カルシウム (Ca) 製剤
薬効分類 | カルシウム (Ca) 製剤 |
一般名 | グルコン酸カルシウム水和物注射液 |
薬価 | 83円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2014年11月改訂(第2版) |
グルコン酸カルシウム水和物として、0.4〜2.0g(カルシウムとして1.83〜9.17mEq)を8.5w/v%(0.39mEq/mL)液として、1日1回静脈内に緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)注射する。但し、小児脂肪便に用いる場合は、経口投与不能時に限る。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1.低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。
2.小児脂肪便におけるカルシウム補給。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
高カルシウム血症、結石症:カルシウム剤の長期投与により、高カルシウム血症及び結石症が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、胃痛。
2).その他:倦怠感。
1.強心配糖体投与中の患者。
2.高カルシウム血症の患者。
3.腎結石のある患者[腎結石を助長する恐れがある]。
4.重篤な腎不全のある患者[組織への石灰沈着を助長する恐れがある]。
1.活性型ビタミンD製剤服用中の患者[高カルシウム血症が現れやすい]。
2.高カルシウム血症が現れやすい病態の患者。
(重要な基本的注意)
長期投与により血中カルシウム高値及び尿中カルシウム高値になることがあるので、長期投与する場合には、定期的に血中カルシウム又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。また、高カルシウム血症が現れた場合には、投与を中止する。
1.併用禁忌:強心配糖体(メチルジゴキシン<ラニラピッド>、ジゴキシン<ジゴキシン、ジゴシン等>、ジギトキシン等)[強心配糖体の作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状を誘発する恐れがある(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める)]。
2.併用注意:非脱分極性筋弛緩剤(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物、パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物)[これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱する恐れがある(カルシウムイオンは非脱分極性筋弛緩剤に拮抗する)]。
(高齢者への投与)
高カルシウム血症が現れやすいので、用量に留意する[高齢者では腎機能が低下していることが多い]。
1.症状:過量投与により、高カルシウム血症となる可能性があり、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、筋力低下、多飲多尿、精神症状等が現れ、更に重篤になると不整脈、意識障害が出現する。
2.過量投与時の処置:本剤やビタミンD製剤の投与を中止し、生理食塩液等の補液、フロセミド、エルカトニン又はカルシトニン等の投与を行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:静脈内注射にのみ使用する。
2.投与速度:静脈内注射は緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)行う[急速な静脈内注射によって心悸亢進、徐脈、血圧変動、熱感、潮紅、発汗等の症状が現れることがある]。
3.投与時:血管外漏出により組織内石灰沈着症が生じたとの報告があるので、注射に際しては血管外に漏出しないよう注意する。特に、新生児又は乳幼児への注射においては、血管外漏出を起こしやすいので注意する。
4.調製時:
1).クエン酸塩を含む製剤、炭酸塩を含む製剤、リン酸塩を含む製剤、硫酸塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤等と配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合を避ける。
2).セフトリアキソンナトリウムと配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合しない。なお、外国で、セフトリアキソンナトリウムとの配合により重篤な副作用が現れたとの報告がある。
3).エタノールにより沈殿を生じるので、エタノールで消毒した注射器は用いない。
4).本剤は過飽和の溶液となっており、結晶が析出しやすいので、結晶が析出した製品は用いない。
(プラスチックアンプルの使用法)
1.底の部分から1本ずつ切り離す(底部より切り離す)。
2.頭部を180度以上勢いよく回転させカットする(両手を矢印(添付文書参照)の方向に勢いよく回転させるとカットできる)。
薬効分類 | カルシウム (Ca) 製剤 |
一般名 | グルコン酸カルシウム水和物注射液 |
薬価 | 83円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2014年11月改訂(第2版) |
グルコン酸カルシウム水和物として、0.4〜2.0g(カルシウムとして1.83〜9.17mEq)を8.5w/v%(0.39mEq/mL)液として、1日1回静脈内に緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)注射する。但し、小児脂肪便に用いる場合は、経口投与不能時に限る。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1.低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。
2.小児脂肪便におけるカルシウム補給。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
高カルシウム血症、結石症:カルシウム剤の長期投与により、高カルシウム血症及び結石症が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、胃痛。
2).その他:倦怠感。
1.強心配糖体投与中の患者。
2.高カルシウム血症の患者。
3.腎結石のある患者[腎結石を助長する恐れがある]。
4.重篤な腎不全のある患者[組織への石灰沈着を助長する恐れがある]。
1.活性型ビタミンD製剤服用中の患者[高カルシウム血症が現れやすい]。
2.高カルシウム血症が現れやすい病態の患者。
(重要な基本的注意)
長期投与により血中カルシウム高値及び尿中カルシウム高値になることがあるので、長期投与する場合には、定期的に血中カルシウム又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。また、高カルシウム血症が現れた場合には、投与を中止する。
1.併用禁忌:強心配糖体(メチルジゴキシン<ラニラピッド>、ジゴキシン<ジゴキシン、ジゴシン等>、ジギトキシン等)[強心配糖体の作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状を誘発する恐れがある(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める)]。
2.併用注意:非脱分極性筋弛緩剤(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物、パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物)[これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱する恐れがある(カルシウムイオンは非脱分極性筋弛緩剤に拮抗する)]。
(高齢者への投与)
高カルシウム血症が現れやすいので、用量に留意する[高齢者では腎機能が低下していることが多い]。
1.症状:過量投与により、高カルシウム血症となる可能性があり、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、筋力低下、多飲多尿、精神症状等が現れ、更に重篤になると不整脈、意識障害が出現する。
2.過量投与時の処置:本剤やビタミンD製剤の投与を中止し、生理食塩液等の補液、フロセミド、エルカトニン又はカルシトニン等の投与を行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:静脈内注射にのみ使用する。
2.投与速度:静脈内注射は緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)行う[急速な静脈内注射によって心悸亢進、徐脈、血圧変動、熱感、潮紅、発汗等の症状が現れることがある]。
3.投与時:血管外漏出により組織内石灰沈着症が生じたとの報告があるので、注射に際しては血管外に漏出しないよう注意する。特に、新生児又は乳幼児への注射においては、血管外漏出を起こしやすいので注意する。
4.調製時:
1).クエン酸塩を含む製剤、炭酸塩を含む製剤、リン酸塩を含む製剤、硫酸塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤等と配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合を避ける。
2).セフトリアキソンナトリウムと配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合しない。なお、外国で、セフトリアキソンナトリウムとの配合により重篤な副作用が現れたとの報告がある。
3).エタノールにより沈殿を生じるので、エタノールで消毒した注射器は用いない。
4).本剤は過飽和の溶液となっており、結晶が析出しやすいので、結晶が析出した製品は用いない。
(プラスチックアンプルの使用法)
1.底の部分から1本ずつ切り離す(底部より切り離す)。
2.頭部を180度以上勢いよく回転させカットする(両手を矢印(添付文書参照)の方向に勢いよく回転させるとカットできる)。
薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。
一般名、製品名どちらでも検索可能!
※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。