薬剤情報
後発品
薬効分類気管支拡張薬 > αβ刺激薬 昇圧薬 > αβ刺激薬
一般名エフェドリン塩酸塩注射液
薬価94
メーカー日医工
最終更新2023年06月改訂(第1版)

用法・用量

l−エフェドリン塩酸塩として、通常成人1回25〜40mgを皮下注射する。

また、麻酔時の血圧降下には、通常成人1回4〜8mgを静脈内注射することができる。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 〈静脈内注射〉緩徐に投与すること〔8.2、11.1.1参照〕。

参考:日本麻酔科学会では次のような投与法が推奨されている。

静脈内注射にあたっては、本剤1管(40mg/1mL)を9mLの生理食塩液と混合して計10mL(4mg/1mL)とし、1回1〜2mL(4〜8mg)を投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

7.2. 〈静脈内注射〉血圧異常上昇をきたさないよう慎重に投与すること。

効能・効果

1). 次記疾患に伴う咳嗽:気管支喘息、喘息性<様>気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)。

2). 鼻粘膜充血・鼻粘膜腫脹。

3). 麻酔時の血圧降下。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

麻酔時の血圧降下に対する予防を目的とした本剤の投与は行わないこと。

帝王切開時の本剤の麻酔時の血圧降下に対する予防投与により、母体高血圧及び母体頻脈、胎児アシドーシスが発現したとの報告がある。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 心室細動、心室頻拍、冠れん縮等(いずれも頻度不明):静脈内注射で重篤な心室細動、心室頻拍、冠れん縮等があらわれ、心停止に至ることがある〔7.1、9.1.1、13.2参照〕。

11.1.2. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.8、10.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 循環器:(頻度不明)心悸亢進、血圧上昇、心電図異常(QT間隔延長、ST上昇・ST低下等)。

2). 精神神経系:(頻度不明)頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感。

3). 消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐、食欲不振。

4). 泌尿器:(頻度不明)排尿困難。

5). 過敏症:(頻度不明)発疹。

6). 長期連用:(頻度不明)不安、幻覚、妄想を伴う精神症状。

7). その他:(頻度不明)口渇。

禁忌

2.1. カテコールアミン投与中(アドレナリン、イソプレナリン、ドパミン等)の患者〔10.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 〈効能共通〉用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。

なお、小児に投与する場合には、経過の観察を十分に行うこと。

8.2. 〈効能共通〉過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり、特に注射の場合はその傾向が強いので、使用が過度にならないように注意すること〔7.1、13.2参照〕。

8.3. 〈麻酔時の血圧降下〉脈拍数、心電図の連続監視下で、頻回に血圧を測定しながら投与すること。

8.4. 〈麻酔時の血圧降下〉麻酔以外の原因が関与していることが考えられる場合には、その原因に対する治療を優先すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 心室細動、心室頻拍、冠れん縮又はその既往歴のある患者:症状が悪化又は再発するおそれがある〔11.1.1参照〕。

9.1.2. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。

9.1.3. 高血圧症の患者:本剤には血圧上昇作用がある。

9.1.4. 心疾患のある患者:本剤には心刺激作用がある。

9.1.5. 糖尿病の患者:血糖が上昇するおそれがある。

9.1.6. 緑内障の患者:眼圧が上昇するおそれがある。

9.1.7. 前立腺肥大症の患者:排尿障害が悪化するおそれがある。

9.1.8. 低酸素血症のある患者:定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい(低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔10.2、11.1.2参照〕。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

カテコールアミン(アドレナリン<ボスミン>、イソプレナリン<プロタノール等>、ドパミン等)〔2.1参照〕[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある(併用により交感神経刺激作用が増強される)]。

10.2. 併用注意:

1). ハロゲン化吸入麻酔剤:

@. ハロゲン化吸入麻酔剤(ハロタン)[心室細動・心室頻拍等の不整脈があらわれることがあり、ハロタンは他のハロゲン化吸入麻酔剤よりも心筋への作用が強いとされているので、特に注意すること(ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める)]。

A. ハロゲン化吸入麻酔剤(セボフルラン、エンフルラン、イソフルラン)[心室細動・心室頻拍等の不整脈があらわれることがある(ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める)]。

2). モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)、甲状腺製剤(レボチロキシン、リオチロニン等)[本剤の作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること(併用により交感神経刺激作用が増強される)]。

3). キサンチン誘導体(テオフィリン、ジプロフィリン等)、ステロイド剤(プレドニゾロン、ベタメタゾン等)、利尿剤(フロセミド、ヒドロクロロチアジド等)〔9.1.8、11.1.2参照〕[血清カリウム値が低下するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意すること(併用により血清カリウム低下作用が増強される)]。

4). オキシトシン[血圧の異常上昇を起こすおそれがあるので、血圧等に注意し、慎重に投与すること(併用により血圧上昇作用が増強される)]。

5). ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[不整脈を起こすおそれがある(本剤及びジギタリス製剤の薬力学的相互作用により、不整脈が誘発されるおそれがある)]。

高齢者

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

過量投与時、頻脈、不整脈、血圧上昇、動悸、痙攣、昏睡、妄想、呼吸抑制等の症状があらわれることがある。

13.2. 処置

過量投与時、特異的解毒剤は知られていないので、心電図、呼吸及び血圧等の監視を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(取扱い上の注意)

