薬剤情報
後発品
薬効分類カルシウム (Ca) 製剤
一般名グルコン酸カルシウム水和物注射液
薬価96
メーカー日医工
最終更新2023年10月改訂(第1版)

用法・用量

グルコン酸カルシウム水和物として、通常成人0.4〜2.0g(カルシウムとして1.8〜8.9mEq)を8.5w/v%(0.39mEq/mL)液として、1日1回静脈内に緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)注射する。ただし、小児脂肪便に用いる場合は、経口投与不能時に限る。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1). 低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。

2). 小児脂肪便におけるカルシウム補給。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 高カルシウム血症、結石症(いずれも頻度不明):カルシウム剤の長期投与により、高カルシウム血症及び結石症があらわれることがある〔2.2、8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、13.1参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(頻度不明)食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、胃痛。

2). その他:(頻度不明)倦怠感。

禁忌

2.1. 強心配糖体投与中の患者〔10.1参照〕。

2.2. 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を助長するおそれがある]〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。

2.3. 腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある]。

2.4. 重篤な腎不全のある患者〔9.2.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 長期投与により血中カルシウム高値及び尿中カルシウム高値になることがあるので、長期投与する場合には、定期的に血中カルシウム又は尿中カルシウムを検査することが望ましい〔2.2、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者〔2.2、8.1、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 重篤な腎障害のある患者:投与しないこと(組織への石灰沈着を助長するおそれがある)〔2.4参照〕。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

強心配糖体(メチルジゴキシン<ラニラピッド>、ジゴキシン<ジゴキシン、ジゴシン>等)〔2.1参照〕[強心配糖体の作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状を誘発するおそれがある(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める)]。

10.2. 併用注意:

1). 活性型ビタミンD製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、11.1.1、13.1参照〕[高カルシウム血症があらわれやすい(腸管からのカルシウムの吸収を増大させる作用がある)]。

2). 非脱分極性筋弛緩剤(ベクロニウム臭化物)[これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱するおそれがある(カルシウムイオンは非脱分極性筋弛緩剤に拮抗する)]。

高齢者

用量に留意すること(高カルシウム血症があらわれやすく、また、腎機能が低下していることが多い)〔2.2、8.1、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

過量投与

13.1. 症状

過量投与時、高カルシウム血症となる可能性があり、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、筋力低下、多飲多尿、精神症状等があらわれ、さらに重篤になると不整脈、意識障害が出現する〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、11.1.1参照〕。

13.2. 処置

過量投与時、本剤やビタミンD製剤の投与を中止し、生理食塩液等の補液、フロセミド、エルカトニン又はカルシトニン等の投与を行う。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤調製時の注意

14.1.1. クエン酸塩を含む製剤、炭酸塩を含む製剤、リン酸塩を含む製剤、硫酸塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤等と配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合を避けること。

14.1.2. セフトリアキソンナトリウムと配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合しないこと。なお、外国で、セフトリアキソンナトリウムとの配合により重篤な副作用があらわれたとの報告がある。

14.1.3. エタノールにより沈殿を生じるので、エタノールで消毒した注射器は用いないこと。

14.1.4. 本剤は過飽和の溶液となっており、結晶が析出しやすいので、結晶が析出した製品は用いないこと。

14.2. 薬剤投与時の注意

14.2.1. 静脈内注射は緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq=本剤毎分1.7〜3.5mL)行うこと(急速な静脈内注射によって心悸亢進、徐脈、血圧変動、熱感、潮紅、発汗等の症状があらわれることがある)。

14.2.2. 血管外漏出により組織内石灰沈着症が生じたとの報告があるので、注射に際しては血管外に漏出しないよう注意すること。特に、新生児又は乳幼児への注射においては、血管外漏出を起こしやすいので注意すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

