薬効分類 | 抗悪性腫瘍薬 > 抗アンドロゲン薬 |
一般名 | エンザルタミド錠 |
薬価 | 2116円 |
メーカー | アステラス製薬 |
最終更新 | 2023年10月改訂(第2版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはエンザルタミドとして160mgを1日1回経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.2. *グレード3以上の副作用若しくは忍容できない副作用発現時は、休薬(1週間あるいはグレード2以下になるまで)又は減量(120mgあるいは80mgを1日1回経口投与)を考慮すること(なお、再開時には減量を考慮すること)。
*)グレードはNCI−CTCAEに準じる。
1). 去勢抵抗性前立腺癌。
2). 遠隔転移を有する前立腺癌。
(効能又は効果に関連する注意)
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 痙攣発作(0.2%):痙攣、てんかん重積状態等の痙攣発作があらわれることがある〔8.2、9.1.1、9.1.2参照〕。
11.1.2. 血小板減少(0.2%)。
11.1.3. 間質性肺疾患(0.1%):異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、必要に応じて、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと〔8.3、9.1.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 血液:(1〜5%未満)貧血、(1%未満)ヘモグロビン減少、白血球減少症、好中球減少症。
2). 心臓:(1%未満)心電図QT延長。
3). 腎臓:(1%未満)頻尿、血尿。
4). 耳:(1%未満)回転性めまい。
5). 眼:(1%未満)流涙増加。
6). 消化器:(5%以上)悪心、下痢、(1〜5%未満)便秘、嘔吐、腹部膨満、消化不良、鼓腸、(1%未満)上腹部痛、口内乾燥、腹痛、胃炎、口内炎、腹部不快感、胃食道逆流性疾患。
7). 全身及び投与局所:(5%以上)疲労、無力症、(1〜5%未満)末梢性浮腫、体重減少、体重増加、(1%未満)疼痛、悪寒、倦怠感、顔面浮腫。
8). 肝臓:(1%未満)肝機能異常。
9). 代謝:(5%以上)食欲減退、(1%未満)低カリウム血症、脱水。
10). 筋骨格系:(1〜5%未満)関節痛、筋肉痛、背部痛、筋力低下、(1%未満)筋骨格痛、筋痙縮、筋骨格硬直、四肢痛。
11). 神経系:(1〜5%未満)頭痛、浮動性めまい、味覚異常、錯感覚、嗜眠、記憶障害、下肢静止不能症候群、(1%未満)感覚鈍麻、傾眠、末梢性ニューロパチー、認知障害、注意力障害、失神、健忘。
12). 精神系:(1〜5%未満)不眠症、(1%未満)不安、うつ病、錯乱状態、幻覚。
13). 生殖系及び乳房:(1〜5%未満)女性化乳房。
14). 呼吸器:(1〜5%未満)呼吸困難、(1%未満)咳嗽、鼻出血。
15). 皮膚:(1〜5%未満)皮膚乾燥、発疹、多汗症、(1%未満)皮膚そう痒症、寝汗、脱毛症、紅斑、斑状丘疹状皮疹。
16). 血管:(5%以上)ほてり、(1〜5%未満)高血圧、(1%未満)潮紅。
17). その他:(1〜5%未満)転倒、(1%未満)脊椎圧迫骨折、骨折。
前記の副作用の頻度は、次の臨床試験の集計に基づくデータである。
・ 国内第1/2相試験(去勢抵抗性前立腺癌患者47例)の更新データ。
・ 海外第3相試験(ドセタキセル治療歴を有する去勢抵抗性前立腺癌患者850例)の更新データ。
・ 海外第3相試験(化学療法歴のない非転移性去勢抵抗性前立腺癌患者930例)。
・ 国際共同第3相試験(化学療法歴のない去勢抵抗性前立腺癌患者871例)。
・ 国際共同第3相試験(遠隔転移を有する前立腺癌患者572例)。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. ドラビリン投与中あるいはエンシトレルビル フマル酸投与中の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
8.2. 痙攣発作があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること〔11.1.1参照〕。
8.3. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、患者に副作用について説明するとともに、間質性肺疾患の初期症状が発現した場合には、速やかに医療機関を受診するよう説明すること〔9.1.3、11.1.3参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣発作を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.2. 痙攣発作を起こしやすい患者(脳損傷、脳卒中等の合併又はこれらの既往歴のある患者等):痙攣発作を誘発するおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.3. 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者:間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある〔8.3、11.1.3参照〕。
エンザルタミドは、主として薬物代謝酵素CYP2C8で代謝される。また、エンザルタミドはCYP3A4、CYP2C9、CYP2C19、CYP2B6*、UDP−グルクロン酸転移酵素(UGT)*及びP糖蛋白(P−gp)*に対して誘導作用を示し、P−gp*、乳癌耐性蛋白(BCRP)*、有機カチオントランスポーター1(OCT1)*及び有機アニオントランスポーター3(OAT3)*に対して阻害作用を示した(*:in vitroデータ)。エンザルタミドの消失半減期は長いため(4.7〜8.4日)、投与終了後も代謝酵素及びトランスポーターの誘導あるいは阻害が持続する可能性がある〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:
ドラビリン<ピフェルトロ>、エンシトレルビル フマル酸<ゾコーバ>〔2.2参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
10.2. 併用注意:
1). 痙攣発作の閾値を低下させる薬剤(フェノチアジン系抗精神病薬、三環系抗うつ薬及び四環系抗うつ薬、ニューキノロン系抗菌薬等)[痙攣発作を誘発するおそれがある(エンザルタミド及びこれらの薬剤はいずれも痙攣発作の閾値を低下させる)]。
2). CYP2C8阻害剤(ゲムフィブロジル(国内未承認)等)〔16.7.1参照〕[これらの薬剤はCYP2C8を阻害するため、併用によりエンザルタミドの代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇する可能性がある。エンザルタミドの作用が増強するおそれがあるので、強力なCYP2C8阻害剤との併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮し、やむを得ず、強力なCYP2C8阻害剤と併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること(これらの薬剤はCYP2C8を阻害するため、併用によりエンザルタミドの代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇する可能性がある)]。
3). CYP2C8誘導剤(リファンピシン等)〔16.7.2参照〕[エンザルタミドの作用が減弱するおそれがあるので、慎重に投与すること(これらの薬剤はCYP2C8を誘導するため、併用によりエンザルタミドの血漿中濃度が低下する可能性がある)]。
4). CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム等)〔16.7.3参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
5). CYP2C9の基質となる薬剤(ワルファリン等)〔16.7.4参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP2C9誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
6). CYP2C19の基質となる薬剤(オメプラゾール等)〔16.7.5参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP2C19誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与により、痙攣発作、発疹、錯乱状態及び重度疲労等が発現することがある。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
雌雄ラットにエンザルタミドを104週間投与したがん原性試験において、精巣Leydig細胞腫(雄)、乳腺線維腺腫(雄)、胸腺腫(雄)、膀胱良性尿路上皮乳頭腫(雄)、尿路上皮癌(雄)、卵巣顆粒膜細胞腫(雌)、下垂体前葉腺腫(雌雄)が増加した。腫瘍の増加が認められた最低用量(10mg/kg/日)における曝露量は、AUCに基づくヒト曝露量の0.3倍であった。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 抗悪性腫瘍薬 > 抗アンドロゲン薬 |
一般名 | エンザルタミド錠 |
薬価 | 2116円 |
メーカー | アステラス製薬 |
最終更新 | 2023年10月改訂(第2版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはエンザルタミドとして160mgを1日1回経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.2. *グレード3以上の副作用若しくは忍容できない副作用発現時は、休薬(1週間あるいはグレード2以下になるまで)又は減量(120mgあるいは80mgを1日1回経口投与)を考慮すること(なお、再開時には減量を考慮すること)。
*)グレードはNCI−CTCAEに準じる。
1). 去勢抵抗性前立腺癌。
2). 遠隔転移を有する前立腺癌。
(効能又は効果に関連する注意)
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 痙攣発作(0.2%):痙攣、てんかん重積状態等の痙攣発作があらわれることがある〔8.2、9.1.1、9.1.2参照〕。
11.1.2. 血小板減少(0.2%)。
11.1.3. 間質性肺疾患(0.1%):異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、必要に応じて、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと〔8.3、9.1.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 血液:(1〜5%未満)貧血、(1%未満)ヘモグロビン減少、白血球減少症、好中球減少症。
2). 心臓:(1%未満)心電図QT延長。
3). 腎臓:(1%未満)頻尿、血尿。
4). 耳:(1%未満)回転性めまい。
5). 眼:(1%未満)流涙増加。
6). 消化器:(5%以上)悪心、下痢、(1〜5%未満)便秘、嘔吐、腹部膨満、消化不良、鼓腸、(1%未満)上腹部痛、口内乾燥、腹痛、胃炎、口内炎、腹部不快感、胃食道逆流性疾患。
7). 全身及び投与局所:(5%以上)疲労、無力症、(1〜5%未満)末梢性浮腫、体重減少、体重増加、(1%未満)疼痛、悪寒、倦怠感、顔面浮腫。
8). 肝臓:(1%未満)肝機能異常。
9). 代謝:(5%以上)食欲減退、(1%未満)低カリウム血症、脱水。
10). 筋骨格系:(1〜5%未満)関節痛、筋肉痛、背部痛、筋力低下、(1%未満)筋骨格痛、筋痙縮、筋骨格硬直、四肢痛。
11). 神経系:(1〜5%未満)頭痛、浮動性めまい、味覚異常、錯感覚、嗜眠、記憶障害、下肢静止不能症候群、(1%未満)感覚鈍麻、傾眠、末梢性ニューロパチー、認知障害、注意力障害、失神、健忘。
12). 精神系:(1〜5%未満)不眠症、(1%未満)不安、うつ病、錯乱状態、幻覚。
13). 生殖系及び乳房:(1〜5%未満)女性化乳房。
14). 呼吸器:(1〜5%未満)呼吸困難、(1%未満)咳嗽、鼻出血。
15). 皮膚:(1〜5%未満)皮膚乾燥、発疹、多汗症、(1%未満)皮膚そう痒症、寝汗、脱毛症、紅斑、斑状丘疹状皮疹。
16). 血管:(5%以上)ほてり、(1〜5%未満)高血圧、(1%未満)潮紅。
17). その他:(1〜5%未満)転倒、(1%未満)脊椎圧迫骨折、骨折。
