肝類洞閉塞症候群治療薬
薬効分類 | 肝類洞閉塞症候群治療薬 |
一般名 | デフィブロチドナトリウム注射液 |
薬価 | 54091円 |
メーカー | 日本新薬 |
最終更新 | 2019年06月改訂(第1版) |
通常、デフィブロチドナトリウムとして1回6.25mg/kgを1日4回、2時間かけて静脈内投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤は、原則6時間ごとに一定の速度で静脈内投与すること。
7.2. 本剤の投与は、21日間以上を目安として、肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状が回復するまで継続するが、肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状並びに本剤投与によるリスクを考慮して継続の可否を慎重に判断すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。
肝類洞閉塞症候群(肝中心静脈閉塞症)。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は、重症又は重症化するおそれのある肝類洞閉塞症候群の治療に使用すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):初期症状としては、蕁麻疹、嘔吐、血圧低下、虚脱、意識消失等がある。
11.1.2. 出血:重篤な出血(脳出血(1.7%)、頭蓋内出血(頻度不明)、くも膜下出血(0.8%)、肺出血(5.8%)、肺胞出血(5.8%)、胃腸出血(4.1%)、血胸(1.7%)等)及び血腫(硬膜下血腫(頻度不明)、脊髄血腫(0.8%)等)があらわれることがある〔1.2、9.1.1参照〕。
11.1.3. 低血圧(5.8%)〔9.1.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(1%未満)潮紅、(頻度不明)心不全、うっ血性心不全、心筋症、心房粗動、心房細動、洞性徐脈、頻脈、心嚢液貯留、静脈閉塞性疾患、出血性梗塞。
2). 血液凝固系:(1%以上)凝血異常、(1%未満)INR増加、(頻度不明)播種性血管内凝固(DIC)、APTT延長・APTT短縮、プロトロンビン時間延長。
3). 耳:(頻度不明)耳閉、鼓膜充血。
4). 眼:(1%以上)結膜出血、(頻度不明)霧視、複視。
5). 消化器:(1%以上)悪心、嘔吐、下痢、(1%未満)血便排泄、メレナ、(頻度不明)腹痛、口腔障害、腹部不快感、出血性食道炎、口内乾燥、便潜血陽性。
6). 肝臓:(頻度不明)静脈閉塞性肝疾患、肝不全、血中ビリルビン異常。
7). 代謝異常:(頻度不明)アシドーシス。
8). 筋骨格系:(頻度不明)四肢痛、筋痙縮。
9). 精神神経系:(1%以上)頭痛、(1%未満)嗜眠、硬膜下ヒグローマ、(頻度不明)脳症、肝性脳症、可逆性後白質脳症、痙攣、浮動性めまい、不安、平衡障害、協調運動異常、不眠症、激越。
10). 腎臓及び尿路系:(1%以上)血尿、(頻度不明)急性腎障害、出血性膀胱炎、腎不全。
11). 呼吸器:(1%以上)鼻出血(8.3%)、呼吸不全、血胸、(頻度不明)呼吸窮迫、喀血、低酸素症、咳嗽、鼻閉、鼻漏、呼吸音異常。
12). 皮膚:(1%以上)発疹、皮膚そう痒症、(1%未満)紫斑、全身性そう痒症、(頻度不明)剥脱性発疹、紅斑性皮疹、皮膚乾燥、皮膚水疱、斑状皮疹。
13). その他:(1%以上)処置後出血(5.0%)、カテーテル留置部位出血、(1%未満)熱感、月経過多、(頻度不明)血小板減少症、末梢性浮腫、全身性浮腫、肺感染、発熱、多臓器不全、挫傷、悪寒、疼痛、胸痛、粘膜炎症、注射部位反応。
1.1. 重篤な副作用により致命的な経過をたどることがあるので、本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血幹細胞移植、造血器悪性腫瘍の治療、がん化学療法に関して十分な知識・経験を持つ医師のもとで本剤の投与が適切と判断される症例に対して行うこと。
1.2. 本剤の投与により、重篤な出血(脳出血、頭蓋内出血、肺出血、肺胞出血等)が発現するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察し、重篤な出血が認められた場合には、本剤の投与を中止すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 出血している患者(脳出血、肺出血、血胸、胃腸出血、吐血、重度血尿等)[出血を助長するおそれがある]。
2.3. 血栓溶解剤投与中(ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)製剤(アルテプラーゼ(遺伝子組換え)、モンテプラーゼ(遺伝子組換え)))の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤投与前24時間以内は血栓溶解剤(ウロキナーゼ、t−PA製剤)を投与しないこと。
8.2. 本剤投与前12時間以内はヘパリン製剤(未分画ヘパリン製剤又は低分子量ヘパリン製剤)を投与しないことが望ましい。
