薬剤情報
後発品
薬効分類子宮頸癌ワクチン
一般名組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン (イラクサギンウワバ細胞由来)
薬価0
メーカーGSK
最終更新2022年02月改訂(第14版)

用法・用量

10歳以上の女性に、1回0.5mLを0、1、6カ月後に3回、上腕の三角筋部に筋肉内接種する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する接種上の注意>

1.本剤の接種上、やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、2回目の接種は1回目の接種から1〜2.5カ月の間で、3回目の接種は1回目の接種から5〜12カ月の間で調整する。

2.同時接種:医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

効能・効果

ヒトパピローマウイルス16型(HPV16型)及びヒトパピローマウイルス18型(HPV18型)感染に起因する子宮頚癌<扁平上皮癌>、子宮頚癌<腺癌>及びその前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍2(CIN2)及び子宮頚部上皮内腫瘍3(CIN3))の予防。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する接種上の注意>

1.HPV−16型及び18型以外の癌原性HPV感染に起因する子宮頚癌及びその前駆病変の予防効果は確認されていない。

2.接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない。

3.本剤の接種は定期的な子宮頚癌検診の代わりとなるものではない。本剤接種に加え、子宮頚癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要である。

4.本剤の予防効果の持続期間は確立していない。

副作用

国内臨床試験において、本剤接種後7日間に症状調査日記に記載のある612例のうち、局所(注射部位)の特定した症状の副反応は、疼痛606例(99.0%)、発赤540例(88.2%)、腫脹482例(78.8%)であった。また、全身性の特定した症状の副反応は、疲労353例(57.7%)、筋痛277例(45.3%)、頭痛232例(37.9%)、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)151例(24.7%)、関節痛124例(20.3%)、発疹35例(5.7%)、発熱34例(5.6%)、蕁麻疹16例(2.6%)であった。

海外臨床試験において、本剤接種後7日間に症状調査日記に記載のある症例のうち、局所(注射部位)の特定した症状の副反応は7,870例中、疼痛7,103例(90.3%)、発赤3,667例(46.6%)、腫脹3,386例(43.0%)であった。また、全身性の特定した症状の副反応は、疲労、頭痛、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)、発熱、発疹で7,871例中それぞれ2,826例(35.9%)、2,341例(29.7%)、1,111例(14.1%)、556例(7.1%)、434例(5.5%)、筋痛、関節痛、蕁麻疹で7,320例中それぞれ2,563例(35.0%)、985例(13.5%)、226例(3.1%)であった。

局所の前記症状は大部分が軽度から中等度で、3回の本剤接種スケジュール遵守率へ影響はなかった。また全身性の前記症状は接種回数の増加に伴う発現率の上昇はみられなかった(承認時)。

重大な副作用

1.重大な副反応

1).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック又はアナフィラキシーを含むアレルギー反応、血管性浮腫が現れることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。

2).急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明):急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が現れることがあり、通常、接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、痙攣、運動障害、意識障害等が現れるので、本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行う。

3).ギラン・バレー症候群(頻度不明):ギラン・バレー症候群が現れることがあるので、四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射減弱ないし腱反射消失等の症状が現れた場合には適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副反応

1).過敏症:(10%以上)そう痒、(1〜10%未満)発疹、蕁麻疹。

2).局所症状(注射部位):(10%以上)疼痛、発赤、腫脹、(1〜10%未満)硬結、(0.1〜1%未満)知覚異常。

3).消化器:(10%以上)胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)。

4).筋骨格:(10%以上)筋痛、関節痛、(頻度不明)四肢痛。

5).精神神経系:(10%以上)頭痛、(1〜10%未満)眩暈、(0.1〜1%未満)感覚鈍麻(しびれ感)、(頻度不明)失神・血管迷走神経反応[血管迷走神経反応としてふらふら感、冷汗、血圧低下、悪寒、気分不良、耳鳴り、徐脈、頻脈等の症状が発現し、失神・血管迷走神経反応は強直間代性運動を伴うことがある]。

6).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。

7).眼:(頻度不明)ぶどう膜炎、角膜炎。

8).その他:(10%以上)疲労、(1〜10%未満)発熱<38℃以上を含む>、上気道感染、(0.1〜1%未満)全身脱力、(頻度不明)リンパ節症。

禁忌

(接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者))

被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。

1.明らかな発熱を呈している者。

2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。

3.本剤の成分に対して過敏症を呈したことがある者。

4.前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。

基本的注意等

(接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者))

