薬効分類 | 副交感神経遮断薬 > 抗コリン薬 |
一般名 | スコポラミン臭化水素酸塩水和物注射液 |
薬価 | 60円 |
メーカー | 杏林製薬 |
最終更新 | 2024年05月改訂(第2版) |
スコポラミン臭化水素酸塩水和物として、通常成人1回0.25〜0.5mgを皮下注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
麻酔前投薬、特発性パーキンソニズム及び脳炎後パーキンソニズム。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 眼:(頻度不明)霧視、眼調節障害。
2). 消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐。
3). 精神神経系:(頻度不明)眠気、頭痛、めまい。
4). 循環器:(頻度不明)心悸亢進。
5). 過敏症:(頻度不明)発疹。
6). その他:(頻度不明)脱力感、倦怠感、顔面潮紅。
2.1. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.2. 前立腺肥大による排尿障害のある患者[排尿障害を助長するおそれがある]。
2.3. 重篤な心疾患のある患者[心臓の運動を促進するため、症状を悪化させるおそれがある]。
2.4. 麻痺性イレウスのある患者[腸管の弛緩を助長するおそれがある]。
2.5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.6. 喘息の患者[気管支分泌量が減少し、粘着性が増し、分泌物の排出が困難になるおそれがある]。
2.7. 肝炎の患者〔9.3.1参照〕。
眼の調節障害、眠気、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 前立腺肥大<排尿障害を除く>のある患者:排尿障害を起こすおそれがある。
9.1.2. うっ血性心不全のある患者:心臓の運動を促進するため、症状を悪化させるおそれがある。
9.1.3. 不整脈のある患者:頻脈や不整脈が起こるおそれがある。
9.1.4. 潰瘍性大腸炎の患者:中毒性巨大結腸があらわれることがある。
9.1.5. 甲状腺機能亢進症の患者:頻脈、体温上昇、発汗などの交感神経興奮様症状増強するおそれがある。
9.1.6. 高温環境にある患者:発汗抑制作用により体温上昇するおそれがある。
9.1.7. てんかんの患者:感受性が増大するおそれがある。
9.1.8. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝炎の患者:投与しないこと(本剤は肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では代謝されにくくなり、副作用が起こりやすくなるおそれがある)〔2.7参照〕。
10.2. 併用注意:
バルビツール酸誘導体[作用が増強することがある(相加的に作用を増強する)]。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与時、呼吸中枢抑制する。
13.2. 処置
13.2.1. 治療法:過量投与時、呼吸管理(酸素吸入・人工呼吸等)を行い、興奮症状が強い場合はジアゼパムやフェノバルビタールを投与する(フェノチアジン類は抗ムスカリン作用により中毒症状を悪化させるため使用してはならない)。
13.2.2. 解毒剤:過量投与時、コリンエステラーゼ阻害剤(ネオスチグミン等)。
(保管上の注意)
凍結を避け、8℃以下で保存。
薬効分類 | 副交感神経遮断薬 > 抗コリン薬 |
一般名 | スコポラミン臭化水素酸塩水和物注射液 |
薬価 | 60円 |
メーカー | 杏林製薬 |
最終更新 | 2024年05月改訂(第2版) |
スコポラミン臭化水素酸塩水和物として、通常成人1回0.25〜0.5mgを皮下注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
麻酔前投薬、特発性パーキンソニズム及び脳炎後パーキンソニズム。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 眼:(頻度不明)霧視、眼調節障害。
2). 消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐。
3). 精神神経系:(頻度不明)眠気、頭痛、めまい。
4). 循環器:(頻度不明)心悸亢進。
5). 過敏症:(頻度不明)発疹。
6). その他:(頻度不明)脱力感、倦怠感、顔面潮紅。
2.1. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.2. 前立腺肥大による排尿障害のある患者[排尿障害を助長するおそれがある]。
2.3. 重篤な心疾患のある患者[心臓の運動を促進するため、症状を悪化させるおそれがある]。
2.4. 麻痺性イレウスのある患者[腸管の弛緩を助長するおそれがある]。
2.5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.6. 喘息の患者[気管支分泌量が減少し、粘着性が増し、分泌物の排出が困難になるおそれがある]。
2.7. 肝炎の患者〔9.3.1参照〕。
眼の調節障害、眠気、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 前立腺肥大<排尿障害を除く>のある患者:排尿障害を起こすおそれがある。
9.1.2. うっ血性心不全のある患者:心臓の運動を促進するため、症状を悪化させるおそれがある。
9.1.3. 不整脈のある患者:頻脈や不整脈が起こるおそれがある。
9.1.4. 潰瘍性大腸炎の患者:中毒性巨大結腸があらわれることがある。
9.1.5. 甲状腺機能亢進症の患者:頻脈、体温上昇、発汗などの交感神経興奮様症状増強するおそれがある。
9.1.6. 高温環境にある患者:発汗抑制作用により体温上昇するおそれがある。
9.1.7. てんかんの患者:感受性が増大するおそれがある。
9.1.8. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝炎の患者:投与しないこと(本剤は肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では代謝されにくくなり、副作用が起こりやすくなるおそれがある)〔2.7参照〕。
10.2. 併用注意:
バルビツール酸誘導体[作用が増強することがある(相加的に作用を増強する)]。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与時、呼吸中枢抑制する。
13.2. 処置
13.2.1. 治療法:過量投与時、呼吸管理(酸素吸入・人工呼吸等)を行い、興奮症状が強い場合はジアゼパムやフェノバルビタールを投与する(フェノチアジン類は抗ムスカリン作用により中毒症状を悪化させるため使用してはならない)。
13.2.2. 解毒剤:過量投与時、コリンエステラーゼ阻害剤(ネオスチグミン等)。
(保管上の注意)
凍結を避け、8℃以下で保存。
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