外箱開封後は遮光して保存すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg
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薬効分類気管支拡張薬 > αβ刺激薬 昇圧薬 > αβ刺激薬
一般名エフェドリン塩酸塩注射液
薬価94
メーカー日医工
最終更新2023年06月改訂(第1版)

用法・用量

l−エフェドリン塩酸塩として、通常成人1回25〜40mgを皮下注射する。

また、麻酔時の血圧降下には、通常成人1回4〜8mgを静脈内注射することができる。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 〈静脈内注射〉緩徐に投与すること〔8.2、11.1.1参照〕。

参考:日本麻酔科学会では次のような投与法が推奨されている。

静脈内注射にあたっては、本剤1管(40mg/1mL)を9mLの生理食塩液と混合して計10mL(4mg/1mL)とし、1回1〜2mL(4〜8mg)を投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

7.2. 〈静脈内注射〉血圧異常上昇をきたさないよう慎重に投与すること。

効能・効果

1). 次記疾患に伴う咳嗽:気管支喘息、喘息性<様>気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)。

2). 鼻粘膜充血・鼻粘膜腫脹。

3). 麻酔時の血圧降下。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

麻酔時の血圧降下に対する予防を目的とした本剤の投与は行わないこと。

帝王切開時の本剤の麻酔時の血圧降下に対する予防投与により、母体高血圧及び母体頻脈、胎児アシドーシスが発現したとの報告がある。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 心室細動、心室頻拍、冠れん縮等(いずれも頻度不明):静脈内注射で重篤な心室細動、心室頻拍、冠れん縮等があらわれ、心停止に至ることがある〔7.1、9.1.1、13.2参照〕。

11.1.2. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.8、10.2参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 循環器:(頻度不明)心悸亢進、血圧上昇、心電図異常(QT間隔延長、ST上昇・ST低下等)。

2). 精神神経系:(頻度不明)頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感。

3). 消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐、食欲不振。

4). 泌尿器:(頻度不明)排尿困難。

5). 過敏症:(頻度不明)発疹。

6). 長期連用:(頻度不明)不安、幻覚、妄想を伴う精神症状。

7). その他:(頻度不明)口渇。

禁忌

2.1. カテコールアミン投与中(アドレナリン、イソプレナリン、ドパミン等)の患者〔10.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 〈効能共通〉用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。

なお、小児に投与する場合には、経過の観察を十分に行うこと。

8.2. 〈効能共通〉過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり、特に注射の場合はその傾向が強いので、使用が過度にならないように注意すること〔7.1、13.2参照〕。

8.3. 〈麻酔時の血圧降下〉脈拍数、心電図の連続監視下で、頻回に血圧を測定しながら投与すること。

8.4. 〈麻酔時の血圧降下〉麻酔以外の原因が関与していることが考えられる場合には、その原因に対する治療を優先すること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 心室細動、心室頻拍、冠れん縮又はその既往歴のある患者:症状が悪化又は再発するおそれがある〔11.1.1参照〕。

9.1.2. 甲状腺機能亢進症の患者:甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。

9.1.3. 高血圧症の患者:本剤には血圧上昇作用がある。

9.1.4. 心疾患のある患者:本剤には心刺激作用がある。

9.1.5. 糖尿病の患者:血糖が上昇するおそれがある。

9.1.6. 緑内障の患者:眼圧が上昇するおそれがある。

9.1.7. 前立腺肥大症の患者:排尿障害が悪化するおそれがある。

9.1.8. 低酸素血症のある患者:定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい(低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔10.2、11.1.2参照〕。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

カテコールアミン(アドレナリン<ボスミン>、イソプレナリン<プロタノール等>、ドパミン等)〔2.1参照〕[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある(併用により交感神経刺激作用が増強される)]。

10.2. 併用注意:

1). ハロゲン化吸入麻酔剤:

@. ハロゲン化吸入麻酔剤(ハロタン)[心室細動・心室頻拍等の不整脈があらわれることがあり、ハロタンは他のハロゲン化吸入麻酔剤よりも心筋への作用が強いとされているので、特に注意すること(ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める)]。

A. ハロゲン化吸入麻酔剤(セボフルラン、エンフルラン、イソフルラン)[心室細動・心室頻拍等の不整脈があらわれることがある(ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める)]。

2). モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)、甲状腺製剤(レボチロキシン、リオチロニン等)[本剤の作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること(併用により交感神経刺激作用が増強される)]。

3). キサンチン誘導体(テオフィリン、ジプロフィリン等)、ステロイド剤(プレドニゾロン、ベタメタゾン等)、利尿剤(フロセミド、ヒドロクロロチアジド等)〔9.1.8、11.1.2参照〕[血清カリウム値が低下するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意すること(併用により血清カリウム低下作用が増強される)]。

4). オキシトシン[血圧の異常上昇を起こすおそれがあるので、血圧等に注意し、慎重に投与すること(併用により血圧上昇作用が増強される)]。

5). ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[不整脈を起こすおそれがある(本剤及びジギタリス製剤の薬力学的相互作用により、不整脈が誘発されるおそれがある)]。

高齢者

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

過量投与

13.1. 症状

過量投与時、頻脈、不整脈、血圧上昇、動悸、痙攣、昏睡、妄想、呼吸抑制等の症状があらわれることがある。

13.2. 処置

過量投与時、特異的解毒剤は知られていないので、心電図、呼吸及び血圧等の監視を行うこと〔8.2、11.1.1参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(取扱い上の注意)

外箱開封後は遮光して保存すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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