被接種者が次に該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種する。

1.血小板減少症や凝固障害を有する者[本剤接種後に出血が現れる恐れがある]。

2.心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者。

3.予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者。

4.過去に痙攣の既往のある者。

5.過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。

6.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

(重要な基本的注意)

1.本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用する。

2.被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べる。

3.被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、更に高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせる。

4.ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神が現れることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。

5.発生機序は不明であるが、ワクチン接種後に、注射部位に限局しない激しい疼痛(激しい筋肉痛、激しい関節痛、激しい皮膚の痛み等)、しびれ、脱力等が現れ、長期間症状が持続する例が報告されているため、異常が認められた場合には、神経学的・免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診させるなどの対応を行う。

6.本剤と他のHPVワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性、有効性のデータはない。

相互作用

併用注意:免疫抑制剤[本剤を接種しても十分な抗体産生が得られない可能性がある(免疫抑制剤の投与を受けている者は免疫機能が低下しているため本剤の効果が十分得られない恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への接種)

高齢者に対する有効性及び安全性は確立していない。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への接種)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人への接種は妊娠終了まで延期することが望ましい[妊娠中の接種に関する有効性及び安全性は確立していない]。

2.授乳中の接種に関する安全性は確立していないので、授乳婦には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種する[ラットにおいて、抗HPV−16抗体あるいは抗HPV−18抗体が乳汁中に移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への接種)

10歳未満の小児に対する有効性及び安全性は確立していない(使用経験がない)。

取扱い上の注意

1.接種前:

1).室温に戻してから注射針を取り付ける。

2).注射針を装着する際には、ルアーロックアダプター部を持たずに適度な力で装着する。

3).保存中において、無色澄明な液に白色の細かな沈殿物が認められる場合があるが、これは、品質の変化によるものではないので、使用に差し支えないが、誤って凍結させたものは、品質が変化している恐れがあるので、使用してはならない。

2.接種時:

1).接種時において、振り混ぜの前後で異物の混入、その他異常を認めたものは使用せず、廃棄する。

2).使用前によく振り混ぜる。

3).接種後、残液がある場合でも残液はすみやかに処分する。

保管上の注意

遮光し、凍結を避けて、2〜8℃で保存。

その他

(接種時の注意)

1.接種経路:本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射又は静脈内注射はしない。

2.接種時:本剤を他の薬剤と混合した場合の影響は検討していないので、他の薬剤とは混合しない。

3.接種部位:

1).接種部位はアルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種することは避ける。

2).組織・神経等への影響を避けるため次記の点に注意する。

(1).神経走行部位を避ける。

(2).注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみられた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

(サーバリックスの使用方法)

本剤は筋注用である。室温に戻してから注射針を取り付ける。

1.シリンジ(注射筒)を取り出し、プランジャー(押子)が緩んでいないか確認する。

1).万一、緩んでいた場合には、プランジャーを時計回りに回転させてねじ込んでから使用する。

2).プランジャーが緩んでいた場合でも、本品の安全性・有効性には問題ない。

*プレフィルドシリンジ製剤のプランジャーとガスケットの接続は、ねじ込み式のため、取り扱い時に接続が緩む恐れがある。

2.接種液を振り混ぜて均一にする。

1).細かい白色沈殿物と無色透明な上澄み液がみられることがあるが、これは正常な状態である。

2).接種液を振り混ぜる際に、接種液内に異物の混入などの異常がないか確認する。

3).接種前には、必ず接種液を振り混ぜて均一にする[転倒撹拌]。

3.注射針カバーを外す(注射針キャップを持ち、オレンジ色のシール部分をねじりながら外す)。

4.シリンジのキャップを外す(シリンジ本体を持ち、最上部にあるキャップを時計と反対回りにねじって外す[プランジャーを持たない])。

5.シリンジに注射針をねじりながら取り付ける。

1).注射針を、時計回りにねじりながらシリンジに固定する。

2).注射針を過度に締め込むと、針もとの樹脂部破損の恐れがある。ルアーロックアダプター部を持たずに、適度な力で装着する。

6.本剤を筋肉内接種する。

1).適正な接種を行うために三角筋部を完全に露出させてから接種する。

2).シリンジ内の空気を除去する際には可能な限り、薬液を減じないよう注意する。

3).本剤は肩峰先端から三横指下の三角筋中央に皮膚面に垂直に筋肉内接種する。静脈内接種又は皮下接種しない。

4).三角筋内に針が十分達するよう刺入する。

*接種が終わったら、シリンジと注射針は医療廃棄物として廃棄する。

サーバリックス
後発品はありません
サーバリックス
サーバリックス

サーバリックス

子宮頸癌ワクチン
2022年02月改訂(第14版)
薬剤情報
後発品
薬効分類子宮頸癌ワクチン
一般名組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン (イラクサギンウワバ細胞由来)
薬価0
メーカーGSK
最終更新2022年02月改訂(第14版)