前記の副作用の頻度は、次の臨床試験の集計に基づくデータである。
・ 国内第1/2相試験(去勢抵抗性前立腺癌患者47例)の更新データ。
・ 海外第3相試験(ドセタキセル治療歴を有する去勢抵抗性前立腺癌患者850例)の更新データ。
・ 海外第3相試験(化学療法歴のない非転移性去勢抵抗性前立腺癌患者930例)。
・ 国際共同第3相試験(化学療法歴のない去勢抵抗性前立腺癌患者871例)。
・ 国際共同第3相試験(遠隔転移を有する前立腺癌患者572例)。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. ドラビリン投与中あるいはエンシトレルビル フマル酸投与中の患者〔10.1参照〕。
8.1. 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
8.2. 痙攣発作があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること〔11.1.1参照〕。
8.3. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、患者に副作用について説明するとともに、間質性肺疾患の初期症状が発現した場合には、速やかに医療機関を受診するよう説明すること〔9.1.3、11.1.3参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣発作を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.2. 痙攣発作を起こしやすい患者(脳損傷、脳卒中等の合併又はこれらの既往歴のある患者等):痙攣発作を誘発するおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.3. 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者:間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある〔8.3、11.1.3参照〕。
エンザルタミドは、主として薬物代謝酵素CYP2C8で代謝される。また、エンザルタミドはCYP3A4、CYP2C9、CYP2C19、CYP2B6*、UDP−グルクロン酸転移酵素(UGT)*及びP糖蛋白(P−gp)*に対して誘導作用を示し、P−gp*、乳癌耐性蛋白(BCRP)*、有機カチオントランスポーター1(OCT1)*及び有機アニオントランスポーター3(OAT3)*に対して阻害作用を示した(*:in vitroデータ)。エンザルタミドの消失半減期は長いため(4.7〜8.4日)、投与終了後も代謝酵素及びトランスポーターの誘導あるいは阻害が持続する可能性がある〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:
ドラビリン<ピフェルトロ>、エンシトレルビル フマル酸<ゾコーバ>〔2.2参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
10.2. 併用注意:
1). 痙攣発作の閾値を低下させる薬剤(フェノチアジン系抗精神病薬、三環系抗うつ薬及び四環系抗うつ薬、ニューキノロン系抗菌薬等)[痙攣発作を誘発するおそれがある(エンザルタミド及びこれらの薬剤はいずれも痙攣発作の閾値を低下させる)]。
2). CYP2C8阻害剤(ゲムフィブロジル(国内未承認)等)〔16.7.1参照〕[これらの薬剤はCYP2C8を阻害するため、併用によりエンザルタミドの代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇する可能性がある。エンザルタミドの作用が増強するおそれがあるので、強力なCYP2C8阻害剤との併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮し、やむを得ず、強力なCYP2C8阻害剤と併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること(これらの薬剤はCYP2C8を阻害するため、併用によりエンザルタミドの代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇する可能性がある)]。
3). CYP2C8誘導剤(リファンピシン等)〔16.7.2参照〕[エンザルタミドの作用が減弱するおそれがあるので、慎重に投与すること(これらの薬剤はCYP2C8を誘導するため、併用によりエンザルタミドの血漿中濃度が低下する可能性がある)]。
4). CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム等)〔16.7.3参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
5). CYP2C9の基質となる薬剤(ワルファリン等)〔16.7.4参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP2C9誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
6). CYP2C19の基質となる薬剤(オメプラゾール等)〔16.7.5参照〕[エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある(エンザルタミドのCYP2C19誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある)]。
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
13.1. 症状
過量投与により、痙攣発作、発疹、錯乱状態及び重度疲労等が発現することがある。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
雌雄ラットにエンザルタミドを104週間投与したがん原性試験において、精巣Leydig細胞腫(雄)、乳腺線維腺腫(雄)、胸腺腫(雄)、膀胱良性尿路上皮乳頭腫(雄)、尿路上皮癌(雄)、卵巣顆粒膜細胞腫(雌)、下垂体前葉腺腫(雌雄)が増加した。腫瘍の増加が認められた最低用量(10mg/kg/日)における曝露量は、AUCに基づくヒト曝露量の0.3倍であった。
(保管上の注意)
室温保存。
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