脂肪
薬効分類 | 脂肪 |
一般名 | ダイズ油注射液 |
薬価 | 817円 |
メーカー | 大塚製薬工場 |
最終更新 | 2012年11月改訂(第11版) |
1日250mL(ダイズ油として20%液)を3時間以上かけて点滴静注する。なお、体重、症状により適宜増減するが、体重1kg当たり1日脂肪として2g(本剤10mL)以内とする。
次の場合における栄養補給:術前・術後、急性消化器疾患・慢性消化器疾患、消耗性疾患、火傷(熱傷)・外傷、長期にわたる意識不明状態時。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
1).静脈塞栓(頻度不明):静脈塞栓が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).ショック、アナフィラキシー反応(頻度不明):ショック、アナフィラキシー反応が現れることがあるので、呼吸困難、チアノーゼ等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).血管・血液:静脈炎、血管痛、出血傾向。
2).過敏症:発疹、そう痒感[このような場合には投与を中止する]。
3).肝臓:肝機能障害[このような場合には、減量等適切な処置を行う]。
4).循環器:血圧降下、頻脈、頻呼吸。
5).呼吸器:呼吸困難[このような場合には投与を中止する]。
6).消化器:嘔気・嘔吐、下痢、口渇。
7).その他:発熱、悪寒、顔面潮紅、顔面浮腫、異臭感、胸部圧迫感。
1.血栓症の患者[凝固能亢進により症状が悪化する恐れがある]。
2.重篤な肝障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.重篤な血液凝固障害のある患者[出血傾向が現れる恐れがある]。
4.高脂血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
5.ケトーシスを伴った糖尿病の患者[ケトーシスが亢進する恐れがある]。
1.肝機能障害のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
2.血液凝固障害のある患者[凝固能が亢進又は低下する恐れがある]。
3.呼吸障害のある患者[病状が悪化する恐れがある]。
4.低出生体重児。
5.重篤な敗血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与により、静脈炎、血管痛、発熱、嘔気・嘔吐、悪寒、顔面潮紅、頻脈、頻呼吸、胸部圧迫感等の急性症状を起こすことがあるので次の注意が必要である。
1).ゆっくり注入する。
2).本剤に他の薬剤を混合しない。また、血漿増量剤(デキストラン、ゼラチン製剤等)の投与後96時間までは本剤の投与を避ける。
2.連用する場合には肝機能、血中脂質濃度、血液像及び血液凝固能の検査を定期的に行う。
併用注意:ワルファリン[ワルファリンの作用を減弱する恐れがある(本剤の原料のダイズ油に由来するビタミンK1がワルファリンの作用に拮抗するため)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では脂肪処理能が低下しているので、用量に留意して慎重に投与する。
(小児等への投与)
1.新生児、特に極低出生体重児、呼吸障害を伴う新生児、アシドーシスを伴う新生児、生後日数が短い新生児は脂肪処理能が低いので、次の事項に留意し慎重に投与する、1)投与に際してはできるだけゆっくり、たとえば0.08g/kg/時以下の速度で注入する、2)脂肪処理能が更に低いと思われる症例においては、血中脂質濃度を測定し、血中脂質濃度の著しい上昇を認めぬ速度で注入することが望ましい。
2.呼吸障害のある新生児、極低出生体重児で、呼吸障害が増悪したとの報告があるので、観察を十分に行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静注にのみ使用する。
2.投与前:投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具の消毒)。
3.投与時:
1).いったん栓に刺針したものは速やかに使用する。また、一部使用後の残液は使用しない。
2).いったん凍結したものは使用しない。
3).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては投与を中止する。
4).本剤の血管外漏出が原因と考えられる皮膚壊死、潰瘍形成が報告されているので、点滴部位の観察を十分に行い、発赤、浸潤、腫脹などの血管外漏出の徴候が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
4.その他:
1).可塑剤としてDEHP[di−(2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
2).本剤は脂肪乳剤であるため、接合部がポリカーボネート製の輸液セット等を使用した場合、その接合部にひび割れが生じ、血液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性があるので注意する。
1.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、18カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において18カ月安定であることが確認された。
2.製品の安定性を保持するため脱酸素剤を封入しているので、ソフトバッグを包んでいる外袋は使用時まで開封しない。また、開封後は速やかに使用する。
3.外袋を開封する前にインジケーターの色がピンク色であることを確認する(紫〜青色に変色している場合は使用しない)。
4.ソフトバッグ製品は、原則として連結管を用いたタンデム方式による投与はできない。
5.包装内に水滴が認められるものや内容液が変色しているものは使用しない。
6.容器の液目盛はおよその目安として使用する。
凍結を避けて暗所に保存。
薬効分類 | 脂肪 |
一般名 | ダイズ油注射液 |
