薬剤情報
後発品
薬効分類鎮痙薬 > 抗コリン薬
一般名ブチルスコポラミン臭化物2%1mL注射液
薬価57
メーカーニプロ
最終更新2019年07月改訂(第2版)

用法・用量

ブチルスコポラミン臭化物として、1回10〜20mgを静脈内又は皮下、筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患における痙攣並びに運動機能亢進:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆嚢炎・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胃切除後の後遺症・胆嚢切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、器具挿入による尿道痙攣・膀胱痙攣における痙攣並びに運動機能亢進、月経困難症、分娩時の子宮下部痙攣における痙攣並びに運動機能亢進。

2.消化管X線検査及び消化管内視鏡検査の前処置。

副作用

本剤は、副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状(悪心・嘔吐、悪寒、皮膚蒼白、血圧低下、呼吸困難、気管支攣縮、浮腫、血管浮腫等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。

1).眼:(頻度不明)眼調節障害、散瞳、閉塞隅角緑内障。

2).消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐。

3).泌尿器:(頻度不明)排尿障害。

4).精神神経系:(頻度不明)頭痛、頭重感、眠気、眩暈。

5).循環器:(頻度不明)心悸亢進。

6).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒症[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。

7).その他:(頻度不明)顔面紅潮。

禁忌

1.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来す恐れがある]。

2.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

3.前立腺肥大による排尿障害のある患者[更に尿を出にくくすることがある]。

4.重篤な心疾患のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

5.麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。

6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

原則禁忌

細菌性下痢のある患者[治療期間の延長を来す恐れがある]。

慎重投与

1.前立腺肥大のある患者[尿を出にくくすることがある]。

2.うっ血性心不全のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

3.不整脈のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

4.潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸を起こす恐れがある]。

5.甲状腺機能亢進症の患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

6.高温環境にある患者[汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害する恐れがある]。

7.開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.まれにショックを起こすことがあるので、本剤の使用に際しては、救急処置の準備を行う。

2.投与に際し、ショック発現を完全に防止する方法はないが、出来る限り回避するために次の事項に注意する。

1).患者の体調について、十分に問診を行う。

2).注射後は、患者の状態を観察し、異常があれば直ちに救急処置を行う。

3.眼の調節障害、眠気、眩暈等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

相互作用

併用注意:

1.抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、抗ヒスタミン剤等)[抗コリン作用<口渇・眼の調節障害・心悸亢進等>が増強することがある(併用により本剤の作用が増強されることがある)]。

2.ドパミン拮抗剤(メトクロプラミド等)[相互に消化管における作用を減弱する恐れがある(本剤は消化管運動を抑制するため、ドパミン拮抗剤の消化管運動亢進作用と拮抗する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では前立腺肥大を伴っている場合が多いので慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

過量投与

1.症状:過量投与した場合、口渇、眼調節障害、譫妄、心悸亢進、血圧上昇等を引き起こす可能性がある。

2.処置:過量投与時、心血管系症状が発現した場合は標準的な処置、過量投与による呼吸麻痺の場合は挿管や人工呼吸、過量投与による尿閉の場合は導尿を必要に応じて考慮する。過量投与による緑内障の場合は、眼科医等の適切な治療を受ける。また、必要に応じ、過量投与時、副交感神経興奮薬の投与及び適切な支持療法を行う。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.静脈内注射時:静脈内注射にあたっては患者の状態を観察しながらゆっくり注射する。

2.注射時:動物試験で局所充血、局所出血、局所変性等の局所障害が認められるので皮下、筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に留意する。

1).皮下・筋肉内投与時神経走行部位を避けるよう注意して注射する。

2).皮下・筋肉内投与時、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行う。なお、乳幼小児には皮下・筋肉内投与を連用しないことが望ましい。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射する。

3.アンプルカット時:本剤は、ワンポイントカットアンプルを使用しているので、アンプル頭部のマークを上にして反対側(下の方向)に軽く力を加えてカットする。なお、アンプルカット時の異物混入を避けるため、首部の周りをエタノール綿等で清拭する。

安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1〜30℃)、3年間]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。

ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」
ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」

ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」

鎮痙薬 > 抗コリン薬
2019年07月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類鎮痙薬 > 抗コリン薬
一般名ブチルスコポラミン臭化物2%1mL注射液
薬価57
メーカーニプロ
最終更新2019年07月改訂(第2版)

用法・用量

ブチルスコポラミン臭化物として、1回10〜20mgを静脈内又は皮下、筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1.次記疾患における痙攣並びに運動機能亢進:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆嚢炎・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胃切除後の後遺症・胆嚢切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、器具挿入による尿道痙攣・膀胱痙攣における痙攣並びに運動機能亢進、月経困難症、分娩時の子宮下部痙攣における痙攣並びに運動機能亢進。

2.消化管X線検査及び消化管内視鏡検査の前処置。

副作用

本剤は、副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状(悪心・嘔吐、悪寒、皮膚蒼白、血圧低下、呼吸困難、気管支攣縮、浮腫、血管浮腫等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。

1).眼:(頻度不明)眼調節障害、散瞳、閉塞隅角緑内障。

2).消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐。

3).泌尿器:(頻度不明)排尿障害。

4).精神神経系:(頻度不明)頭痛、頭重感、眠気、眩暈。

5).循環器:(頻度不明)心悸亢進。

6).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒症[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。

7).その他:(頻度不明)顔面紅潮。

禁忌

1.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来す恐れがある]。

2.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

3.前立腺肥大による排尿障害のある患者[更に尿を出にくくすることがある]。

4.重篤な心疾患のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

5.麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。

6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

原則禁忌

細菌性下痢のある患者[治療期間の延長を来す恐れがある]。

慎重投与

1.前立腺肥大のある患者[尿を出にくくすることがある]。

2.うっ血性心不全のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

3.不整脈のある患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

4.潰瘍性大腸炎の患者[中毒性巨大結腸を起こす恐れがある]。

5.甲状腺機能亢進症の患者[心拍数を増加させ、症状を悪化させる恐れがある]。

6.高温環境にある患者[汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害する恐れがある]。

7.開放隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.まれにショックを起こすことがあるので、本剤の使用に際しては、救急処置の準備を行う。

2.投与に際し、ショック発現を完全に防止する方法はないが、出来る限り回避するために次の事項に注意する。

1).患者の体調について、十分に問診を行う。

2).注射後は、患者の状態を観察し、異常があれば直ちに救急処置を行う。

3.眼の調節障害、眠気、眩暈等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

相互作用

併用注意:

1.抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、抗ヒスタミン剤等)[抗コリン作用<口渇・眼の調節障害・心悸亢進等>が増強することがある(併用により本剤の作用が増強されることがある)]。

2.ドパミン拮抗剤(メトクロプラミド等)[相互に消化管における作用を減弱する恐れがある(本剤は消化管運動を抑制するため、ドパミン拮抗剤の消化管運動亢進作用と拮抗する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では前立腺肥大を伴っている場合が多いので慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

過量投与

1.症状:過量投与した場合、口渇、眼調節障害、譫妄、心悸亢進、血圧上昇等を引き起こす可能性がある。

2.処置:過量投与時、心血管系症状が発現した場合は標準的な処置、過量投与による呼吸麻痺の場合は挿管や人工呼吸、過量投与による尿閉の場合は導尿を必要に応じて考慮する。過量投与による緑内障の場合は、眼科医等の適切な治療を受ける。また、必要に応じ、過量投与時、副交感神経興奮薬の投与及び適切な支持療法を行う。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.静脈内注射時:静脈内注射にあたっては患者の状態を観察しながらゆっくり注射する。

2.注射時:動物試験で局所充血、局所出血、局所変性等の局所障害が認められるので皮下、筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に留意する。

1).皮下・筋肉内投与時神経走行部位を避けるよう注意して注射する。

2).皮下・筋肉内投与時、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行う。なお、乳幼小児には皮下・筋肉内投与を連用しないことが望ましい。

3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射する。

3.アンプルカット時:本剤は、ワンポイントカットアンプルを使用しているので、アンプル頭部のマークを上にして反対側(下の方向)に軽く力を加えてカットする。なお、アンプルカット時の異物混入を避けるため、首部の周りをエタノール綿等で清拭する。

安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1〜30℃)、3年間]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。

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