アルカリ化薬
薬効分類 | アルカリ化薬 |
一般名 | 炭酸水素ナトリウム注射液 |
薬価 | 96円 |
メーカー | 大塚製薬工場 |
最終更新 | 2011年04月改訂(第10版) |
1.アシドーシスには、通常用量を次式により算出し、静脈内注射する。
必要量(mEq)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×0.2×体重(kg)。
本剤の場合:必要量(mL)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×0.2×体重(kg)。
2.薬物中毒の際の排泄促進、動揺病等に伴う悪心・嘔吐及び眩暈並びに急性蕁麻疹には、炭酸水素ナトリウムとして1回12〜60mEq(1〜5g)を静脈内注射する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
1.アシドーシス。
2.薬物中毒<pHの上昇により尿中排泄の促進される薬物に限る>の際の排泄促進。
3.次記疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐及び眩暈:動揺病、メニエル症候群、その他の内耳障害。
4.急性蕁麻疹。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(第一次再評価結果その24、1985年)。
1.過剰投与:(頻度不明)1)電解質:アルカローシス、高ナトリウム血症、低カリウム血症、2)血液:血液凝固時間延長、3)骨格筋:テタニー。
2.神経系:(頻度不明)口唇しびれ感、知覚異常。
3.投与部位:(頻度不明)血管痛。
4.その他:(頻度不明)発熱、全身冷感、不快感、貧血、悪心、徐脈等。
1.心停止のある患者[炭酸ガスが蓄積し、細胞内アシドーシス発現の誘因となる恐れがある]。
2.うっ血性心不全のある患者、重症高血圧症の患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
3.腎障害のある患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
4.末梢浮腫及び肺浮腫のある患者[浮腫が悪化する恐れがある]。
5.妊娠中毒症の患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、妊娠中毒症を悪化させる恐れがある]。
6.低カルシウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
7.低カリウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
8.新生児。
(重要な基本的注意)
心肺蘇生時には、炭酸ガスを十分排除する必要があるので、本剤の投与にあたっては、換気を十分に行う。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(小児等への投与)
新生児に高濃度液を投与すると、頭蓋内出血を起こすとの報告があるので、必要最少量を注射用水で2%以下の濃度に希釈して、できるだけ緩徐(1mEq/分以下)に投与することが望ましい。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).本剤はアルカリ性であり、他の注射剤<注射用水や5%ブドウ糖注射液を除く>と混合する場合は、配合変化を起こしやすいので注意する。
2).カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しない。
2.投与前:
1).寒冷期に結晶が析出することがあるが、この場合には温めて結晶を溶解して使用する。
2).感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
3.投与時:
1).ゆっくり静脈内に投与する。
2).血管外へ漏れると組織炎症・組織壊死を起こすことから、針先が確実に静脈内に挿入されていることを確認して、注入を開始する。また、できるだけ太い静脈を利用する。
細い静脈しか得られないときは、適量の注射用水や5%ブドウ糖注射液で希釈し、緩徐に静脈内注射(点滴)する。
3).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては投与を中止する。
1.外袋は使用直前まで開封しない(薬液のpH上昇を抑制するため、ガスバリア性のフィルムで包装している)。
2.外袋を開封する前にインジケーターの色が「黄色」であることを確認する(紫色に変色している場合は使用しない)。
3.包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。
4.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。
薬効分類 | アルカリ化薬 |
一般名 | 炭酸水素ナトリウム注射液 |
薬価 | 96円 |
メーカー | 大塚製薬工場 |
最終更新 | 2011年04月改訂(第10版) |
1.アシドーシスには、通常用量を次式により算出し、静脈内注射する。
必要量(mEq)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×0.2×体重(kg)。
本剤の場合:必要量(mL)=不足塩基量(Base Deficit mEq/L)×0.2×体重(kg)。
2.薬物中毒の際の排泄促進、動揺病等に伴う悪心・嘔吐及び眩暈並びに急性蕁麻疹には、炭酸水素ナトリウムとして1回12〜60mEq(1〜5g)を静脈内注射する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
1.アシドーシス。
2.薬物中毒<pHの上昇により尿中排泄の促進される薬物に限る>の際の排泄促進。
3.次記疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐及び眩暈:動揺病、メニエル症候群、その他の内耳障害。
4.急性蕁麻疹。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(第一次再評価結果その24、1985年)。
1.過剰投与:(頻度不明)1)電解質:アルカローシス、高ナトリウム血症、低カリウム血症、2)血液:血液凝固時間延長、3)骨格筋:テタニー。
2.神経系:(頻度不明)口唇しびれ感、知覚異常。
3.投与部位:(頻度不明)血管痛。
4.その他:(頻度不明)発熱、全身冷感、不快感、貧血、悪心、徐脈等。
1.心停止のある患者[炭酸ガスが蓄積し、細胞内アシドーシス発現の誘因となる恐れがある]。
2.うっ血性心不全のある患者、重症高血圧症の患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
3.腎障害のある患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
4.末梢浮腫及び肺浮腫のある患者[浮腫が悪化する恐れがある]。
5.妊娠中毒症の患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、妊娠中毒症を悪化させる恐れがある]。
6.低カルシウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
7.低カリウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
8.新生児。
(重要な基本的注意)
心肺蘇生時には、炭酸ガスを十分排除する必要があるので、本剤の投与にあたっては、換気を十分に行う。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(小児等への投与)
新生児に高濃度液を投与すると、頭蓋内出血を起こすとの報告があるので、必要最少量を注射用水で2%以下の濃度に希釈して、できるだけ緩徐(1mEq/分以下)に投与することが望ましい。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).本剤はアルカリ性であり、他の注射剤<注射用水や5%ブドウ糖注射液を除く>と混合する場合は、配合変化を起こしやすいので注意する。
2).カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しない。
2.投与前:
1).寒冷期に結晶が析出することがあるが、この場合には温めて結晶を溶解して使用する。
2).感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
3.投与時:
1).ゆっくり静脈内に投与する。
2).血管外へ漏れると組織炎症・組織壊死を起こすことから、針先が確実に静脈内に挿入されていることを確認して、注入を開始する。また、できるだけ太い静脈を利用する。
細い静脈しか得られないときは、適量の注射用水や5%ブドウ糖注射液で希釈し、緩徐に静脈内注射(点滴)する。
3).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては投与を中止する。
1.外袋は使用直前まで開封しない(薬液のpH上昇を抑制するため、ガスバリア性のフィルムで包装している)。
2.外袋を開封する前にインジケーターの色が「黄色」であることを確認する(紫色に変色している場合は使用しない)。
3.包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。
4.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。
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