薬剤情報
後発品
薬効分類向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
一般名プロチレリン酒石酸塩1mg1mL注射液
薬価864
メーカーニプロ
最終更新2023年11月改訂(第1版)

用法・用量

〈遷延性意識障害(ただし、昏睡、半昏睡を除く)〉

通常、成人には疾患に応じて、次記の用量を1日1回10日間静注又は点滴静注する。

静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

1). 頭部外傷:1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)。

2). くも膜下出血(ただし、意識障害固定期間3週以内):1回プロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)。

〈脊髄小脳変性症〉

通常、成人には1日1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)を筋肉内又は静脈内に注射するが、重症例にはプロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)を注射する。

2〜3週間連日注射した後、2〜3週間の休薬期間をおく。以後、これを反復するか、週2〜3回の間歇注射を行う。

静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

効能・効果

1). 次記疾患に伴う昏睡・半昏睡を除く遷延性意識障害:頭部外傷、くも膜下出血(ただし意識障害固定期間3週以内)。

2). 脊髄小脳変性症における運動失調の改善。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック様症状(頻度不明):一過性血圧低下、意識喪失等があらわれることがある。

11.1.2. 痙攣(頻度不明)。

11.1.3. 下垂体卒中(頻度不明):下垂体腺腫患者に投与した場合、頭痛、視力障害・視野障害等を伴う下垂体卒中があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には外科的治療等適切な処置を行うこと〔9.1.3参照〕。

11.1.4. 血小板減少(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 循環器:(0.1〜5%未満)脈拍数変動、熱感、顔面潮紅感、動悸、胸部圧迫感、血圧変動。

2). 消化器:(5%以上)悪心、(0.1〜5%未満)嘔吐、食欲不振、腹痛、口渇、(0.1%未満)異味感、(頻度不明)心窩部不快感。

3). 肝臓:(0.1〜5%未満)ALT上昇、(0.1%未満)Al−P上昇、(頻度不明)AST上昇。

4). 血液:(0.1〜5%未満)白血球減少、(0.1%未満)貧血。

5). 精神神経系:(0.1〜5%未満)興奮、多弁、頭痛、めまい、しびれ感、(0.1%未満)振戦、不眠、(頻度不明)不安。

6). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒。

7). その他:(0.1〜5%未満)尿意、発熱、発汗、悪寒、倦怠感、浮腫、(0.1%未満)排尿障害、(頻度不明)脱力感、咽頭違和感、乳房腫大、乳汁分泌。

重要な基本的注意

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 心障害のある患者:本剤は一過性血圧上昇および一過性脈拍数上昇させることがある。

9.1.2. 遺伝性果糖不耐症の患者:本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されないため、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。

9.1.3. 下垂体腺腫の患者〔11.1.3参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 静脈内投与にあたってはできるだけゆっくり投与すること。急速に静脈内注射すると、一過性尿意、悪心、熱感等があらわれやすい。

14.1.2. 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に注意すること。

(1). 筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わないこと。

なお、小児には特に注意すること。

(2). 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意すること。

(3). 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

15.1.1. 本剤の連用により、TRHに対するTSH分泌反応が低下するので、定められた投与期間を標準として投与すること。

15.1.2. 本剤の連用によるTSH分泌反応低下は連用中止1週ないし2週後に回復するので、TRHテストを施行する場合はその後に行うこと。

15.1.3. 甲状腺ホルモン剤投与中、抗甲状腺剤投与中、副腎皮質ステロイド剤投与中の患者ではTRHに対するTSH分泌反応が変化することがある。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

プロチレリン酒石酸塩注1mg「NP」
プロチレリン酒石酸塩注1mg「NP」

プロチレリン酒石酸塩注1mg「NP」

向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
2023年11月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類向下垂体前葉ホルモン > 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン (TRH)
一般名プロチレリン酒石酸塩1mg1mL注射液
薬価864
メーカーニプロ
最終更新2023年11月改訂(第1版)

用法・用量

〈遷延性意識障害(ただし、昏睡、半昏睡を除く)〉

通常、成人には疾患に応じて、次記の用量を1日1回10日間静注又は点滴静注する。

静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

1). 頭部外傷:1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)。

2). くも膜下出血(ただし、意識障害固定期間3週以内):1回プロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)。

〈脊髄小脳変性症〉

通常、成人には1日1回プロチレリン酒石酸塩水和物として0.732〜2.92mg(プロチレリンとして0.5〜2mg)を筋肉内又は静脈内に注射するが、重症例にはプロチレリン酒石酸塩水和物として2.92mg(プロチレリンとして2mg)を注射する。

2〜3週間連日注射した後、2〜3週間の休薬期間をおく。以後、これを反復するか、週2〜3回の間歇注射を行う。

静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は注射用水5〜10mLに希釈して、徐々に注射する。

効能・効果

1). 次記疾患に伴う昏睡・半昏睡を除く遷延性意識障害:頭部外傷、くも膜下出血(ただし意識障害固定期間3週以内)。

2). 脊髄小脳変性症における運動失調の改善。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック様症状(頻度不明):一過性血圧低下、意識喪失等があらわれることがある。

11.1.2. 痙攣(頻度不明)。

11.1.3. 下垂体卒中(頻度不明):下垂体腺腫患者に投与した場合、頭痛、視力障害・視野障害等を伴う下垂体卒中があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には外科的治療等適切な処置を行うこと〔9.1.3参照〕。

11.1.4. 血小板減少(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 循環器:(0.1〜5%未満)脈拍数変動、熱感、顔面潮紅感、動悸、胸部圧迫感、血圧変動。

2). 消化器:(5%以上)悪心、(0.1〜5%未満)嘔吐、食欲不振、腹痛、口渇、(0.1%未満)異味感、(頻度不明)心窩部不快感。

3). 肝臓:(0.1〜5%未満)ALT上昇、(0.1%未満)Al−P上昇、(頻度不明)AST上昇。

4). 血液:(0.1〜5%未満)白血球減少、(0.1%未満)貧血。

5). 精神神経系:(0.1〜5%未満)興奮、多弁、頭痛、めまい、しびれ感、(0.1%未満)振戦、不眠、(頻度不明)不安。

6). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒。

7). その他:(0.1〜5%未満)尿意、発熱、発汗、悪寒、倦怠感、浮腫、(0.1%未満)排尿障害、(頻度不明)脱力感、咽頭違和感、乳房腫大、乳汁分泌。

重要な基本的注意

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 心障害のある患者:本剤は一過性血圧上昇および一過性脈拍数上昇させることがある。

9.1.2. 遺伝性果糖不耐症の患者:本剤の添加剤D−ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されないため、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。

9.1.3. 下垂体腺腫の患者〔11.1.3参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 静脈内投与にあたってはできるだけゆっくり投与すること。急速に静脈内注射すると、一過性尿意、悪心、熱感等があらわれやすい。

14.1.2. 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に注意すること。

(1). 筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わないこと。

なお、小児には特に注意すること。

(2). 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意すること。

(3). 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

その他の注意

15.1. 臨床使用に基づく情報

15.1.1. 本剤の連用により、TRHに対するTSH分泌反応が低下するので、定められた投与期間を標準として投与すること。

15.1.2. 本剤の連用によるTSH分泌反応低下は連用中止1週ないし2週後に回復するので、TRHテストを施行する場合はその後に行うこと。

15.1.3. 甲状腺ホルモン剤投与中、抗甲状腺剤投与中、副腎皮質ステロイド剤投与中の患者ではTRHに対するTSH分泌反応が変化することがある。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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