には、血清カルシウム値、尿中カルシウム・クレアチニン比値等の観察を十分に行いながら少量から投与を開始し、漸増投与するなど、過量投与にならぬよう慎重に投与すること(幼若ラット経口投与における急性毒性は成熟ラットに比べ強くあらわれている)〔8.2参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
投与量は、添付のスポイトを使用し、目盛(目盛0.5、1.0はそれぞれ約0.25μg、0.5μgに相当)により正確に量るか、滴数(通常本剤1滴はアルファカルシドール約0.01μgに相当)を正確に量ること。
(取扱い上の注意)
外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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