リン吸収抑制薬
薬効分類 | リン吸収抑制薬 |
一般名 | 炭酸ランタン水和物口腔内崩壊錠 |
薬価 | 47.2円 |
メーカー | コーアイセイ |
最終更新 | 2020年09月改訂(第3版) |
ランタンとして1日750mgを開始用量とし、1日3回に分割して食直後に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日2250mgとする。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.本剤投与開始時又は用量変更時には、1週間後を目安に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。
2.増量を行う場合は増量幅をランタンとして1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行う。
3.本剤は口腔内で崩壊するが、口腔の粘膜から吸収されることはないため、唾液又は少量の水で飲み込ませる。
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).腸管穿孔、イレウス:腸管穿孔、イレウスが現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの病態を疑わせる持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察やCT、腹部X線、超音波等を実施し、適切な処置を行う。
2).消化管出血、消化管潰瘍:吐血、下血及び胃潰瘍、十二指腸潰瘍、結腸潰瘍等の潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、腹部の診察や内視鏡、腹部X線、CT等を実施し、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).消化器:(頻度不明)嘔吐、悪心、便秘、胃不快感、腹痛、下痢、逆流性食道炎、腹部膨満感、食欲不振、消化不良、腹部不快感、放屁増加、胃潰瘍、胃炎。
2).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒。
3).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
4).血液:(頻度不明)貧血、好酸球増多。
5).内分泌:(頻度不明)副甲状腺機能亢進症。
6).その他:(頻度不明)Al−P上昇、胸痛、背部痛、倦怠感、眩暈、高カルシウム血症、低リン血症、低カルシウム血症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.重度肝機能障害のある患者[重度の肝機能障害を有する患者における使用経験がない、本剤は主に胆汁中に排泄されるため、胆汁排泄が著しく低下している恐れのある重度の肝機能障害患者では、注意深く観察する]。
2.活動性消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管狭窄のある患者[本剤の主な副作用は消化器症状のため、これらの疾患に影響を及ぼす恐れがある]。
3.腸管憩室のある患者[腸管穿孔を起こした例が報告されている]。
4.腹膜炎又は腹部外科手術の既往歴のある患者[イレウスを起こした例が報告されている]。
5.消化管潰瘍又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発した例が報告されている]。
(重要な基本的注意)
1.本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮する。
2.本剤の投与にあたっては、定期的に血清リン濃度、血清カルシウム濃度及び血清PTH濃度を測定しながら慎重に投与する(血清リン及びカルシウム濃度の管理目標値は学会のガイドライン等、最新の情報を参考にする)。低カルシウム血症及び二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは発現の恐れがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与あるいは他の適切な治療法に切り替えることを考慮する。
3.2週間で効果が認められない場合には、他の適切な治療法に切り替える。
併用注意:
1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ドキシサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(レボフロキサシン水和物<服用>、塩酸シプロフロキサシン<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱される恐れがあるので、本剤服用後2時間以上あけて投与する(ランタンと難溶性の複合体を形成し、併用薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる)]。
2.甲状腺ホルモン剤<服用>(レボチロキシンナトリウム水和物<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下する恐れがあるので、併用する場合には本剤との投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与する(ランタンと難溶性の複合体を形成し、併用薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[ヒトにおいてランタンの乳汁への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
小児等には投与しないことが望ましい[小児等に対する安全性は確立していない]。
(適用上の注意)
1.服用時:本剤は舌の上で唾液を浸潤させた後、舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能である(また、少量の水で服用することもできる)。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
1.本剤は吸湿性があるので、アルミニウム袋開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さない。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、36カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、炭酸ランタンOD錠250mg「イセイ」及び炭酸ランタンOD錠500mg「イセイ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認されている。
1.本剤服用患者の腹部X線撮影時には、ランタンが存在する胃腸管にバリウム様の陰影を認めることがある。
2.動物における薬物動態試験において、本剤の反復経口投与により、他の組織に比べて特に骨、消化管及び肝臓でランタン濃度が高く推移し、消失も遅延していた。
気密容器に保存。
薬効分類 | リン吸収抑制薬 |
