脳循環代謝改善薬
薬効分類 | 脳循環代謝改善薬 |
一般名 | アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物注射液 |
薬価 | 59円 |
メーカー | トーアエイヨー |
最終更新 | 2022年04月改訂(第11版) |
1.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回5〜40mgを1日1〜2回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
2.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40〜80mgを1日1回、5%ブドウ糖注射液200〜500mLに溶解し、30〜60分かけて点滴静脈内注射する。
3.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回5〜40mgを1日1〜2回筋肉内又は皮下注射する。
1.次記疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症。
2.心不全。
3.筋ジストロフィー症及びその類縁疾患。
4.急性灰白髄炎。
5.脳性小児麻痺<弛緩型>。
6.進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患。
7.調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化。
8.耳鳴・難聴。
9.消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
10.慢性肝疾患における肝機能の改善。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
ショック様症状(頻度不明)が現れることがあるので胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等が現れた場合には投与を中止する。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).消化器:悪心・嘔吐、食欲不振。
2).循環器:一過性動悸。
3).精神神経系:頭痛。
脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血など出血を増悪させる恐れがある]。
併用注意:ジピリダモール[ジピリダモールはATP分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意する(ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意する[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有している)]。
(適用上の注意)
1.静脈内注射時:ゆっくり(10mgを1〜2分で)静脈内に投与する(急速に投与すると、一過性胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等が現れることがある)。
2.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に配慮する。
1).筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。
2).筋肉内注射時、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行う。なお、乳児・幼児・小児には筋肉内注射を連用しないことが望ましい。
3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。
3.アンプルカット時:本剤はアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないワンポイントカットアンプルを使用しているので、ヤスリを用いずアンプル頭部のマークの反対方向に折り取る。なお、アンプルカット時にはカット部分をエタノール綿等で清拭し、カットすることが望ましい。
1.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(15℃、3年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、トリノシンS注射液10mg、20mgは冷所において3年間安定であることが確認された。
2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
本剤を急速静注した場合に気管支痙攣を誘発したとの報告がある。
冷所。
薬効分類 | 脳循環代謝改善薬 |
一般名 | アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物注射液 |
薬価 | 59円 |
メーカー | トーアエイヨー |
最終更新 | 2022年04月改訂(第11版) |
1.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回5〜40mgを1日1〜2回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
2.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40〜80mgを1日1回、5%ブドウ糖注射液200〜500mLに溶解し、30〜60分かけて点滴静脈内注射する。
3.アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回5〜40mgを1日1〜2回筋肉内又は皮下注射する。
1.次記疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症。
2.心不全。
3.筋ジストロフィー症及びその類縁疾患。
4.急性灰白髄炎。
5.脳性小児麻痺<弛緩型>。
6.進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患。
7.調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化。
8.耳鳴・難聴。
9.消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
10.慢性肝疾患における肝機能の改善。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
ショック様症状(頻度不明)が現れることがあるので胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等が現れた場合には投与を中止する。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).消化器:悪心・嘔吐、食欲不振。
2).循環器:一過性動悸。
3).精神神経系:頭痛。
脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血など出血を増悪させる恐れがある]。
併用注意:ジピリダモール[ジピリダモールはATP分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意する(ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意する[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有している)]。
(適用上の注意)
1.静脈内注射時:ゆっくり(10mgを1〜2分で)静脈内に投与する(急速に投与すると、一過性胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等が現れることがある)。
2.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に配慮する。
1).筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。
2).筋肉内注射時、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行う。なお、乳児・幼児・小児には筋肉内注射を連用しないことが望ましい。
3).注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。
3.アンプルカット時:本剤はアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないワンポイントカットアンプルを使用しているので、ヤスリを用いずアンプル頭部のマークの反対方向に折り取る。なお、アンプルカット時にはカット部分をエタノール綿等で清拭し、カットすることが望ましい。
1.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(15℃、3年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、トリノシンS注射液10mg、20mgは冷所において3年間安定であることが確認された。
2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
本剤を急速静注した場合に気管支痙攣を誘発したとの報告がある。
冷所。
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