8.3. 本剤投与後24時間以内は血栓溶解剤及びヘパリン製剤を投与しないことが望ましい。
8.4. 大量出血リスクを伴う外科的手術又は大量出血リスクを伴う侵襲的手法を施行する患者に対しては、本剤の投与を一時的に中断すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 出血素因、凝血異常のある患者:副作用が強くあらわれるおそれがある〔1.2、11.1.2参照〕。
9.1.2. 血行動態が不安定な患者:複数の昇圧剤を使用している等の血行動態が不安定な患者では、本剤の投与可否を慎重に判断し、投与中はバイタルサイン(血圧、脈拍等)を慎重にモニタリングすること〔11.1.3参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重度腎機能障害患者:血中濃度が上昇するおそれがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:本剤投与後に肝機能が悪化し、肝不全等の重篤な肝機能障害を起こした症例が報告されている。
(生殖能を有する者)
妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。
10.1. 併用禁忌:
血栓溶解剤(ウロキナーゼ<ウロナーゼ>、t−PA製剤(アルテプラーゼ<遺伝子組換え><アクチバシン、グルトパ>、モンテプラーゼ<遺伝子組換え><クリアクター>))〔2.3参照〕[出血の危険性が増大するおそれがある(マウスの血栓塞栓症モデルにおいて、デフィブロチドナトリウムは組換え型t−PAの抗血栓作用を増強した)]。
10.2. 併用注意:
1). 血液凝固阻止作用を有する薬剤(未分画ヘパリン製剤、低分子量ヘパリン製剤(エノキサパリンナトリウム等)、ワルファリンカリウム、直接トロンビン阻害剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、第10a因子直接阻害剤(リバーロキサバン、アピキサバン等))、トロンボモデュリン アルファ<遺伝子組換え>、乾燥濃縮人活性化プロテインC、乾燥濃縮人アンチトロンビン3[出血傾向が増大するおそれがあるので、頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間、APTT等)等の検査、臨床症状の観察を行い、異常が認められた場合には本剤の投与中断(ただし、中心静脈ラインの維持又は再開のための抗凝固療法を除く)も検討すること(出血傾向が増大するおそれがある)]。
2). 血小板凝集抑制作用を有する薬剤(抗血小板剤(アスピリン、クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩等)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤(ジクロフェナクナトリウム等))[出血傾向が増大するおそれがある(出血傾向が増大するおそれがある)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を器官形成期の妊娠ウサギに投与したとき、体表面積換算で同等となる投与量で着床後死亡率増加が認められている〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
性腺に対する影響を考慮すること(幼若ラットを用いた毒性試験において、臨床曝露量の0.54倍に相当する曝露量で陰茎亀頭包皮分泌腺開裂時期遅延が認められており、雄の性成熟遅延が示唆されている)。
新生児、低出生体重児は臨床試験には組み入れられていない。
13.1. 処置
過量投与時、特異的な解毒薬はない(また、透析によって除去されない)〔16.6.1参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
14.1.1. 本剤は、無菌的に調製を行うこと。
14.1.2. 本剤は、5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液を用いて4〜20倍希釈すること。
14.1.3. 本剤のバイアルは1回使い切りであり、残液をその後の投与に使用しないこと。
14.1.4. 本剤を希釈した液は、常温で保存する場合には4時間以内、冷蔵条件下(2〜8℃)で保存する場合には24時間以内に投与を開始すること。
14.2. 薬剤投与時の注意
本剤は、独立したラインにて投与するものとし、5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外の輸液や他の注射液<5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外>等と同一ラインで投与しないことが望ましい。他剤と連続注入する場合には、本剤の投与前後にラインを5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液でフラッシュすることが望ましい。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 肝類洞閉塞症候群治療薬 |
