薬剤情報
後発品
準先
薬効分類ベンゾジアゼピン系睡眠・抗不安・抗痙攣薬
一般名ジアゼパム散
薬価12.2
メーカー丸石製薬
最終更新2023年02月改訂(第5版)

用法・用量

1回ジアゼパムとして2〜5mgを1日2〜4回経口投与する。但し、外来患者は原則として1日量ジアゼパムとして15mg以内とする。また、小児に用いる場合には、3歳以下は1日量ジアゼパムとして1〜5mgを、4〜12歳は1日量ジアゼパムとして2〜10mgを、それぞれ1〜3回に分割経口投与する。

筋痙攣患者に用いる場合は、1回ジアゼパムとして2〜10mgを1日3〜4回経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

麻酔前投薬の場合は、1回ジアゼパムとして5〜10mgを就寝前又は手術前に経口投与する。

なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

効能・効果

1.神経症における不安・神経症における緊張・神経症における抑うつ。

2.うつ病における不安・緊張。

3.心身症(消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頚肩腕症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ。

4.次記疾患における筋緊張の軽減:脳脊髄疾患に伴う筋痙攣・疼痛。

5.麻酔前投薬。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献等を参考に集計した。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。

2).刺激興奮、錯乱(いずれも頻度不明):刺激興奮、錯乱等が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).呼吸抑制(頻度不明):慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).精神神経系:(0.1〜5%未満)眠気、ふらつき、眩暈、歩行失調、頭痛、失禁、言語障害、振戦、(0.1%未満)霧視、複視、多幸症。

2).肝臓:(0.1〜5%未満)黄疸[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。

3).血液:(0.1%未満)顆粒球減少、白血球減少[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。

4).循環器:(0.1〜5%未満)頻脈、血圧低下。

5).消化器:(0.1〜5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、口渇。

6).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

7).その他:(0.1〜5%未満)倦怠感、脱力感、浮腫。

禁忌

1.急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

2.重症筋無力症のある患者[本剤の筋弛緩作用により症状が悪化する恐れがある]。

3.リトナビル投与中(HIVプロテアーゼ阻害剤)、ニルマトレルビル・リトナビル投与中の患者。

慎重投与

1.心障害、肝障害、腎障害のある患者[心障害では症状が悪化、肝障害・腎障害では排泄が遅延する恐れがある]。

2.脳器質的障害のある患者[作用が強く現れる]。

3.乳・幼児[作用が強く現れる]。

4.高齢者。

5.衰弱患者[作用が強く現れる]。

6.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

2.連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避ける(本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討する)。

相互作用

1.併用禁忌:HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル<ノービア>)、ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>[過度の鎮静や呼吸抑制を起こす恐れがある(チトクロームP450に対する競合的阻害作用による)]。

2.併用注意:

1).中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等)、モノアミン酸化酵素阻害剤、オピオイド鎮痛剤、アルコール(飲酒)[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(相互に中枢神経抑制作用が増強することが考えられている)]。

2).シメチジン、オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール:

(1).シメチジン、オメプラゾール[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤のクリアランスがシメチジンとの併用により27〜51%、オメプラゾールとの併用により27〜55%減少することが報告されている;本剤の代謝、排泄を遷延させる恐れがある)]。

(2).エソメプラゾール、ランソプラゾール[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤の代謝、排泄を遷延させる恐れがある)]。

3).シプロフロキサシン[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤のクリアランスがシプロフロキサシンとの併用により低下することが報告されている)]。

4).フルボキサミンマレイン酸塩[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤の代謝が阻害されることにより本剤のクリアランスが低下することが報告されている)]。

5).強いCYP3Aを阻害する薬剤(コビシスタットを含有する製剤、ボリコナゾール等)[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(これら薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害されるため)]。

6).CYP3A4で代謝される薬剤(アゼルニジピン、ホスアンプレナビル等)[本剤又はこれらの薬剤の作用が増強される恐れがある(本剤とこれらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる)]。

7).エトラビリン[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(エトラビリンのCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。

8).マプロチリン塩酸塩:

(1).マプロチリン塩酸塩[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(相互に中枢神経抑制作用が増強することが考えられている)]。