一般名 | 炭酸ランタン水和物口腔内崩壊錠 |
薬価 | 47.2円 |
メーカー | コーアイセイ |
最終更新 | 2020年09月改訂(第3版) |
ランタンとして1日750mgを開始用量とし、1日3回に分割して食直後に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日2250mgとする。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.本剤投与開始時又は用量変更時には、1週間後を目安に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。
2.増量を行う場合は増量幅をランタンとして1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行う。
3.本剤は口腔内で崩壊するが、口腔の粘膜から吸収されることはないため、唾液又は少量の水で飲み込ませる。
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).腸管穿孔、イレウス:腸管穿孔、イレウスが現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの病態を疑わせる持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察やCT、腹部X線、超音波等を実施し、適切な処置を行う。
2).消化管出血、消化管潰瘍:吐血、下血及び胃潰瘍、十二指腸潰瘍、結腸潰瘍等の潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、腹部の診察や内視鏡、腹部X線、CT等を実施し、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
1).消化器:(頻度不明)嘔吐、悪心、便秘、胃不快感、腹痛、下痢、逆流性食道炎、腹部膨満感、食欲不振、消化不良、腹部不快感、放屁増加、胃潰瘍、胃炎。
2).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒。
3).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
4).血液:(頻度不明)貧血、好酸球増多。
5).内分泌:(頻度不明)副甲状腺機能亢進症。
6).その他:(頻度不明)Al−P上昇、胸痛、背部痛、倦怠感、眩暈、高カルシウム血症、低リン血症、低カルシウム血症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.重度肝機能障害のある患者[重度の肝機能障害を有する患者における使用経験がない、本剤は主に胆汁中に排泄されるため、胆汁排泄が著しく低下している恐れのある重度の肝機能障害患者では、注意深く観察する]。
2.活動性消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管狭窄のある患者[本剤の主な副作用は消化器症状のため、これらの疾患に影響を及ぼす恐れがある]。
3.腸管憩室のある患者[腸管穿孔を起こした例が報告されている]。
4.腹膜炎又は腹部外科手術の既往歴のある患者[イレウスを起こした例が報告されている]。
5.消化管潰瘍又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発した例が報告されている]。
(重要な基本的注意)
1.本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮する。
2.本剤の投与にあたっては、定期的に血清リン濃度、血清カルシウム濃度及び血清PTH濃度を測定しながら慎重に投与する(血清リン及びカルシウム濃度の管理目標値は学会のガイドライン等、最新の情報を参考にする)。低カルシウム血症及び二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは発現の恐れがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与あるいは他の適切な治療法に切り替えることを考慮する。
3.2週間で効果が認められない場合には、他の適切な治療法に切り替える。
併用注意:
1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ドキシサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(レボフロキサシン水和物<服用>、塩酸シプロフロキサシン<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱される恐れがあるので、本剤服用後2時間以上あけて投与する(ランタンと難溶性の複合体を形成し、併用薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる)]。
2.甲状腺ホルモン剤<服用>(レボチロキシンナトリウム水和物<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下する恐れがあるので、併用する場合には本剤との投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与する(ランタンと難溶性の複合体を形成し、併用薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[ヒトにおいてランタンの乳汁への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
小児等には投与しないことが望ましい[小児等に対する安全性は確立していない]。
(適用上の注意)
1.服用時:本剤は舌の上で唾液を浸潤させた後、舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能である(また、少量の水で服用することもできる)。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
1.本剤は吸湿性があるので、アルミニウム袋開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さない。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、36カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、炭酸ランタンOD錠250mg「イセイ」及び炭酸ランタンOD錠500mg「イセイ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認されている。
1.本剤服用患者の腹部X線撮影時には、ランタンが存在する胃腸管にバリウム様の陰影を認めることがある。
2.動物における薬物動態試験において、本剤の反復経口投与により、他の組織に比べて特に骨、消化管及び肝臓でランタン濃度が高く推移し、消失も遅延していた。
気密容器に保存。
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