一般名 | デフィブロチドナトリウム注射液 |
薬価 | 54091円 |
メーカー | 日本新薬 |
最終更新 | 2019年06月改訂(第1版) |
通常、デフィブロチドナトリウムとして1回6.25mg/kgを1日4回、2時間かけて静脈内投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤は、原則6時間ごとに一定の速度で静脈内投与すること。
7.2. 本剤の投与は、21日間以上を目安として、肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状が回復するまで継続するが、肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状並びに本剤投与によるリスクを考慮して継続の可否を慎重に判断すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。
肝類洞閉塞症候群(肝中心静脈閉塞症)。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は、重症又は重症化するおそれのある肝類洞閉塞症候群の治療に使用すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):初期症状としては、蕁麻疹、嘔吐、血圧低下、虚脱、意識消失等がある。
11.1.2. 出血:重篤な出血(脳出血(1.7%)、頭蓋内出血(頻度不明)、くも膜下出血(0.8%)、肺出血(5.8%)、肺胞出血(5.8%)、胃腸出血(4.1%)、血胸(1.7%)等)及び血腫(硬膜下血腫(頻度不明)、脊髄血腫(0.8%)等)があらわれることがある〔1.2、9.1.1参照〕。
11.1.3. 低血圧(5.8%)〔9.1.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(1%未満)潮紅、(頻度不明)心不全、うっ血性心不全、心筋症、心房粗動、心房細動、洞性徐脈、頻脈、心嚢液貯留、静脈閉塞性疾患、出血性梗塞。
2). 血液凝固系:(1%以上)凝血異常、(1%未満)INR増加、(頻度不明)播種性血管内凝固(DIC)、APTT延長・APTT短縮、プロトロンビン時間延長。
3). 耳:(頻度不明)耳閉、鼓膜充血。
4). 眼:(1%以上)結膜出血、(頻度不明)霧視、複視。
5). 消化器:(1%以上)悪心、嘔吐、下痢、(1%未満)血便排泄、メレナ、(頻度不明)腹痛、口腔障害、腹部不快感、出血性食道炎、口内乾燥、便潜血陽性。
6). 肝臓:(頻度不明)静脈閉塞性肝疾患、肝不全、血中ビリルビン異常。
7). 代謝異常:(頻度不明)アシドーシス。
8). 筋骨格系:(頻度不明)四肢痛、筋痙縮。
9). 精神神経系:(1%以上)頭痛、(1%未満)嗜眠、硬膜下ヒグローマ、(頻度不明)脳症、肝性脳症、可逆性後白質脳症、痙攣、浮動性めまい、不安、平衡障害、協調運動異常、不眠症、激越。
10). 腎臓及び尿路系:(1%以上)血尿、(頻度不明)急性腎障害、出血性膀胱炎、腎不全。
11). 呼吸器:(1%以上)鼻出血(8.3%)、呼吸不全、血胸、(頻度不明)呼吸窮迫、喀血、低酸素症、咳嗽、鼻閉、鼻漏、呼吸音異常。
12). 皮膚:(1%以上)発疹、皮膚そう痒症、(1%未満)紫斑、全身性そう痒症、(頻度不明)剥脱性発疹、紅斑性皮疹、皮膚乾燥、皮膚水疱、斑状皮疹。
13). その他:(1%以上)処置後出血(5.0%)、カテーテル留置部位出血、(1%未満)熱感、月経過多、(頻度不明)血小板減少症、末梢性浮腫、全身性浮腫、肺感染、発熱、多臓器不全、挫傷、悪寒、疼痛、胸痛、粘膜炎症、注射部位反応。
1.1. 重篤な副作用により致命的な経過をたどることがあるので、本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血幹細胞移植、造血器悪性腫瘍の治療、がん化学療法に関して十分な知識・経験を持つ医師のもとで本剤の投与が適切と判断される症例に対して行うこと。
1.2. 本剤の投与により、重篤な出血(脳出血、頭蓋内出血、肺出血、肺胞出血等)が発現するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察し、重篤な出血が認められた場合には、本剤の投与を中止すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 出血している患者(脳出血、肺出血、血胸、胃腸出血、吐血、重度血尿等)[出血を助長するおそれがある]。
2.3. 血栓溶解剤投与中(ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)製剤(アルテプラーゼ(遺伝子組換え)、モンテプラーゼ(遺伝子組換え)))の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤投与前24時間以内は血栓溶解剤(ウロキナーゼ、t−PA製剤)を投与しないこと。
8.2. 本剤投与前12時間以内はヘパリン製剤(未分画ヘパリン製剤又は低分子量ヘパリン製剤)を投与しないことが望ましい。
