薬効分類 | 気管支拡張薬 > β刺激薬 |
一般名 | サルブタモール硫酸塩シロップ |
薬価 | 5.6円 |
メーカー | GSK |
最終更新 | 2021年02月改訂(第1版) |
通常、乳幼児に対し、1日0.75mL(サルブタモールとして0.3mg)/kgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、標準投与量は、通常、1歳未満 3〜6mL(サルブタモールとして1.2〜2.4mg)、1〜3歳未満 6〜9mL(サルブタモールとして2.4〜3.6mg)、3〜5歳未満 9〜15mL(サルブタモールとして3.6〜6mg)を1日量とし、1日3回に分けて経口投与する。
次記疾患にもとづく気管支痙攣の緩解:1)気管支喘息、2)気管支炎、3)喘息様気管支炎。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.5、10.2、13.1参照〕。
11.1.2. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)発疹、血圧低下、(頻度不明)そう痒感、血管性浮腫、蕁麻疹。
2). 循環器:(0.1〜5%未満)心悸亢進、(0.1%未満)脈拍増加、血圧変動、(頻度不明)不整脈。
3). 精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、振戦、(0.1%未満)眠気、(頻度不明)興奮、下肢疼痛、睡眠障害、めまい、落ち着きのなさ。
4). 消化器:(0.1%未満)食欲不振、悪心、嘔吐、下痢。
5). その他:(0.1%未満)発汗、湿疹、(頻度不明)口渇、口内炎、潮紅、浮腫、筋痙攣。
発現頻度は、新開発医薬品の副作用のまとめ(その68)に基づく。
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2. 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないよう注意すること〔13.1、13.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺ホルモンの分泌促進により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.2. 高血圧の患者:α及びβ1作用により血圧を上昇させるおそれがある。
9.1.3. 心疾患を有する患者:β1作用により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.4. 糖尿病の患者:グリコーゲン分解作用により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.5. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1参照〕。
10.2. 併用注意:
1). カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある(アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等のカテコールアミン併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため、不整脈を起こすことがある)]。
2). キサンチン誘導体〔11.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うこと(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することがある)]。
3). ステロイド剤、利尿剤〔11.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うこと(ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
13.1. 症状
過量投与時にみられる最も一般的な症状は、一過性のβ作用を介する症状である(低カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターすること)。
海外で吸入剤の高用量又は注射剤の高用量投与により、乳酸アシドーシスを含む代謝性アシドーシスが報告されているので、呼吸状態等、患者の状態を十分に観察すること。また、主に小児において経口剤による過量投与時に悪心、嘔吐及び高血糖が報告されている〔8.2、11.1参照〕。
13.2. 処置
過量投与時、本剤の投与の中止を考慮し、心血管系症状(脈拍増加、心悸亢進等)がみられる患者では心臓選択性β遮断剤の投与等の適切な処置を検討すること(ただしβ遮断剤の使用にあたっては、気管支攣縮の既往のある患者では十分に注意すること)〔8.2参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
本剤を他の薬剤と配合する必要がある場合には、配合変化を起こすことがあるので注意すること。
(取扱い上の注意)
ガラス容器開栓後は、遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 気管支拡張薬 > β刺激薬 |
一般名 | サルブタモール硫酸塩シロップ |
薬価 | 5.6円 |
メーカー | GSK |
最終更新 | 2021年02月改訂(第1版) |
通常、乳幼児に対し、1日0.75mL(サルブタモールとして0.3mg)/kgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、標準投与量は、通常、1歳未満 3〜6mL(サルブタモールとして1.2〜2.4mg)、1〜3歳未満 6〜9mL(サルブタモールとして2.4〜3.6mg)、3〜5歳未満 9〜15mL(サルブタモールとして3.6〜6mg)を1日量とし、1日3回に分けて経口投与する。
次記疾患にもとづく気管支痙攣の緩解:1)気管支喘息、2)気管支炎、3)喘息様気管支炎。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.5、10.2、13.1参照〕。
11.1.2. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)発疹、血圧低下、(頻度不明)そう痒感、血管性浮腫、蕁麻疹。
2). 循環器:(0.1〜5%未満)心悸亢進、(0.1%未満)脈拍増加、血圧変動、(頻度不明)不整脈。
3). 精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、振戦、(0.1%未満)眠気、(頻度不明)興奮、下肢疼痛、睡眠障害、めまい、落ち着きのなさ。
4). 消化器:(0.1%未満)食欲不振、悪心、嘔吐、下痢。
5). その他:(0.1%未満)発汗、湿疹、(頻度不明)口渇、口内炎、潮紅、浮腫、筋痙攣。
発現頻度は、新開発医薬品の副作用のまとめ(その68)に基づく。
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2. 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないよう注意すること〔13.1、13.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺ホルモンの分泌促進により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.2. 高血圧の患者:α及びβ1作用により血圧を上昇させるおそれがある。
9.1.3. 心疾患を有する患者:β1作用により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.4. 糖尿病の患者:グリコーゲン分解作用により症状を悪化させるおそれがある。
9.1.5. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1参照〕。
10.2. 併用注意:
1). カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある(アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等のカテコールアミン併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため、不整脈を起こすことがある)]。
2). キサンチン誘導体〔11.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うこと(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することがある)]。
3). ステロイド剤、利尿剤〔11.1参照〕[低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、血清カリウム値のモニターを行うこと(ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
13.1. 症状
過量投与時にみられる最も一般的な症状は、一過性のβ作用を介する症状である(低カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターすること)。
海外で吸入剤の高用量又は注射剤の高用量投与により、乳酸アシドーシスを含む代謝性アシドーシスが報告されているので、呼吸状態等、患者の状態を十分に観察すること。また、主に小児において経口剤による過量投与時に悪心、嘔吐及び高血糖が報告されている〔8.2、11.1参照〕。
13.2. 処置
過量投与時、本剤の投与の中止を考慮し、心血管系症状(脈拍増加、心悸亢進等)がみられる患者では心臓選択性β遮断剤の投与等の適切な処置を検討すること(ただしβ遮断剤の使用にあたっては、気管支攣縮の既往のある患者では十分に注意すること)〔8.2参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
本剤を他の薬剤と配合する必要がある場合には、配合変化を起こすことがあるので注意すること。
(取扱い上の注意)
ガラス容器開栓後は、遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。
一般名、製品名どちらでも検索可能!
※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。