用法・用量

10歳以上の女性に、1回0.5mLを0、1、6カ月後に3回、上腕の三角筋部に筋肉内接種する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する接種上の注意>

1.本剤の接種上、やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、2回目の接種は1回目の接種から1〜2.5カ月の間で、3回目の接種は1回目の接種から5〜12カ月の間で調整する。

2.同時接種:医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

効能・効果

ヒトパピローマウイルス16型(HPV16型)及びヒトパピローマウイルス18型(HPV18型)感染に起因する子宮頚癌<扁平上皮癌>、子宮頚癌<腺癌>及びその前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍2(CIN2)及び子宮頚部上皮内腫瘍3(CIN3))の予防。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する接種上の注意>

1.HPV−16型及び18型以外の癌原性HPV感染に起因する子宮頚癌及びその前駆病変の予防効果は確認されていない。

2.接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない。

3.本剤の接種は定期的な子宮頚癌検診の代わりとなるものではない。本剤接種に加え、子宮頚癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要である。

4.本剤の予防効果の持続期間は確立していない。

副作用

国内臨床試験において、本剤接種後7日間に症状調査日記に記載のある612例のうち、局所(注射部位)の特定した症状の副反応は、疼痛606例(99.0%)、発赤540例(88.2%)、腫脹482例(78.8%)であった。また、全身性の特定した症状の副反応は、疲労353例(57.7%)、筋痛277例(45.3%)、頭痛232例(37.9%)、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)151例(24.7%)、関節痛124例(20.3%)、発疹35例(5.7%)、発熱34例(5.6%)、蕁麻疹16例(2.6%)であった。

海外臨床試験において、本剤接種後7日間に症状調査日記に記載のある症例のうち、局所(注射部位)の特定した症状の副反応は7,870例中、疼痛7,103例(90.3%)、発赤3,667例(46.6%)、腫脹3,386例(43.0%)であった。また、全身性の特定した症状の副反応は、疲労、頭痛、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)、発熱、発疹で7,871例中それぞれ2,826例(35.9%)、2,341例(29.7%)、1,111例(14.1%)、556例(7.1%)、434例(5.5%)、筋痛、関節痛、蕁麻疹で7,320例中それぞれ2,563例(35.0%)、985例(13.5%)、226例(3.1%)であった。

局所の前記症状は大部分が軽度から中等度で、3回の本剤接種スケジュール遵守率へ影響はなかった。また全身性の前記症状は接種回数の増加に伴う発現率の上昇はみられなかった(承認時)。

重大な副作用

1.重大な副反応

1).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック又はアナフィラキシーを含むアレルギー反応、血管性浮腫が現れることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。

2).急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明):急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が現れることがあり、通常、接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、痙攣、運動障害、意識障害等が現れるので、本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行う。

3).ギラン・バレー症候群(頻度不明):ギラン・バレー症候群が現れることがあるので、四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射減弱ないし腱反射消失等の症状が現れた場合には適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副反応

1).過敏症:(10%以上)そう痒、(1〜10%未満)発疹、蕁麻疹。

2).局所症状(注射部位):(10%以上)疼痛、発赤、腫脹、(1〜10%未満)硬結、(0.1〜1%未満)知覚異常。

3).消化器:(10%以上)胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)。

4).筋骨格:(10%以上)筋痛、関節痛、(頻度不明)四肢痛。

5).精神神経系:(10%以上)頭痛、(1〜10%未満)眩暈、(0.1〜1%未満)感覚鈍麻(しびれ感)、(頻度不明)失神・血管迷走神経反応[血管迷走神経反応としてふらふら感、冷汗、血圧低下、悪寒、気分不良、耳鳴り、徐脈、頻脈等の症状が発現し、失神・血管迷走神経反応は強直間代性運動を伴うことがある]。

6).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。

7).眼:(頻度不明)ぶどう膜炎、角膜炎。

8).その他:(10%以上)疲労、(1〜10%未満)発熱<38℃以上を含む>、上気道感染、(0.1〜1%未満)全身脱力、(頻度不明)リンパ節症。

禁忌

(接種不適当者(予防接種を受けることが適当でない者))

被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。

1.明らかな発熱を呈している者。

2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。

3.本剤の成分に対して過敏症を呈したことがある者。

4.前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。

基本的注意等

(接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者))