カルチコール注射液8.5%10mL
後発品はありません
カルチコール注射液8.5%10mL
カルチコール注射液8.5%10mL

カルチコール注射液8.5%10mL

カルシウム (Ca) 製剤
2023年10月改訂(第1版)
薬剤情報
後発品
薬効分類カルシウム (Ca) 製剤
一般名グルコン酸カルシウム水和物注射液
薬価96
メーカー日医工
最終更新2023年10月改訂(第1版)

用法・用量

グルコン酸カルシウム水和物として、通常成人0.4〜2.0g(カルシウムとして1.8〜8.9mEq)を8.5w/v%(0.39mEq/mL)液として、1日1回静脈内に緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq)注射する。ただし、小児脂肪便に用いる場合は、経口投与不能時に限る。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

1). 低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。

2). 小児脂肪便におけるカルシウム補給。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 高カルシウム血症、結石症(いずれも頻度不明):カルシウム剤の長期投与により、高カルシウム血症及び結石症があらわれることがある〔2.2、8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、13.1参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(頻度不明)食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、胃痛。

2). その他:(頻度不明)倦怠感。

禁忌

2.1. 強心配糖体投与中の患者〔10.1参照〕。

2.2. 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を助長するおそれがある]〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。

2.3. 腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある]。

2.4. 重篤な腎不全のある患者〔9.2.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 長期投与により血中カルシウム高値及び尿中カルシウム高値になることがあるので、長期投与する場合には、定期的に血中カルシウム又は尿中カルシウムを検査することが望ましい〔2.2、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者〔2.2、8.1、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 重篤な腎障害のある患者:投与しないこと(組織への石灰沈着を助長するおそれがある)〔2.4参照〕。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

強心配糖体(メチルジゴキシン<ラニラピッド>、ジゴキシン<ジゴキシン、ジゴシン>等)〔2.1参照〕[強心配糖体の作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状を誘発するおそれがある(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める)]。

10.2. 併用注意:

1). 活性型ビタミンD製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、11.1.1、13.1参照〕[高カルシウム血症があらわれやすい(腸管からのカルシウムの吸収を増大させる作用がある)]。

2). 非脱分極性筋弛緩剤(ベクロニウム臭化物)[これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱するおそれがある(カルシウムイオンは非脱分極性筋弛緩剤に拮抗する)]。

高齢者

用量に留意すること(高カルシウム血症があらわれやすく、また、腎機能が低下していることが多い)〔2.2、8.1、10.2、11.1.1、13.1参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

過量投与

13.1. 症状

過量投与時、高カルシウム血症となる可能性があり、食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、筋力低下、多飲多尿、精神症状等があらわれ、さらに重篤になると不整脈、意識障害が出現する〔8.1、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2、11.1.1参照〕。

13.2. 処置

過量投与時、本剤やビタミンD製剤の投与を中止し、生理食塩液等の補液、フロセミド、エルカトニン又はカルシトニン等の投与を行う。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤調製時の注意

14.1.1. クエン酸塩を含む製剤、炭酸塩を含む製剤、リン酸塩を含む製剤、硫酸塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤等と配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合を避けること。

14.1.2. セフトリアキソンナトリウムと配合した場合、沈殿を生じることがあるので、配合しないこと。なお、外国で、セフトリアキソンナトリウムとの配合により重篤な副作用があらわれたとの報告がある。

14.1.3. エタノールにより沈殿を生じるので、エタノールで消毒した注射器は用いないこと。

14.1.4. 本剤は過飽和の溶液となっており、結晶が析出しやすいので、結晶が析出した製品は用いないこと。

14.2. 薬剤投与時の注意

14.2.1. 静脈内注射は緩徐に(カルシウムとして毎分0.68〜1.36mEq=本剤毎分1.7〜3.5mL)行うこと(急速な静脈内注射によって心悸亢進、徐脈、血圧変動、熱感、潮紅、発汗等の症状があらわれることがある)。

14.2.2. 血管外漏出により組織内石灰沈着症が生じたとの報告があるので、注射に際しては血管外に漏出しないよう注意すること。特に、新生児又は乳幼児への注射においては、血管外漏出を起こしやすいので注意すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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