フィブラート系高脂血症薬
薬効分類 | フィブラート系高脂血症薬 |
一般名 | ベザフィブラート200mg徐放錠 |
薬価 | 10.1円 |
メーカー | 東和薬品 |
最終更新 | 2018年10月改訂(第16版) |
ベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤は主として腎臓を経て尿中に排泄されるので、腎機能障害のある患者への投与には十分注意する必要があるので、投与にあたっては、次の血清クレアチニン値に応じて減量する:Scr≦1.5mg/dL:投与量400mg/日(200mg×2)、1.5mg/dL<Scr<2.0mg/dL:投与量200mg/日(200mg×1)。
また、高齢者では、加齢により腎機能の低下を認める一方で、筋肉量の低下から血清クレアチニン値の上昇が軽微であるため、次のクレアチニンクリアランスに応じた投与量の調節を行う:60mL/分≦Ccr:投与量400mg/日(200mg×2)、50mL/分<Ccr<60mL/分:投与量200mg/日(200mg×1)。
[Scr:血清クレアチニン値、Ccr:クレアチニンクリアランス]。
なお、投与量はクレアチニンクリアランスの実測値より設定することが望ましいが、患者の身体状況等を勘案し、実測することが困難である場合には、例えばクレアチニンクリアランスと高い相関性が得られる次記の安田の推定式を用いるなどにより、用量の設定を行う。
男性:(176−年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)。
女性:(158−年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)。
高脂血症(家族性高脂血症を含む)。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(顔面浮腫、口唇腫脹等)が現れることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行う。
3).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑:皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).精神神経系:傾眠、不眠、しびれ感、頭痛、眩暈。
2).筋肉:筋痙攣、CK上昇(CPK上昇)、筋肉痛[このような場合には減量又は休薬する]。
3).消化器:胃潰瘍、胸やけ、口渇、腹痛、嘔気、食欲不振、嘔吐、腹部膨満感、下痢、口内炎、便秘。
4).皮膚:光線過敏症、発疹、皮膚そう痒、蕁麻疹。
5).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇。
6).腎臓:BUN上昇、クレアチニン上昇[既に腎機能障害のある患者においては症状が増悪することがあるので、このような場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行う]。
7).血液:血小板減少、貧血、白血球減少、血小板増加。
8).その他:胆石、勃起不全、味覚異常、発熱、浮腫、頻尿、尿酸上昇、低血糖、全身倦怠感、脱毛。
1.人工透析患者(腹膜透析を含む)[横紋筋融解症が現れやすい]。
2.腎不全などの重篤な腎疾患のある患者[横紋筋融解症が現れやすい]。
3.血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者[横紋筋融解症が現れやすい]。
4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。
1.腎疾患のある患者[症状の増悪及び横紋筋融解症が現れることがある]。
2.HMG−CoA還元酵素阻害薬投与中(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)の患者。
3.血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える患者[横紋筋融解症が現れることがある]。
4.肝障害又はその既往歴のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
5.胆石又はその既往歴のある患者[胆石の形成がみられることがある]。
6.抗凝血薬投与中の患者。
7.スルホニル尿素系血糖降下薬投与中(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド等)、ナテグリニド投与中及びインスリン投与中の患者。
8.高齢者。
(重要な基本的注意)
本剤の適用にあたっては、次の点に十分留意する。
1.本剤投与中、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れることがあり、この症状は透析患者、腎不全などの重篤な腎機能障害を有する患者で現れやすいため、これらの患者には投与しない。
2.腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG−CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用する。腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG−CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいので、やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状<筋肉痛・脱力感>の発現、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止する。
3.適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮する。
4.あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮する。
5.投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止する。
併用注意:
1.HMG−CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)[急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいので、自覚症状<筋肉痛・脱力感>の発現、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止する(<危険因子>腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者)]。
2.抗凝血薬(ワルファリンカリウム)[プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節し、出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止する(本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる)]。
3.フルバスタチンナトリウム[フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある(フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる)]。
4.スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド等)、ナテグリニド[冷汗・強い空腹感・動悸等の低血糖症状の発現が報告されているので、このような症状が現れた場合には血糖降下薬の量を調節する(本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる<危険因子>高齢者)]。
5.インスリン[低血糖症状が現れることがあるので、併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる)]。
6.シクロスポリン[腎障害が報告されているので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意する(腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる)]。
7.陰イオン交換樹脂剤<経口>(コレスチラミン<経口>)[本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与する(陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる)]。
(高齢者への投与)
1.高齢者では、患者の合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど投与量に十分注意する[肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすい]。
2.腎機能については投与中も定期的に臨床検査等を行い、常に腎機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止して、更に腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行う。
3.高齢者においてスルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状の発現が報告されているので注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
(適用上の注意)
1.服用時:本剤は徐放錠であるので、割ったり、砕いたりしないでそのまま服用させる。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、ベザフィブラート徐放錠100mg「トーワ」及びベザフィブラート徐放錠200mg「トーワ」は通常の市場流通下においてそれぞれ3年間安定であることが推測された。
1.外国で普通錠の1日600mg(分3)投与において、消化器症状等の副作用の発現頻度が比較的高いことが報告されている。
2.ラットの24カ月投与試験で、雄の高投与量群(123及び256mg/kg、臨床用量の20〜40倍)において、精巣間質細胞腫が認められた。ラットの雌及びマウスでは発癌性は認められていない。
薬効分類 | フィブラート系高脂血症薬 |
一般名 | ベザフィブラート200mg徐放錠 |
薬価 | 10.1円 |
