薬剤情報
後発品
薬効分類定型抗精神病薬 > ベンザミド系精神神経用薬
一般名スルピリド100mg錠
薬価6.4
メーカー日医工岐阜工場
最終更新2022年06月改訂(第26版)

用法・用量

1.統合失調症:スルピリドとして、1日300〜600mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日1200mgまで増量することができる。

2.うつ病・うつ状態:スルピリドとして、1日150〜300mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。

効能・効果

統合失調症、うつ病・うつ状態。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).悪性症候群(Syndrome malin):悪性症候群が現れることがあるので、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。

2).痙攣:痙攣が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止する。

3).QT延長、心室頻拍:QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

4).無顆粒球症、白血球減少:無顆粒球症、白血球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

5).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

6).遅発性ジスキネジー:長期投与により、口周部不随意運動等の不随意運動が現れ投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。

7).肺塞栓症、深部静脈血栓症:抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).心・血管系:血圧下降、心電図異常、血圧上昇、胸内苦悶、頻脈[急激に増量した場合、心電図変化がみられることがあるので慎重に投与する]。

2).錐体外路症状:パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)、ジスキネジー(舌のもつれ、言語障害、頚筋捻転、眼球回転、注視痙攣、嚥下困難等)、アカシジア(静座不能)[このような症状が現れた場合には、減量又は抗パーキンソン剤の併用等適切な処置を行う]。

3).内分泌:乳汁分泌、女性化乳房、月経異常、射精不能、乳房腫脹、勃起不全[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する]。

4).精神神経系:睡眠障害、不穏、焦燥感、眠気、頭痛、頭重、眩暈、浮遊感、興奮、躁転、躁状態、しびれ、運動失調、物忘れ、ぼんやり、徘徊、多動、抑制欠如、無欲状態。

5).消化器:悪心、嘔吐、口渇、便秘、食欲不振、腹部不快感、下痢、胸やけ、腹痛、食欲亢進。

6).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等。

7).皮膚:発疹、皮膚そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

8).眼:視力障害、眼球冷感・眼球重感、眼のちらつき。

9).その他:体重増加、浮腫、脱力感、倦怠感、排尿困難、性欲減退、頻尿、腰痛、肩こり、熱感、発熱、発汗、鼻閉[浮腫が現れた場合には投与を中止する]。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.プロラクチン分泌性下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させる恐れがある]。

3.褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こす恐れがある]。

慎重投与

1.心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者[症状を悪化させる恐れがある]。

2.QT延長のある患者[QT延長が悪化する恐れがある]。

3.QT延長を起こしやすい患者(著明な徐脈のある患者、低カリウム血症のある患者等)[QT延長が発現する恐れがある]。

4.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。

5.パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者[錐体外路症状が悪化する恐れがある]。

6.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい]。

7.高齢者。

8.小児。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤の投与により、内分泌機能異常(プロラクチン値上昇)、錐体外路症状等の副作用が現れることがあるので、本剤の投与に際しては、有効性と安全性を十分考慮のうえ使用する。

2.ときに眠気、眩暈等が現れることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

3.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。

4.制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意する。

相互作用

併用注意:

1.QT延長を起こすことが知られている薬剤(イミプラミン、ピモジド等)[QT延長・心室性不整脈等の重篤な副作用を起こす恐れがある(本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させる恐れがあるため、併用により作用が増強する恐れがある)]。

2.ジギタリス剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[ジギタリス剤飽和時の指標となる悪心・嘔吐・食欲不振症状を不顕性化する恐れがある(本剤の制吐作用による)]。

3.ベンザミド系薬剤(メトクロプラミド、チアプリド等)、フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等)、ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等)[内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなる(本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強く現れる)]。

4.中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤等)[相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある(本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する)]。

5.ドパミン作動薬(レボドパ等)[相互に作用を減弱させることがある(本剤は抗ドパミン作用を有するため、作用が拮抗する)]。

6.アルコール(飲酒)[相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある(ともに中枢神経抑制作用を有する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。

妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告がある]。

2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する有効性及び安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

過量投与

1.過量投与時の徴候・症状:パーキンソン症候群等の錐体外路症状が現れ、また、昏睡が現れることもある。

2.過量投与時の処置:主として対症療法及び維持療法(輸液等)を行う。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温保存、5年3カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、スルピリド錠100mg「NIG」及びスルピリド錠200mg「NIG」は通常の市場流通下において5年間安定であることが確認された。

その他の注意

1.動物の慢性毒性試験で精巣萎縮を、また、生殖試験において妊娠率低下を起こすとの報告がある。

2.ラットで40mg/kg/日以上、また、マウスで600mg/kg/日以上を長期間経口投与した試験において、下垂体腫瘍、乳腺腫瘍等での腫瘍発生頻度が対照群に比し高いとの報告がある。