(2).マプロチリン塩酸塩[併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作が起こる可能性がある(本剤の抗痙攣作用により抑制されたマプロチリン塩酸塩の痙攣作用が本剤の減量・中止により現れることがある)]。

9).ミルタザピン[鎮静作用が増強される恐れがあり、また、ミルタザピンとの併用により精神運動機能及び学習獲得能力が減退するとの報告がある(相加的な鎮静作用を示すことが考えられる)]。

10).バルプロ酸ナトリウム[本剤の作用が増強することがある(本剤の非結合型の血中濃度を上昇させる)]。

11).ダントロレンナトリウム水和物、ボツリヌス毒素製剤[筋弛緩作用を増強する可能性がある(相互に筋弛緩作用が増強することが考えられている)]。

12).リファンピシン[本剤の血中濃度が低下し作用が減弱する恐れがある(リファンピシンのCYP3A4誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある)]。

13).アパルタミド[本剤の血中濃度が低下し作用が減弱する恐れがある(アパルタミドのCYP2C19誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある)]。

14).シナカルセト、エボカルセト[これら薬剤の血中濃度に影響を与える恐れがある(血漿蛋白結合率が高いことによる)]。

15).無水カフェイン[本剤の血中濃度が減少することがある(不明)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者へ投与する場合は、少量から投与を開始するなど慎重に投与する[運動失調等の副作用が発現しやすい]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦等:

1).妊婦<3カ月以内>又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中に本剤の投与を受けた患者の中に奇形児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある]。

2).妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されており、なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある(また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸増強を起こすことが報告されている)]。

3).分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状が現れることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

2.授乳婦:授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがあり、また、黄疸増強する可能性がある]。

過量投与

本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読む。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

その他の注意

投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニルを投与された(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、鎮静・抗痙攣作用が遅延する恐れがある。

ホリゾン散1%
ホリゾン散1%

ホリゾン散1%

ベンゾジアゼピン系睡眠・抗不安・抗痙攣薬
2023年02月改訂(第5版)
薬剤情報
後発品
準先
薬効分類ベンゾジアゼピン系睡眠・抗不安・抗痙攣薬
一般名ジアゼパム散
薬価12.2
メーカー丸石製薬
最終更新2023年02月改訂(第5版)

用法・用量

1回ジアゼパムとして2〜5mgを1日2〜4回経口投与する。但し、外来患者は原則として1日量ジアゼパムとして15mg以内とする。また、小児に用いる場合には、3歳以下は1日量ジアゼパムとして1〜5mgを、4〜12歳は1日量ジアゼパムとして2〜10mgを、それぞれ1〜3回に分割経口投与する。

筋痙攣患者に用いる場合は、1回ジアゼパムとして2〜10mgを1日3〜4回経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

麻酔前投薬の場合は、1回ジアゼパムとして5〜10mgを就寝前又は手術前に経口投与する。

なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。

効能・効果

1.神経症における不安・神経症における緊張・神経症における抑うつ。

2.うつ病における不安・緊張。

3.心身症(消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頚肩腕症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ。

4.次記疾患における筋緊張の軽減:脳脊髄疾患に伴う筋痙攣・疼痛。

5.麻酔前投薬。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献等を参考に集計した。

重大な副作用

1.重大な副作用

1).依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。

2).刺激興奮、錯乱(いずれも頻度不明):刺激興奮、錯乱等が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).呼吸抑制(頻度不明):慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用

1).精神神経系:(0.1〜5%未満)眠気、ふらつき、眩暈、歩行失調、頭痛、失禁、言語障害、振戦、(0.1%未満)霧視、複視、多幸症。

2).肝臓:(0.1〜5%未満)黄疸[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。

3).血液:(0.1%未満)顆粒球減少、白血球減少[観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。