メーカー | 東和薬品 |
最終更新 | 2018年10月改訂(第16版) |
ベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤は主として腎臓を経て尿中に排泄されるので、腎機能障害のある患者への投与には十分注意する必要があるので、投与にあたっては、次の血清クレアチニン値に応じて減量する:Scr≦1.5mg/dL:投与量400mg/日(200mg×2)、1.5mg/dL<Scr<2.0mg/dL:投与量200mg/日(200mg×1)。
また、高齢者では、加齢により腎機能の低下を認める一方で、筋肉量の低下から血清クレアチニン値の上昇が軽微であるため、次のクレアチニンクリアランスに応じた投与量の調節を行う:60mL/分≦Ccr:投与量400mg/日(200mg×2)、50mL/分<Ccr<60mL/分:投与量200mg/日(200mg×1)。
[Scr:血清クレアチニン値、Ccr:クレアチニンクリアランス]。
なお、投与量はクレアチニンクリアランスの実測値より設定することが望ましいが、患者の身体状況等を勘案し、実測することが困難である場合には、例えばクレアチニンクリアランスと高い相関性が得られる次記の安田の推定式を用いるなどにより、用量の設定を行う。
男性:(176−年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)。
女性:(158−年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)。
高脂血症(家族性高脂血症を含む)。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(顔面浮腫、口唇腫脹等)が現れることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行う。
3).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑:皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).精神神経系:傾眠、不眠、しびれ感、頭痛、眩暈。
2).筋肉:筋痙攣、CK上昇(CPK上昇)、筋肉痛[このような場合には減量又は休薬する]。
3).消化器:胃潰瘍、胸やけ、口渇、腹痛、嘔気、食欲不振、嘔吐、腹部膨満感、下痢、口内炎、便秘。
4).皮膚:光線過敏症、発疹、皮膚そう痒、蕁麻疹。
5).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇。
6).腎臓:BUN上昇、クレアチニン上昇[既に腎機能障害のある患者においては症状が増悪することがあるので、このような場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行う]。
7).血液:血小板減少、貧血、白血球減少、血小板増加。
8).その他:胆石、勃起不全、味覚異常、発熱、浮腫、頻尿、尿酸上昇、低血糖、全身倦怠感、脱毛。
1.人工透析患者(腹膜透析を含む)[横紋筋融解症が現れやすい]。
2.腎不全などの重篤な腎疾患のある患者[横紋筋融解症が現れやすい]。
3.血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者[横紋筋融解症が現れやすい]。
4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。
1.腎疾患のある患者[症状の増悪及び横紋筋融解症が現れることがある]。
2.HMG−CoA還元酵素阻害薬投与中(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)の患者。
3.血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える患者[横紋筋融解症が現れることがある]。
4.肝障害又はその既往歴のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
5.胆石又はその既往歴のある患者[胆石の形成がみられることがある]。
6.抗凝血薬投与中の患者。
7.スルホニル尿素系血糖降下薬投与中(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド等)、ナテグリニド投与中及びインスリン投与中の患者。
8.高齢者。
(重要な基本的注意)
本剤の適用にあたっては、次の点に十分留意する。
1.本剤投与中、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れることがあり、この症状は透析患者、腎不全などの重篤な腎機能障害を有する患者で現れやすいため、これらの患者には投与しない。
2.腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG−CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用する。腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG−CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいので、やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状<筋肉痛・脱力感>の発現、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止する。
3.適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮する。
4.あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮する。
5.投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止する。
併用注意:
1.HMG−CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)[急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいので、自覚症状<筋肉痛・脱力感>の発現、CK<CPK>上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止する(<危険因子>腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者)]。
2.抗凝血薬(ワルファリンカリウム)[プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節し、出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止する(本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる)]。
3.フルバスタチンナトリウム[フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある(フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる)]。
4.スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド等)、ナテグリニド[冷汗・強い空腹感・動悸等の低血糖症状の発現が報告されているので、このような症状が現れた場合には血糖降下薬の量を調節する(本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる<危険因子>高齢者)]。
5.インスリン[低血糖症状が現れることがあるので、併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる)]。
6.シクロスポリン[腎障害が報告されているので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意する(腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる)]。
7.陰イオン交換樹脂剤<経口>(コレスチラミン<経口>)[本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与する(陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる)]。
(高齢者への投与)
1.高齢者では、患者の合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど投与量に十分注意する[肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすい]。
2.腎機能については投与中も定期的に臨床検査等を行い、常に腎機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止して、更に腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行う。
3.高齢者においてスルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状の発現が報告されているので注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
(適用上の注意)
1.服用時:本剤は徐放錠であるので、割ったり、砕いたりしないでそのまま服用させる。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、ベザフィブラート徐放錠100mg「トーワ」及びベザフィブラート徐放錠200mg「トーワ」は通常の市場流通下においてそれぞれ3年間安定であることが推測された。
1.外国で普通錠の1日600mg(分3)投与において、消化器症状等の副作用の発現頻度が比較的高いことが報告されている。
2.ラットの24カ月投与試験で、雄の高投与量群(123及び256mg/kg、臨床用量の20〜40倍)において、精巣間質細胞腫が認められた。ラットの雌及びマウスでは発癌性は認められていない。
薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。
一般名、製品名どちらでも検索可能!
※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。