薬剤情報
後発品
薬効分類神経細胞保護薬
一般名フマル酸ジメチルカプセル
薬価2061.7
メーカーバイオジェン・ジャパン
最終更新
2021年11月改訂(第2版)
添付文書のPDFはこちら

用法・用量

通常、成人にはフマル酸ジメチルとして1回120mg1日2回から投与を開始し、1週間後に1回240mg1日2回に増量する。なお、いずれの場合も朝・夕食後に経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

本剤の主な副作用である潮紅、消化器系副作用等が認められた場合には、患者の状態を慎重に観察しながら1ヵ月程度の期間1回120mg1日2回投与に減量することができる(なお、1回240mg1日2回投与への再増量に対して忍容性が認められない場合は、本剤の投与を中止すること)。

効能・効果

多発性硬化症の再発予防及び多発性硬化症の身体的障害の進行抑制。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

進行型多発性硬化症に関する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. リンパ球減少(2.2%)、白血球減少(0.9%)〔8.1、9.1.1参照〕。

11.1.2. 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、片麻痺、四肢麻痺、認知機能障害、失語症、視覚障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.1、9.1.1参照〕。

11.1.3. 感染症(頻度不明):日和見感染症(重篤なサイトメガロウイルス感染、ヘルペスウイルス感染等)を含む感染症があらわれることがある。重篤な感染症が認められた場合には本剤を休薬又は中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.2、9.1.3参照〕。

11.1.4. 急性腎不全(頻度不明):急性腎不全があらわれることがある〔8.2、8.3参照〕。

11.1.5. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。

11.1.6. アナフィラキシー(頻度不明)〔8.5参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 感染症および寄生虫症:(1%以上10%未満)胃腸炎。

2). 過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難。

3). 神経系障害:(1%以上10%未満)灼熱感。

4). 血管障害:(10%以上)潮紅(22%)、(1%以上10%未満)ほてり。

5). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(頻度不明)鼻漏。

6). 胃腸障害:(10%以上)下痢、悪心、(1%以上10%未満)上腹部痛、腹痛、嘔吐、消化不良、胃炎、胃腸障害。

7). 皮膚および皮下組織障害:(1%以上10%未満)皮膚そう痒症、発疹、紅斑、(頻度不明)脱毛症。

8). 腎および尿路障害:(1%以上10%未満)蛋白尿。

9). 一般・全身障害および投与部位の状態:(1%以上10%未満)熱感。

10). 臨床検査:(1%以上10%未満)尿中アルブミン陽性、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、白血球数減少、(頻度不明)総ビリルビン増加。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤の投与によりリンパ球数減少することがある。また、本剤の投与により、進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれ、重度障害に至った例が報告されているため、本剤の投与開始前、投与中及び投与中止後は次の点に注意すること〔9.1.1、11.1.1、11.1.2参照〕。

8.1.1. PMLが報告された症例の多くでは、6ヵ月以上継続するリンパ球数減少が報告されているので、本剤投与開始前及び本剤投与中は少なくとも3ヵ月に1回、リンパ球を含む全血球数の測定を行うこと。

8.1.2. リンパ球数が6ヵ月以上継続して500/mm3未満である場合は、本剤の投与中止を考慮すること。また、リンパ球数が6ヵ月以上継続して800/mm3未満である場合には、治療上の有益性と危険性を慎重に考慮して投与継続の可否を判断すること。

8.1.3. 本剤の投与を中止したときは、リンパ球数が回復するまで患者の状態を慎重に観察すること。

8.2. 腎機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に腎機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に腎機能検査を行うこと〔11.1.4参照〕。

8.3. 本剤投与後に嘔吐、下痢等を発現して脱水状態となった患者において、急性腎不全に至った例が報告されているので、嘔吐又は下痢がみられた場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと〔11.1.4参照〕。