3.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。

スルピリド錠100mg「NIG」
スルピリド錠100mg「NIG」

スルピリド錠100mg「NIG」

定型抗精神病薬 > ベンザミド系精神神経用薬
2022年06月改訂(第26版)
薬剤情報
後発品
薬効分類定型抗精神病薬 > ベンザミド系精神神経用薬
一般名スルピリド100mg錠
薬価6.4
メーカー日医工岐阜工場
最終更新2022年06月改訂(第26版)

用法・用量

1.統合失調症:スルピリドとして、1日300〜600mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日1200mgまで増量することができる。

2.うつ病・うつ状態:スルピリドとして、1日150〜300mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。

効能・効果

統合失調症、うつ病・うつ状態。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).悪性症候群(Syndrome malin):悪性症候群が現れることがあるので、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。

2).痙攣:痙攣が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止する。

3).QT延長、心室頻拍:QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

4).無顆粒球症、白血球減少:無顆粒球症、白血球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

5).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

6).遅発性ジスキネジー:長期投与により、口周部不随意運動等の不随意運動が現れ投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。

7).肺塞栓症、深部静脈血栓症:抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).心・血管系:血圧下降、心電図異常、血圧上昇、胸内苦悶、頻脈[急激に増量した場合、心電図変化がみられることがあるので慎重に投与する]。

2).錐体外路症状:パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)、ジスキネジー(舌のもつれ、言語障害、頚筋捻転、眼球回転、注視痙攣、嚥下困難等)、アカシジア(静座不能)[このような症状が現れた場合には、減量又は抗パーキンソン剤の併用等適切な処置を行う]。

3).内分泌:乳汁分泌、女性化乳房、月経異常、射精不能、乳房腫脹、勃起不全[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する]。

4).精神神経系:睡眠障害、不穏、焦燥感、眠気、頭痛、頭重、眩暈、浮遊感、興奮、躁転、躁状態、しびれ、運動失調、物忘れ、ぼんやり、徘徊、多動、抑制欠如、無欲状態。

5).消化器:悪心、嘔吐、口渇、便秘、食欲不振、腹部不快感、下痢、胸やけ、腹痛、食欲亢進。

6).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等。

7).皮膚:発疹、皮膚そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

8).眼:視力障害、眼球冷感・眼球重感、眼のちらつき。

9).その他:体重増加、浮腫、脱力感、倦怠感、排尿困難、性欲減退、頻尿、腰痛、肩こり、熱感、発熱、発汗、鼻閉[浮腫が現れた場合には投与を中止する]。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.プロラクチン分泌性下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させる恐れがある]。

3.褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こす恐れがある]。

慎重投与

1.心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者[症状を悪化させる恐れがある]。

2.QT延長のある患者[QT延長が悪化する恐れがある]。

3.QT延長を起こしやすい患者(著明な徐脈のある患者、低カリウム血症のある患者等)[QT延長が発現する恐れがある]。

4.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。

5.パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者[錐体外路症状が悪化する恐れがある]。

6.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい]。

7.高齢者。

8.小児。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤の投与により、内分泌機能異常(プロラクチン値上昇)、錐体外路症状等の副作用が現れることがあるので、本剤の投与に際しては、有効性と安全性を十分考慮のうえ使用する。

2.ときに眠気、眩暈等が現れることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

3.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。

4.制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意する。

相互作用

併用注意:

1.QT延長を起こすことが知られている薬剤(イミプラミン、ピモジド等)[QT延長・心室性不整脈等の重篤な副作用を起こす恐れがある(本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させる恐れがあるため、併用により作用が増強する恐れがある)]。

2.ジギタリス剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)[ジギタリス剤飽和時の指標となる悪心・嘔吐・食欲不振症状を不顕性化する恐れがある(本剤の制吐作用による)]。

3.ベンザミド系薬剤(メトクロプラミド、チアプリド等)、フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等)、ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール等)[内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなる(本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強く現れる)]。

4.中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤等)[相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある(本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する)]。

5.ドパミン作動薬(レボドパ等)[相互に作用を減弱させることがある(本剤は抗ドパミン作用を有するため、作用が拮抗する)]。

6.アルコール(飲酒)[相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある(ともに中枢神経抑制作用を有する)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。

妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告がある]。

2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

小児等に対する有効性及び安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

過量投与

1.過量投与時の徴候・症状:パーキンソン症候群等の錐体外路症状が現れ、また、昏睡が現れることもある。

2.過量投与時の処置:主として対症療法及び維持療法(輸液等)を行う。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温保存、5年3カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、スルピリド錠100mg「NIG」及びスルピリド錠200mg「NIG」は通常の市場流通下において5年間安定であることが確認された。

その他の注意

1.動物の慢性毒性試験で精巣萎縮を、また、生殖試験において妊娠率低下を起こすとの報告がある。

2.ラットで40mg/kg/日以上、また、マウスで600mg/kg/日以上を長期間経口投与した試験において、下垂体腫瘍、乳腺腫瘍等での腫瘍発生頻度が対照群に比し高いとの報告がある。

3.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。

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