薬剤情報
後発品
薬効分類気管支拡張薬 > β刺激薬
一般名ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤
薬価2423
メーカーアストラゼネカ
最終更新2024年01月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人には1回1吸入(ホルモテロールフマル酸塩水和物として9μg)を1日2回吸入投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 本剤を他の長時間作動型β2刺激剤又は長時間作動型β2刺激剤を含む配合剤と同時に使用しないこと。

効能・効果

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。本剤は慢性閉塞性肺疾患の急性増悪の治療を目的として使用する薬剤ではない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明)〔9.1.7、10.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(0.1〜1%未満)発疹、蕁麻疹、接触性皮膚炎等の過敏症状。

2). 口腔・呼吸器:(頻度不明)気管支痙攣[短時間作動型吸入β2刺激剤を投与するなどの適切な処置を行うこと]。

3). 消化器:(頻度不明)悪心。

4). 精神神経系:(0.1〜1%未満)睡眠障害、(頻度不明)頭痛、振戦、めまい、味覚障害、激越、情緒不安。

5). 循環器:(0.1〜1%未満)動悸、不整脈(心房細動、上室性頻脈、期外収縮等)、狭心症、(頻度不明)頻脈、血圧上昇。

6). 筋・骨格系:(頻度不明)筋痙攣。

7). 内分泌:(0.1〜1%未満)高血糖。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当ではないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。

8.2. 過度に本剤の使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、用法・用量を超えて投与しないよう注意すること。また、患者に対し、本剤の過度の使用による危険性について理解させ、用法・用量を超えて使用しないよう注意を与えること〔13.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがある。

9.1.2. 高血圧の患者:血圧を上昇させるおそれがある。

9.1.3. 心疾患のある患者:β1作用により症状を増悪させるおそれがある。

9.1.4. 糖尿病の患者:グリコーゲン分解作用により症状を増悪させるおそれがある。

9.1.5. 低カリウム血症の患者:Na+/K+ATPaseを活性化し細胞外カリウムを細胞内へ移動させることにより低カリウム血症を増悪させるおそれがある。

9.1.6. 気管支喘息を合併した患者:気管支喘息を合併した患者の場合、気管支喘息の管理が十分行われるよう注意すること。

9.1.7. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害のある患者:本剤は主に肝臓で代謝されるため血中濃度が上昇する可能性がある。

相互作用

10.2. 併用注意:

1). カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと(併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため、不整脈を起こすことがある)]。

2). キサンチン誘導体(テオフィリン、アミノフィリン等)〔11.1.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うことが望ましい(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することがある)]。

3). 全身性ステロイド剤(全身性プレドニゾロン、全身性ベタメタゾン等)〔11.1.1参照〕、利尿剤(フロセミド等)〔11.1.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うことが望ましい(全身性ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる)]。

4). β遮断剤(アテノロール等)[本剤の作用を減弱する可能性がある(β受容体において競合的に拮抗する)]。

5). QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤(抗不整脈剤、三環系抗うつ剤等)[QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大するおそれがある(いずれもQT間隔を延長させる可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ホルモテロール3mg/kg/日あるいは15mg/kg/日の経口投与により、ラット母動物では、着床数減少及び吸収胚数増加並びに出生仔損失増加がみられ、同腹仔数低下及び同腹仔重量低下したことが報告されている)。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ホルモテロールのヒト乳汁への移行は不明であるが、ラット乳汁への移行が報告されている)。

小児等

小児等に対する臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

本剤の過量投与により、動悸、頻脈、不整脈、振戦、頭痛及び筋痙攣等、β刺激剤の薬理学的作用による全身作用が発現する可能性がある(また、重篤な症状として、血圧低下、代謝性アシドーシス、低カリウム血症、高血糖、心室性不整脈あるいは心停止等が発現する可能性がある)〔8.2参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

14.1.1. 吸入前

(1). 本剤の投与にあたって、吸入器の操作法、吸入法等を十分に説明すること。

(2). 患者に本剤を交付する際には、包装中に添付している患者用説明文書を渡し、使用方法を指導すること。

(3). 初めて本剤を投与する患者には、本剤が十分に気道に到達するよう吸入方法をよく説明したうえ、吸入の訓練をさせること。

14.1.2. 吸入時:本剤は口腔内への吸入投与のみに使用すること。

14.1.3. 保管時

(1). 使用後は必ずキャップ(カバー)を閉めて保管すること。

(2). マウスピースの外側を週に1〜2回乾燥した布で清拭する(水洗いはしない)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