8.4. 肝機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと〔11.1.5参照〕。

8.5. 本剤投与に関連したアナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹及び喉腫脹・舌腫脹等)があらわれることがある。また、本剤投与時には潮紅が高頻度で認められるため、潮紅があらわれた場合は、アナフィラキシーとの鑑別を慎重に行うこと〔11.1.6参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. リンパ球減少のある患者:リンパ球減少がさらに悪化するおそれがある。

リンパ球数の減少が6ヵ月以上継続した患者では、進行性多巣性白質脳症(PML)の発症リスクが高まる可能性がある〔8.1、11.1.1、11.1.2参照〕。

9.1.2. 感染症を合併している患者又は感染症が疑われる患者:感染症が増悪するおそれがある〔11.1.3参照〕。

9.1.3. 易感染性の状態にある患者:感染症が誘発されるおそれがある〔11.1.3参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 重度腎機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。

相互作用

10.2. 併用注意:

抗腫瘍剤、免疫抑制剤[免疫系の相加的な抑制作用により、感染症等のリスクが増大する可能性がある(本剤は免疫系に抑制的に作用する可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊娠又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中への移行は不明である)。

小児等

臨床試験において除外され、十分なデータがない。

過量投与

過量投与時に発現した症状は、潮紅、悪心、腹痛である。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

14.1.2. カプセル内容物に腸溶性コーティングを施しているため、服用時にはカプセル内容物を噛んだり、砕いたり、すりつぶしたりしないよう指導すること。

(取扱い上の注意)

開封後、直射日光及び高温・高湿を避けて保存すること。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

15.2.1. 2年間反復経口投与がん原性試験において、マウスでは200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)、ラットでは100mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の2倍)で、腎臓に尿細管腺腫及び尿細管癌の発生頻度の増加が認められた。

15.2.2. マウスを用いたがん原性試験において200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)で網膜変性が認められた。なお、マウス、ラット又はイヌを用いた他の試験ではこのような眼の所見は認められなかった。

貯法

(保管上の注意)

遮光、室温保存。

テクフィデラカプセル120mg
後発品はありません
テクフィデラカプセル120mg
テクフィデラカプセル120mg

テクフィデラカプセル120mg

神経細胞保護薬
2021年11月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類神経細胞保護薬
一般名フマル酸ジメチルカプセル
薬価2061.7
メーカーバイオジェン・ジャパン
最終更新
2021年11月改訂(第2版)
添付文書のPDFはこちら

用法・用量

通常、成人にはフマル酸ジメチルとして1回120mg1日2回から投与を開始し、1週間後に1回240mg1日2回に増量する。なお、いずれの場合も朝・夕食後に経口投与する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

本剤の主な副作用である潮紅、消化器系副作用等が認められた場合には、患者の状態を慎重に観察しながら1ヵ月程度の期間1回120mg1日2回投与に減量することができる(なお、1回240mg1日2回投与への再増量に対して忍容性が認められない場合は、本剤の投与を中止すること)。

効能・効果

多発性硬化症の再発予防及び多発性硬化症の身体的障害の進行抑制。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

進行型多発性硬化症に関する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. リンパ球減少(2.2%)、白血球減少(0.9%)〔8.1、9.1.1参照〕。

11.1.2. 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、片麻痺、四肢麻痺、認知機能障害、失語症、視覚障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.1、9.1.1参照〕。

11.1.3. 感染症(頻度不明):日和見感染症(重篤なサイトメガロウイルス感染、ヘルペスウイルス感染等)を含む感染症があらわれることがある。重篤な感染症が認められた場合には本剤を休薬又は中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.2、9.1.3参照〕。

11.1.4. 急性腎不全(頻度不明):急性腎不全があらわれることがある〔8.2、8.3参照〕。

11.1.5. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。

11.1.6. アナフィラキシー(頻度不明)〔8.5参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 感染症および寄生虫症:(1%以上10%未満)胃腸炎。