8.3. 本剤投与後24時間以内は血栓溶解剤及びヘパリン製剤を投与しないことが望ましい。
8.4. 大量出血リスクを伴う外科的手術又は大量出血リスクを伴う侵襲的手法を施行する患者に対しては、本剤の投与を一時的に中断すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 出血素因、凝血異常のある患者:副作用が強くあらわれるおそれがある〔1.2、11.1.2参照〕。
9.1.2. 血行動態が不安定な患者:複数の昇圧剤を使用している等の血行動態が不安定な患者では、本剤の投与可否を慎重に判断し、投与中はバイタルサイン(血圧、脈拍等)を慎重にモニタリングすること〔11.1.3参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重度腎機能障害患者:血中濃度が上昇するおそれがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:本剤投与後に肝機能が悪化し、肝不全等の重篤な肝機能障害を起こした症例が報告されている。
(生殖能を有する者)
妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。
10.1. 併用禁忌:
血栓溶解剤(ウロキナーゼ<ウロナーゼ>、t−PA製剤(アルテプラーゼ<遺伝子組換え><アクチバシン、グルトパ>、モンテプラーゼ<遺伝子組換え><クリアクター>))〔2.3参照〕[出血の危険性が増大するおそれがある(マウスの血栓塞栓症モデルにおいて、デフィブロチドナトリウムは組換え型t−PAの抗血栓作用を増強した)]。
10.2. 併用注意:
1). 血液凝固阻止作用を有する薬剤(未分画ヘパリン製剤、低分子量ヘパリン製剤(エノキサパリンナトリウム等)、ワルファリンカリウム、直接トロンビン阻害剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、第10a因子直接阻害剤(リバーロキサバン、アピキサバン等))、トロンボモデュリン アルファ<遺伝子組換え>、乾燥濃縮人活性化プロテインC、乾燥濃縮人アンチトロンビン3[出血傾向が増大するおそれがあるので、頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間、APTT等)等の検査、臨床症状の観察を行い、異常が認められた場合には本剤の投与中断(ただし、中心静脈ラインの維持又は再開のための抗凝固療法を除く)も検討すること(出血傾向が増大するおそれがある)]。
2). 血小板凝集抑制作用を有する薬剤(抗血小板剤(アスピリン、クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩等)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤(ジクロフェナクナトリウム等))[出血傾向が増大するおそれがある(出血傾向が増大するおそれがある)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を器官形成期の妊娠ウサギに投与したとき、体表面積換算で同等となる投与量で着床後死亡率増加が認められている〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
性腺に対する影響を考慮すること(幼若ラットを用いた毒性試験において、臨床曝露量の0.54倍に相当する曝露量で陰茎亀頭包皮分泌腺開裂時期遅延が認められており、雄の性成熟遅延が示唆されている)。
新生児、低出生体重児は臨床試験には組み入れられていない。
13.1. 処置
過量投与時、特異的な解毒薬はない(また、透析によって除去されない)〔16.6.1参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
14.1.1. 本剤は、無菌的に調製を行うこと。
14.1.2. 本剤は、5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液を用いて4〜20倍希釈すること。
14.1.3. 本剤のバイアルは1回使い切りであり、残液をその後の投与に使用しないこと。
14.1.4. 本剤を希釈した液は、常温で保存する場合には4時間以内、冷蔵条件下(2〜8℃)で保存する場合には24時間以内に投与を開始すること。
14.2. 薬剤投与時の注意
本剤は、独立したラインにて投与するものとし、5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外の輸液や他の注射液<5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外>等と同一ラインで投与しないことが望ましい。他剤と連続注入する場合には、本剤の投与前後にラインを5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液でフラッシュすることが望ましい。
(保管上の注意)
室温保存。
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