薬効分類 | 血圧降下薬 > α1遮断薬 |
一般名 | ブナゾシン塩酸塩徐放錠 |
薬価 | 59.1円 |
メーカー | エーザイ |
最終更新 | 2022年06月改訂(第1版) |
通常、成人にはブナゾシン塩酸塩として1日1回3〜9mgを経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、1日最高投与量は9mgまでとする。
高血圧症。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 失神(0.1〜5%未満)、意識喪失(0.1%未満):失神、意識喪失(多くは一過性の血圧低下による)があらわれることがあるので、そのような場合には本剤の投与を中止し、仰臥位をとらせるなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1〜5%未満)めまい、頭痛、不眠、倦怠感、眠気、耳鳴、頭重、(0.1%未満)しびれ感、意識低下、脱力感。
2). 循環器:(0.1〜5%未満)立ちくらみ、動悸、頻脈、低血圧、(0.1%未満)胸部圧迫感、胸部不快感、起立性低血圧。
3). 消化器:(0.1〜5%未満)悪心、(0.1%未満)嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、口渇、便秘、(頻度不明)腹痛。
4). 肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇等。
5). 泌尿器:(0.1〜5%未満)頻尿、(0.1%未満)夜間尿、尿失禁。
6). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒。
7). その他:(0.1〜5%未満)顔面潮紅、浮腫、のぼせ、(0.1%未満)肩こり、発汗、かすみ目、(頻度不明)鼻閉、息苦しさ。
発現頻度は製造販売後調査を含む。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。
8.2. 起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。
8.3. 投与初期又は用量の急増時等に立ちくらみ、めまい、悪心、また、胸部不快感、呼吸困難等があらわれることがあるので、その際は仰臥位をとらせるなどの適切な措置を講ずること(また必要に応じて、患者の合併症、既往歴等を十分に考慮のうえ、昇圧剤の投与等の対症療法を行うこと)。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(腎機能障害患者)
9.2.1. 腎機能障害のある患者:最高血中濃度が上昇することがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝障害のある患者:本剤は主として肝で抱合を受けて糞中に排泄されるので、肝機能の低下している患者では血中濃度が上昇するおそれがある。
10.2. 併用注意:
1). 利尿剤、他の降圧剤[作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど注意すること(相加的な降圧作用の増強による)]。
2). リファンピシン[本剤の作用が減弱することがある(相手薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の血中濃度が低下することがある)]。
3). ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(バルデナフィル塩酸塩水和物、シルデナフィルクエン酸塩等)[併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある(併用薬剤の血管拡張作用により、本剤の降圧作用が増強されるおそれがある)]。
次の点に注意し、少量(3mg/日)から開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
・ 一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞が起こるおそれがある)。
・ 肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすい〔16.6.1参照〕。
・ 十分に経過観察を行い、慎重に増量するなど注意すること(なお、過度の降圧が認められた場合には、減量又は投与を中止するか、他の降圧剤への変更を考慮すること)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.2. 薬剤服用時の注意
14.2.1. 本剤をかみくだいて服用すると、一過性の血中濃度の上昇に伴って副作用が発生しやすくなるおそれがあるため、本剤はかまずに服用させること。
(取扱い上の注意)
20.1. PTP包装はアルミ袋開封後湿気を避けて保存すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 類似化合物(プラゾシン塩酸塩)で腎及びその他の動脈狭窄のある高血圧、脚部及びその他の動脈瘤のある高血圧等の血管障害のある高血圧患者で、急性熱性多発性関節炎(1例)があらわれたとの報告がある。
15.1.2. α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者において、α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome)があらわれるとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 血圧降下薬 > α1遮断薬 |
一般名 | ブナゾシン塩酸塩徐放錠 |
薬価 | 59.1円 |
メーカー | エーザイ |
最終更新 | 2022年06月改訂(第1版) |
通常、成人にはブナゾシン塩酸塩として1日1回3〜9mgを経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、1日最高投与量は9mgまでとする。
高血圧症。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 失神(0.1〜5%未満)、意識喪失(0.1%未満):失神、意識喪失(多くは一過性の血圧低下による)があらわれることがあるので、そのような場合には本剤の投与を中止し、仰臥位をとらせるなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1〜5%未満)めまい、頭痛、不眠、倦怠感、眠気、耳鳴、頭重、(0.1%未満)しびれ感、意識低下、脱力感。
2). 循環器:(0.1〜5%未満)立ちくらみ、動悸、頻脈、低血圧、(0.1%未満)胸部圧迫感、胸部不快感、起立性低血圧。
3). 消化器:(0.1〜5%未満)悪心、(0.1%未満)嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、口渇、便秘、(頻度不明)腹痛。
4). 肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇等。
5). 泌尿器:(0.1〜5%未満)頻尿、(0.1%未満)夜間尿、尿失禁。
6). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒。
7). その他:(0.1〜5%未満)顔面潮紅、浮腫、のぼせ、(0.1%未満)肩こり、発汗、かすみ目、(頻度不明)鼻閉、息苦しさ。
発現頻度は製造販売後調査を含む。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。
8.2. 起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。
8.3. 投与初期又は用量の急増時等に立ちくらみ、めまい、悪心、また、胸部不快感、呼吸困難等があらわれることがあるので、その際は仰臥位をとらせるなどの適切な措置を講ずること(また必要に応じて、患者の合併症、既往歴等を十分に考慮のうえ、昇圧剤の投与等の対症療法を行うこと)。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(腎機能障害患者)
9.2.1. 腎機能障害のある患者:最高血中濃度が上昇することがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 肝障害のある患者:本剤は主として肝で抱合を受けて糞中に排泄されるので、肝機能の低下している患者では血中濃度が上昇するおそれがある。
10.2. 併用注意:
1). 利尿剤、他の降圧剤[作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど注意すること(相加的な降圧作用の増強による)]。
2). リファンピシン[本剤の作用が減弱することがある(相手薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の血中濃度が低下することがある)]。
3). ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(バルデナフィル塩酸塩水和物、シルデナフィルクエン酸塩等)[併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある(併用薬剤の血管拡張作用により、本剤の降圧作用が増強されるおそれがある)]。
次の点に注意し、少量(3mg/日)から開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
・ 一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞が起こるおそれがある)。
・ 肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすい〔16.6.1参照〕。
・ 十分に経過観察を行い、慎重に増量するなど注意すること(なお、過度の降圧が認められた場合には、減量又は投与を中止するか、他の降圧剤への変更を考慮すること)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.2. 薬剤服用時の注意
14.2.1. 本剤をかみくだいて服用すると、一過性の血中濃度の上昇に伴って副作用が発生しやすくなるおそれがあるため、本剤はかまずに服用させること。
(取扱い上の注意)
20.1. PTP包装はアルミ袋開封後湿気を避けて保存すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 類似化合物(プラゾシン塩酸塩)で腎及びその他の動脈狭窄のある高血圧、脚部及びその他の動脈瘤のある高血圧等の血管障害のある高血圧患者で、急性熱性多発性関節炎(1例)があらわれたとの報告がある。
15.1.2. α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者において、α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome)があらわれるとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
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