2). 過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難。

3). 神経系障害:(1%以上10%未満)灼熱感。

4). 血管障害:(10%以上)潮紅(22%)、(1%以上10%未満)ほてり。

5). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(頻度不明)鼻漏。

6). 胃腸障害:(10%以上)下痢、悪心、(1%以上10%未満)上腹部痛、腹痛、嘔吐、消化不良、胃炎、胃腸障害。

7). 皮膚および皮下組織障害:(1%以上10%未満)皮膚そう痒症、発疹、紅斑、(頻度不明)脱毛症。

8). 腎および尿路障害:(1%以上10%未満)蛋白尿。

9). 一般・全身障害および投与部位の状態:(1%以上10%未満)熱感。

10). 臨床検査:(1%以上10%未満)尿中アルブミン陽性、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、白血球数減少、(頻度不明)総ビリルビン増加。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

重要な基本的注意

8.1. 本剤の投与によりリンパ球数減少することがある。また、本剤の投与により、進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれ、重度障害に至った例が報告されているため、本剤の投与開始前、投与中及び投与中止後は次の点に注意すること〔9.1.1、11.1.1、11.1.2参照〕。

8.1.1. PMLが報告された症例の多くでは、6ヵ月以上継続するリンパ球数減少が報告されているので、本剤投与開始前及び本剤投与中は少なくとも3ヵ月に1回、リンパ球を含む全血球数の測定を行うこと。

8.1.2. リンパ球数が6ヵ月以上継続して500/mm3未満である場合は、本剤の投与中止を考慮すること。また、リンパ球数が6ヵ月以上継続して800/mm3未満である場合には、治療上の有益性と危険性を慎重に考慮して投与継続の可否を判断すること。

8.1.3. 本剤の投与を中止したときは、リンパ球数が回復するまで患者の状態を慎重に観察すること。

8.2. 腎機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に腎機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に腎機能検査を行うこと〔11.1.4参照〕。

8.3. 本剤投与後に嘔吐、下痢等を発現して脱水状態となった患者において、急性腎不全に至った例が報告されているので、嘔吐又は下痢がみられた場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと〔11.1.4参照〕。

8.4. 肝機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと〔11.1.5参照〕。

8.5. 本剤投与に関連したアナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹及び喉腫脹・舌腫脹等)があらわれることがある。また、本剤投与時には潮紅が高頻度で認められるため、潮紅があらわれた場合は、アナフィラキシーとの鑑別を慎重に行うこと〔11.1.6参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. リンパ球減少のある患者:リンパ球減少がさらに悪化するおそれがある。

リンパ球数の減少が6ヵ月以上継続した患者では、進行性多巣性白質脳症(PML)の発症リスクが高まる可能性がある〔8.1、11.1.1、11.1.2参照〕。

9.1.2. 感染症を合併している患者又は感染症が疑われる患者:感染症が増悪するおそれがある〔11.1.3参照〕。

9.1.3. 易感染性の状態にある患者:感染症が誘発されるおそれがある〔11.1.3参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 重度腎機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 重度肝機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。

相互作用

10.2. 併用注意:

抗腫瘍剤、免疫抑制剤[免疫系の相加的な抑制作用により、感染症等のリスクが増大する可能性がある(本剤は免疫系に抑制的に作用する可能性がある)]。

高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊娠又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中への移行は不明である)。

小児等

臨床試験において除外され、十分なデータがない。

過量投与

過量投与時に発現した症状は、潮紅、悪心、腹痛である。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤交付時の注意

14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

14.1.2. カプセル内容物に腸溶性コーティングを施しているため、服用時にはカプセル内容物を噛んだり、砕いたり、すりつぶしたりしないよう指導すること。

(取扱い上の注意)

開封後、直射日光及び高温・高湿を避けて保存すること。

その他の注意

15.2. 非臨床試験に基づく情報

15.2.1. 2年間反復経口投与がん原性試験において、マウスでは200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)、ラットでは100mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の2倍)で、腎臓に尿細管腺腫及び尿細管癌の発生頻度の増加が認められた。

15.2.2. マウスを用いたがん原性試験において200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)で網膜変性が認められた。なお、マウス、ラット又はイヌを用いた他の試験ではこのような眼の所見は認められなかった。

貯法

(保管上の注意)

遮光、室温保存。

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