4).循環器:(0.1〜5%未満)頻脈、血圧低下。

5).消化器:(0.1〜5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、口渇。

6).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

7).その他:(0.1〜5%未満)倦怠感、脱力感、浮腫。

禁忌

1.急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。

2.重症筋無力症のある患者[本剤の筋弛緩作用により症状が悪化する恐れがある]。

3.リトナビル投与中(HIVプロテアーゼ阻害剤)、ニルマトレルビル・リトナビル投与中の患者。

慎重投与

1.心障害、肝障害、腎障害のある患者[心障害では症状が悪化、肝障害・腎障害では排泄が遅延する恐れがある]。

2.脳器質的障害のある患者[作用が強く現れる]。

3.乳・幼児[作用が強く現れる]。

4.高齢者。

5.衰弱患者[作用が強く現れる]。

6.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

2.連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避ける(本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討する)。

相互作用

1.併用禁忌:HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル<ノービア>)、ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>[過度の鎮静や呼吸抑制を起こす恐れがある(チトクロームP450に対する競合的阻害作用による)]。

2.併用注意:

1).中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等)、モノアミン酸化酵素阻害剤、オピオイド鎮痛剤、アルコール(飲酒)[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(相互に中枢神経抑制作用が増強することが考えられている)]。

2).シメチジン、オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール:

(1).シメチジン、オメプラゾール[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤のクリアランスがシメチジンとの併用により27〜51%、オメプラゾールとの併用により27〜55%減少することが報告されている;本剤の代謝、排泄を遷延させる恐れがある)]。

(2).エソメプラゾール、ランソプラゾール[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤の代謝、排泄を遷延させる恐れがある)]。

3).シプロフロキサシン[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤のクリアランスがシプロフロキサシンとの併用により低下することが報告されている)]。

4).フルボキサミンマレイン酸塩[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(本剤の代謝が阻害されることにより本剤のクリアランスが低下することが報告されている)]。

5).強いCYP3Aを阻害する薬剤(コビシスタットを含有する製剤、ボリコナゾール等)[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(これら薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害されるため)]。

6).CYP3A4で代謝される薬剤(アゼルニジピン、ホスアンプレナビル等)[本剤又はこれらの薬剤の作用が増強される恐れがある(本剤とこれらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる)]。

7).エトラビリン[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(エトラビリンのCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。

8).マプロチリン塩酸塩:

(1).マプロチリン塩酸塩[眠気・注意力低下・集中力低下・反射運動能力低下等が増強することがある(相互に中枢神経抑制作用が増強することが考えられている)]。

(2).マプロチリン塩酸塩[併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作が起こる可能性がある(本剤の抗痙攣作用により抑制されたマプロチリン塩酸塩の痙攣作用が本剤の減量・中止により現れることがある)]。

9).ミルタザピン[鎮静作用が増強される恐れがあり、また、ミルタザピンとの併用により精神運動機能及び学習獲得能力が減退するとの報告がある(相加的な鎮静作用を示すことが考えられる)]。

10).バルプロ酸ナトリウム[本剤の作用が増強することがある(本剤の非結合型の血中濃度を上昇させる)]。

11).ダントロレンナトリウム水和物、ボツリヌス毒素製剤[筋弛緩作用を増強する可能性がある(相互に筋弛緩作用が増強することが考えられている)]。

12).リファンピシン[本剤の血中濃度が低下し作用が減弱する恐れがある(リファンピシンのCYP3A4誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある)]。

13).アパルタミド[本剤の血中濃度が低下し作用が減弱する恐れがある(アパルタミドのCYP2C19誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある)]。

14).シナカルセト、エボカルセト[これら薬剤の血中濃度に影響を与える恐れがある(血漿蛋白結合率が高いことによる)]。

15).無水カフェイン[本剤の血中濃度が減少することがある(不明)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

高齢者へ投与する場合は、少量から投与を開始するなど慎重に投与する[運動失調等の副作用が発現しやすい]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦等:

1).妊婦<3カ月以内>又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中に本剤の投与を受けた患者の中に奇形児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある]。

2).妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されており、なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある(また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸増強を起こすことが報告されている)]。

3).分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状が現れることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

2.授乳婦:授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがあり、また、黄疸増強する可能性がある]。

過量投与

本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読む。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

その他の注意

投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニルを投与された(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、鎮静・抗痙攣作用が遅延する恐れがある。

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