薬価 | 817円 |
メーカー | 大塚製薬工場 |
最終更新 | 2012年11月改訂(第11版) |
1日250mL(ダイズ油として20%液)を3時間以上かけて点滴静注する。なお、体重、症状により適宜増減するが、体重1kg当たり1日脂肪として2g(本剤10mL)以内とする。
次の場合における栄養補給:術前・術後、急性消化器疾患・慢性消化器疾患、消耗性疾患、火傷(熱傷)・外傷、長期にわたる意識不明状態時。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
1).静脈塞栓(頻度不明):静脈塞栓が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).ショック、アナフィラキシー反応(頻度不明):ショック、アナフィラキシー反応が現れることがあるので、呼吸困難、チアノーゼ等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).血管・血液:静脈炎、血管痛、出血傾向。
2).過敏症:発疹、そう痒感[このような場合には投与を中止する]。
3).肝臓:肝機能障害[このような場合には、減量等適切な処置を行う]。
4).循環器:血圧降下、頻脈、頻呼吸。
5).呼吸器:呼吸困難[このような場合には投与を中止する]。
6).消化器:嘔気・嘔吐、下痢、口渇。
7).その他:発熱、悪寒、顔面潮紅、顔面浮腫、異臭感、胸部圧迫感。
1.血栓症の患者[凝固能亢進により症状が悪化する恐れがある]。
2.重篤な肝障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.重篤な血液凝固障害のある患者[出血傾向が現れる恐れがある]。
4.高脂血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
5.ケトーシスを伴った糖尿病の患者[ケトーシスが亢進する恐れがある]。
1.肝機能障害のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
2.血液凝固障害のある患者[凝固能が亢進又は低下する恐れがある]。
3.呼吸障害のある患者[病状が悪化する恐れがある]。
4.低出生体重児。
5.重篤な敗血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与により、静脈炎、血管痛、発熱、嘔気・嘔吐、悪寒、顔面潮紅、頻脈、頻呼吸、胸部圧迫感等の急性症状を起こすことがあるので次の注意が必要である。
1).ゆっくり注入する。
2).本剤に他の薬剤を混合しない。また、血漿増量剤(デキストラン、ゼラチン製剤等)の投与後96時間までは本剤の投与を避ける。
2.連用する場合には肝機能、血中脂質濃度、血液像及び血液凝固能の検査を定期的に行う。
併用注意:ワルファリン[ワルファリンの作用を減弱する恐れがある(本剤の原料のダイズ油に由来するビタミンK1がワルファリンの作用に拮抗するため)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では脂肪処理能が低下しているので、用量に留意して慎重に投与する。
(小児等への投与)
1.新生児、特に極低出生体重児、呼吸障害を伴う新生児、アシドーシスを伴う新生児、生後日数が短い新生児は脂肪処理能が低いので、次の事項に留意し慎重に投与する、1)投与に際してはできるだけゆっくり、たとえば0.08g/kg/時以下の速度で注入する、2)脂肪処理能が更に低いと思われる症例においては、血中脂質濃度を測定し、血中脂質濃度の著しい上昇を認めぬ速度で注入することが望ましい。
2.呼吸障害のある新生児、極低出生体重児で、呼吸障害が増悪したとの報告があるので、観察を十分に行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静注にのみ使用する。
2.投与前:投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具の消毒)。
3.投与時:
1).いったん栓に刺針したものは速やかに使用する。また、一部使用後の残液は使用しない。
2).いったん凍結したものは使用しない。
3).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては投与を中止する。
4).本剤の血管外漏出が原因と考えられる皮膚壊死、潰瘍形成が報告されているので、点滴部位の観察を十分に行い、発赤、浸潤、腫脹などの血管外漏出の徴候が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
4.その他:
1).可塑剤としてDEHP[di−(2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
2).本剤は脂肪乳剤であるため、接合部がポリカーボネート製の輸液セット等を使用した場合、その接合部にひび割れが生じ、血液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性があるので注意する。
1.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、18カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において18カ月安定であることが確認された。
2.製品の安定性を保持するため脱酸素剤を封入しているので、ソフトバッグを包んでいる外袋は使用時まで開封しない。また、開封後は速やかに使用する。
3.外袋を開封する前にインジケーターの色がピンク色であることを確認する(紫〜青色に変色している場合は使用しない)。
4.ソフトバッグ製品は、原則として連結管を用いたタンデム方式による投与はできない。
5.包装内に水滴が認められるものや内容液が変色しているものは使用しない。
6.容器の液目盛はおよその目安として使用する。
凍結を避けて暗所に保存。
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