オーキシス9μgタービュヘイラー60吸入
オーキシス9μgタービュヘイラー60吸入

オーキシス9μgタービュヘイラー60吸入

気管支拡張薬 > β刺激薬
2024年01月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類気管支拡張薬 > β刺激薬
一般名ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤
薬価2423
メーカーアストラゼネカ
最終更新2024年01月改訂(第2版)

用法・用量

通常、成人には1回1吸入(ホルモテロールフマル酸塩水和物として9μg)を1日2回吸入投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 本剤を他の長時間作動型β2刺激剤又は長時間作動型β2刺激剤を含む配合剤と同時に使用しないこと。

効能・効果

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。本剤は慢性閉塞性肺疾患の急性増悪の治療を目的として使用する薬剤ではない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明)〔9.1.7、10.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(0.1〜1%未満)発疹、蕁麻疹、接触性皮膚炎等の過敏症状。

2). 口腔・呼吸器:(頻度不明)気管支痙攣[短時間作動型吸入β2刺激剤を投与するなどの適切な処置を行うこと]。

3). 消化器:(頻度不明)悪心。

4). 精神神経系:(0.1〜1%未満)睡眠障害、(頻度不明)頭痛、振戦、めまい、味覚障害、激越、情緒不安。

5). 循環器:(0.1〜1%未満)動悸、不整脈(心房細動、上室性頻脈、期外収縮等)、狭心症、(頻度不明)頻脈、血圧上昇。

6). 筋・骨格系:(頻度不明)筋痙攣。

7). 内分泌:(0.1〜1%未満)高血糖。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当ではないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。

8.2. 過度に本剤の使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、用法・用量を超えて投与しないよう注意すること。また、患者に対し、本剤の過度の使用による危険性について理解させ、用法・用量を超えて使用しないよう注意を与えること〔13.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがある。

9.1.2. 高血圧の患者:血圧を上昇させるおそれがある。

9.1.3. 心疾患のある患者:β1作用により症状を増悪させるおそれがある。

9.1.4. 糖尿病の患者:グリコーゲン分解作用により症状を増悪させるおそれがある。

9.1.5. 低カリウム血症の患者:Na+/K+ATPaseを活性化し細胞外カリウムを細胞内へ移動させることにより低カリウム血症を増悪させるおそれがある。

9.1.6. 気管支喘息を合併した患者:気管支喘息を合併した患者の場合、気管支喘息の管理が十分行われるよう注意すること。

9.1.7. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1.1参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害のある患者:本剤は主に肝臓で代謝されるため血中濃度が上昇する可能性がある。

相互作用

10.2. 併用注意:

1). カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと(併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため、不整脈を起こすことがある)]。

2). キサンチン誘導体(テオフィリン、アミノフィリン等)〔11.1.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うことが望ましい(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することがある)]。

3). 全身性ステロイド剤(全身性プレドニゾロン、全身性ベタメタゾン等)〔11.1.1参照〕、利尿剤(フロセミド等)〔11.1.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うことが望ましい(全身性ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる)]。

4). β遮断剤(アテノロール等)[本剤の作用を減弱する可能性がある(β受容体において競合的に拮抗する)]。

5). QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤(抗不整脈剤、三環系抗うつ剤等)[QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大するおそれがある(いずれもQT間隔を延長させる可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ホルモテロール3mg/kg/日あるいは15mg/kg/日の経口投与により、ラット母動物では、着床数減少及び吸収胚数増加並びに出生仔損失増加がみられ、同腹仔数低下及び同腹仔重量低下したことが報告されている)。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ホルモテロールのヒト乳汁への移行は不明であるが、ラット乳汁への移行が報告されている)。

小児等

小児等に対する臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

本剤の過量投与により、動悸、頻脈、不整脈、振戦、頭痛及び筋痙攣等、β刺激剤の薬理学的作用による全身作用が発現する可能性がある(また、重篤な症状として、血圧低下、代謝性アシドーシス、低カリウム血症、高血糖、心室性不整脈あるいは心停止等が発現する可能性がある)〔8.2参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

14.1.1. 吸入前

(1). 本剤の投与にあたって、吸入器の操作法、吸入法等を十分に説明すること。

(2). 患者に本剤を交付する際には、包装中に添付している患者用説明文書を渡し、使用方法を指導すること。

(3). 初めて本剤を投与する患者には、本剤が十分に気道に到達するよう吸入方法をよく説明したうえ、吸入の訓練をさせること。

14.1.2. 吸入時:本剤は口腔内への吸入投与のみに使用すること。

14.1.3. 保管時

(1). 使用後は必ずキャップ(カバー)を閉めて保管すること。

(2). マウスピースの外側を週に1〜2回乾燥した布で清拭する(水洗いはしない)。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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