薬剤情報
後発品
薬効分類非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
一般名プラノプロフェン75mgカプセル
薬価6.8
メーカー日医工ファーマ
最終更新2021年02月改訂(第8版)

用法・用量

1.関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、歯根膜炎、痛風発作、外傷後、小手術後、抜歯後の消炎・鎮痛の場合:プラノプロフェンとして、1回75mgを1日3回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。頓用の場合には1回75mgを経口投与する。痛風発作にはプラノプロフェンとして、1回150〜225mgを1日3回、その後翌日から、1回75mgを1日3回食後に経口投与する。

2.急性上気道炎の解熱・鎮痛の場合:プラノプロフェンとして、1回75mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、原則として1日2回までとし、1日最大225mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

効能・効果

1.次記疾患ならびに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、歯根膜炎、痛風発作。

2.次記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)。

3.外傷後、小手術後ならびに抜歯後の消炎・鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).ショック、アナフィラキシー様症状:ショック(胸内苦悶、呼吸困難、冷汗、血圧低下、頻脈等)、アナフィラキシー様症状(発疹、喉頭浮腫、呼吸困難等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの症状が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。

2).喘息発作の誘発:喘息発作の誘発が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止する。

3).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):このような副作用が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

4).急性腎不全、ネフローゼ症候群:このような副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

5).消化性潰瘍、胃腸出血:このような副作用が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止する。

6).肝機能障害、黄疸:肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、肝機能検査値に注意するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

7).間質性肺炎、好酸球性肺炎:間質性肺炎、好酸球性肺炎が現れることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状が現れた場合には投与を中止し、速やかに胸部X線検査、速やかに血液検査等を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃部不快感・腹部不快感、下痢、便秘、口内炎、口渇、胸やけ。

2).過敏症:発疹、かゆみ、蕁麻疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

3).血液:顆粒球減少、血小板減少、血小板機能低下(出血時間延長)[血液検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに中止する]。

4).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇。

5).精神神経系:頭痛、ふらつき感、眠気、倦怠感、耳鳴り、不眠、眩暈。

6).腎臓:浮腫、BUN上昇。

禁忌

1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成抑制により、胃の血流量が減少し消化性潰瘍が悪化することがある]。

2.重篤な血液異常のある患者[副作用として血液障害が報告されているため血液の異常を更に悪化させる恐れがある]。

3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝機能障害が報告されているため肝障害を更に悪化させる恐れがある]。

4.重篤な腎障害のある患者[腎血流量減少や腎での水及びNa再吸収増加を引き起こし、腎機能を低下させる恐れがある]。

5.重篤な心機能不全のある患者[腎のプロスタグランジン生合成抑制により、浮腫、循環体液量の増加が起こり、心臓の仕事量が増加するため症状を悪化させる恐れがある]。

6.重篤な高血圧症の患者[プロスタグランジン合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため血圧を更に上昇させる恐れがある]。

7.本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者。

8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発する]。

9.妊娠末期の女性。

慎重投与

1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。

2.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させる恐れがある]。

3.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため出血傾向を助長する恐れがある]。

4.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある]。

5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎機能を低下させる恐れがある]。

6.心機能異常のある患者[心機能を悪化させる恐れがある]。

7.高血圧症の患者[血圧を上昇させる恐れがある]。

8.過敏症の既往歴のある患者。

9.気管支喘息の患者[重症喘息発作(アスピリン喘息)を誘発することがある]。

10.SLE(全身性エリテマトーデス)、潰瘍性大腸炎、クローン病の患者[これらの疾患を悪化させる恐れがある]。

11.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する)。

12.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。

2.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。

1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を講ずる。

2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。

3.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。

1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症、疼痛、発熱の程度を考慮し投与する。

2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。

3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。

4.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う小児及び高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意する。

5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。

6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。

7.高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。

相互作用

併用注意:

1.抗凝固剤(ワルファリン、ダビガトランエテキシラート等)、抗血小板剤(クロピドグレル等)[これらの薬剤との併用により、出血の危険性が増大する可能性があるので、このような場合には、患者の状態を十分に観察するなど注意する(本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤と併用すると出血を助長する恐れがある)]。

2.スルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与する(本剤のヒトでの蛋白結合率が高いので、血中に活性型の併用薬が増加し、併用薬の作用が増強されるためと考えられている)]。

3.炭酸リチウム[リチウム中毒を起こす恐れがあるので、血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量する(本剤が腎のプロスタグランジン合成を阻害することにより、炭酸リチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられている)]。

4.ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤[腎機能障害を引き起こす可能性があるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な措置を行う(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。

5.降圧剤(β遮断剤、ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤)[降圧作用が減弱することがある(本剤はプロスタグランジンを介する血管拡張作用及び水・Na排泄作用を抑制する)]。

6.チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド等)、フロセミド[利尿降圧作用が減弱することがある(本剤はプロスタグランジンを介する血管拡張作用及び水・Na排泄作用を抑制する)]。

7.ニューキノロン系抗菌剤[痙攣を起こす恐れがある(ニューキノロン系抗菌剤の中枢神経におけるGABA受容体への結合阻害が併用により増強されることが、痙攣発現機序の一つと考えられている)]。

8.イグラチモド[胃腸障害の発現率が増加する恐れがあるので、特に消化性潰瘍が現れた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う(両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者では、副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦<妊娠末期以外>又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与する(妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある)。

2.妊娠末期には投与しない[動物実験(ラット)で分娩遅延及び胎仔動脈管収縮が報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。

プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」
後発品はありません
プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」
プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」

プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」

非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
2021年02月改訂(第8版)
薬剤情報
後発品
薬効分類非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)
一般名プラノプロフェン75mgカプセル
薬価6.8
メーカー日医工ファーマ
最終更新2021年02月改訂(第8版)

用法・用量

1.関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、歯根膜炎、痛風発作、外傷後、小手術後、抜歯後の消炎・鎮痛の場合:プラノプロフェンとして、1回75mgを1日3回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。頓用の場合には1回75mgを経口投与する。痛風発作にはプラノプロフェンとして、1回150〜225mgを1日3回、その後翌日から、1回75mgを1日3回食後に経口投与する。

2.急性上気道炎の解熱・鎮痛の場合:プラノプロフェンとして、1回75mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、原則として1日2回までとし、1日最大225mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

効能・効果

1.次記疾患ならびに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頚肩腕症候群、歯根膜炎、痛風発作。

2.次記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)。

3.外傷後、小手術後ならびに抜歯後の消炎・鎮痛。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).ショック、アナフィラキシー様症状:ショック(胸内苦悶、呼吸困難、冷汗、血圧低下、頻脈等)、アナフィラキシー様症状(発疹、喉頭浮腫、呼吸困難等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの症状が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。

2).喘息発作の誘発:喘息発作の誘発が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止する。

3).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):このような副作用が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

4).急性腎不全、ネフローゼ症候群:このような副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

5).消化性潰瘍、胃腸出血:このような副作用が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止する。

6).肝機能障害、黄疸:肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、肝機能検査値に注意するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

7).間質性肺炎、好酸球性肺炎:間質性肺炎、好酸球性肺炎が現れることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状が現れた場合には投与を中止し、速やかに胸部X線検査、速やかに血液検査等を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃部不快感・腹部不快感、下痢、便秘、口内炎、口渇、胸やけ。

2).過敏症:発疹、かゆみ、蕁麻疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

3).血液:顆粒球減少、血小板減少、血小板機能低下(出血時間延長)[血液検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに中止する]。

4).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇。

5).精神神経系:頭痛、ふらつき感、眠気、倦怠感、耳鳴り、不眠、眩暈。

6).腎臓:浮腫、BUN上昇。

禁忌

1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成抑制により、胃の血流量が減少し消化性潰瘍が悪化することがある]。

2.重篤な血液異常のある患者[副作用として血液障害が報告されているため血液の異常を更に悪化させる恐れがある]。

3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝機能障害が報告されているため肝障害を更に悪化させる恐れがある]。

4.重篤な腎障害のある患者[腎血流量減少や腎での水及びNa再吸収増加を引き起こし、腎機能を低下させる恐れがある]。

5.重篤な心機能不全のある患者[腎のプロスタグランジン生合成抑制により、浮腫、循環体液量の増加が起こり、心臓の仕事量が増加するため症状を悪化させる恐れがある]。

6.重篤な高血圧症の患者[プロスタグランジン合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため血圧を更に上昇させる恐れがある]。

7.本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者。

8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発する]。

9.妊娠末期の女性。

慎重投与

1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。

2.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させる恐れがある]。

3.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため出血傾向を助長する恐れがある]。

4.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある]。

5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎機能を低下させる恐れがある]。

6.心機能異常のある患者[心機能を悪化させる恐れがある]。

7.高血圧症の患者[血圧を上昇させる恐れがある]。

8.過敏症の既往歴のある患者。

9.気管支喘息の患者[重症喘息発作(アスピリン喘息)を誘発することがある]。

10.SLE(全身性エリテマトーデス)、潰瘍性大腸炎、クローン病の患者[これらの疾患を悪化させる恐れがある]。

11.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する)。

12.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。

2.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。

1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を講ずる。

2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。

3.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。

1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症、疼痛、発熱の程度を考慮し投与する。

2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。

3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。

4.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う小児及び高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意する。

5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。

6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。

7.高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。

相互作用

併用注意:

1.抗凝固剤(ワルファリン、ダビガトランエテキシラート等)、抗血小板剤(クロピドグレル等)[これらの薬剤との併用により、出血の危険性が増大する可能性があるので、このような場合には、患者の状態を十分に観察するなど注意する(本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤と併用すると出血を助長する恐れがある)]。

2.スルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与する(本剤のヒトでの蛋白結合率が高いので、血中に活性型の併用薬が増加し、併用薬の作用が増強されるためと考えられている)]。

3.炭酸リチウム[リチウム中毒を起こす恐れがあるので、血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量する(本剤が腎のプロスタグランジン合成を阻害することにより、炭酸リチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられている)]。

4.ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤[腎機能障害を引き起こす可能性があるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な措置を行う(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。

5.降圧剤(β遮断剤、ACE阻害剤、A−2受容体拮抗剤)[降圧作用が減弱することがある(本剤はプロスタグランジンを介する血管拡張作用及び水・Na排泄作用を抑制する)]。

6.チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド等)、フロセミド[利尿降圧作用が減弱することがある(本剤はプロスタグランジンを介する血管拡張作用及び水・Na排泄作用を抑制する)]。

7.ニューキノロン系抗菌剤[痙攣を起こす恐れがある(ニューキノロン系抗菌剤の中枢神経におけるGABA受容体への結合阻害が併用により増強されることが、痙攣発現機序の一つと考えられている)]。

8.イグラチモド[胃腸障害の発現率が増加する恐れがあるので、特に消化性潰瘍が現れた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行う(両剤ともにプロスタグランジン生合成阻害作用を有する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者では、副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦<妊娠末期以外>又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与する(妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある)。

2.妊娠末期には投与しない[動物実験(ラット)で分娩遅延及び胎仔動脈管収縮が報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、プラノプロフェンカプセル75mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。

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