被接種者が次に該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種する。

1.血小板減少症や凝固障害を有する者[本剤接種後に出血が現れる恐れがある]。

2.心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者。

3.予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者。

4.過去に痙攣の既往のある者。

5.過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。

6.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

(重要な基本的注意)

1.本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用する。

2.被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べる。

3.被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、更に高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせる。

4.ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神が現れることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。

5.発生機序は不明であるが、ワクチン接種後に、注射部位に限局しない激しい疼痛(激しい筋肉痛、激しい関節痛、激しい皮膚の痛み等)、しびれ、脱力等が現れ、長期間症状が持続する例が報告されているため、異常が認められた場合には、神経学的・免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診させるなどの対応を行う。

6.本剤と他のHPVワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性、有効性のデータはない。

相互作用

併用注意:免疫抑制剤[本剤を接種しても十分な抗体産生が得られない可能性がある(免疫抑制剤の投与を受けている者は免疫機能が低下しているため本剤の効果が十分得られない恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への接種)

高齢者に対する有効性及び安全性は確立していない。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への接種)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人への接種は妊娠終了まで延期することが望ましい[妊娠中の接種に関する有効性及び安全性は確立していない]。

2.授乳中の接種に関する安全性は確立していないので、授乳婦には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種する[ラットにおいて、抗HPV−16抗体あるいは抗HPV−18抗体が乳汁中に移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への接種)

10歳未満の小児に対する有効性及び安全性は確立していない(使用経験がない)。

取扱い上の注意

1.接種前:

1).室温に戻してから注射針を取り付ける。

2).注射針を装着する際には、ルアーロックアダプター部を持たずに適度な力で装着する。

3).保存中において、無色澄明な液に白色の細かな沈殿物が認められる場合があるが、これは、品質の変化によるものではないので、使用に差し支えないが、誤って凍結させたものは、品質が変化している恐れがあるので、使用してはならない。

2.接種時:

1).接種時において、振り混ぜの前後で異物の混入、その他異常を認めたものは使用せず、廃棄する。

2).使用前によく振り混ぜる。

3).接種後、残液がある場合でも残液はすみやかに処分する。

保管上の注意

遮光し、凍結を避けて、2〜8℃で保存。

その他

(接種時の注意)

1.接種経路:本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射又は静脈内注射はしない。

2.接種時:本剤を他の薬剤と混合した場合の影響は検討していないので、他の薬剤とは混合しない。

3.接種部位:

1).接種部位はアルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種することは避ける。

2).組織・神経等への影響を避けるため次記の点に注意する。

(1).神経走行部位を避ける。

(2).注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみられた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。

(サーバリックスの使用方法)

本剤は筋注用である。室温に戻してから注射針を取り付ける。

1.シリンジ(注射筒)を取り出し、プランジャー(押子)が緩んでいないか確認する。

1).万一、緩んでいた場合には、プランジャーを時計回りに回転させてねじ込んでから使用する。

2).プランジャーが緩んでいた場合でも、本品の安全性・有効性には問題ない。

*プレフィルドシリンジ製剤のプランジャーとガスケットの接続は、ねじ込み式のため、取り扱い時に接続が緩む恐れがある。

2.接種液を振り混ぜて均一にする。

1).細かい白色沈殿物と無色透明な上澄み液がみられることがあるが、これは正常な状態である。

2).接種液を振り混ぜる際に、接種液内に異物の混入などの異常がないか確認する。

3).接種前には、必ず接種液を振り混ぜて均一にする[転倒撹拌]。

3.注射針カバーを外す(注射針キャップを持ち、オレンジ色のシール部分をねじりながら外す)。

4.シリンジのキャップを外す(シリンジ本体を持ち、最上部にあるキャップを時計と反対回りにねじって外す[プランジャーを持たない])。

5.シリンジに注射針をねじりながら取り付ける。

1).注射針を、時計回りにねじりながらシリンジに固定する。

2).注射針を過度に締め込むと、針もとの樹脂部破損の恐れがある。ルアーロックアダプター部を持たずに、適度な力で装着する。

6.本剤を筋肉内接種する。

1).適正な接種を行うために三角筋部を完全に露出させてから接種する。

2).シリンジ内の空気を除去する際には可能な限り、薬液を減じないよう注意する。

3).本剤は肩峰先端から三横指下の三角筋中央に皮膚面に垂直に筋肉内接種する。静脈内接種又は皮下接種しない。

4).三角筋内に針が十分達するよう刺入する。

*接種が終わったら、シリンジと注射針は医療廃棄物として廃棄する。

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