薬効分類 | 気管支拡張薬 > β刺激薬 排尿障害治療薬 > β刺激薬 |
一般名 | クレンブテロール塩酸塩10μg錠 |
薬価 | 5.8円 |
メーカー | 原沢製薬 |
最終更新 | 2024年09月改訂(第2版) 添付文書のPDFはこちら |
〈気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎〉
通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
頓用として、通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
5歳以上の小児には、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
頓用として、5歳以上の小児には通常、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤の頓用を反復しなければならない場合には、早急に医師の指示を受けさせること。
〈腹圧性尿失禁〉
通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び夕に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、60μg/日を上限とする。
(用法及び用量に関連する注意)
高齢者においては、低用量(例えば1回10μgを1日2回)から用いるなど慎重に投与すること〔9.8高齢者の項参照〕。
1). 次記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解:気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎。
2). 次記疾患に伴う尿失禁:腹圧性尿失禁。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈気管支喘息〉気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、気管支喘息において吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
5.2. 〈腹圧性尿失禁〉本剤は、腹圧性以外の原因による尿失禁には使用しないこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用、及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.5、10.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒。
2). 精神神経系:(5%以上)振戦、(0.1〜5%未満)筋痙直、頭痛、(0.1%未満)四肢しびれ感、興奮、不眠、めまい、眠気。
3). 循環器:(0.1〜5%未満)動悸、(0.1%未満)頻脈、不整脈、血圧上昇。
4). 消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、(0.1%未満)食欲不振、腹痛、下痢、便秘、口渇、胸やけ。
5). 肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇。
6). 泌尿器:(0.1%未満)排尿障害。
7). その他:(0.1%未満)全身倦怠感、浮腫、ほてり。
副作用の頻度は承認時までの臨床試験及び使用成績調査を含む。
2.1. 下部尿路閉塞している患者[下部尿路の閉塞を増悪させるおそれがある]。
2.2. 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 〈効能共通〉用法及び用量通り正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2. 〈効能共通〉過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること〔9.1.3参照〕。
8.3. 〈気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫〉本剤の投与期間中に発現する気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫の急性増悪に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
また、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫で短時間作動型吸入β2刺激剤等の使用量の増加や効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
8.4. 〈気管支喘息〉本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により気管支喘息の症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
8.5. 〈気管支喘息〉本剤の投与期間中に発現する急性増悪に対して短時間作動型吸入β2刺激剤等の薬剤の使用量が増加したりあるいは効果が十分でなくなってきた場合には、患者の生命が脅かされる可能性があるので、患者の症状に応じて吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:症状が増悪するおそれがある。
9.1.2. 高血圧症の患者:血圧が上昇することがある。
9.1.3. 心疾患のある患者:動悸、不整脈等があらわれることがある〔8.2参照〕。
9.1.4. 糖尿病の患者:症状が増悪するおそれがある。
9.1.5. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1.1参照〕。
10.2. 併用注意:
1). カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプロテレノール等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(カテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる)]。
2). キサンチン誘導体(テオフィリン、アミノフィリン水和物、ジプロフィリン等)〔11.1.1参照〕[血清カリウム値が低下し低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激による血清カリウム値の低下を増強することが考えられる)]。
3). ステロイド剤(ベタメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等)、利尿剤(フロセミド等)〔11.1.1参照〕[血清カリウム値が低下し低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる)]。
一般に生理機能が低下している〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で、妊娠後期に投与すると子宮筋の収縮を抑制して分娩遅延をおこすこと及び動物実験(ラット)で、胎盤通過性を有することが報告されている。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁への移行性を有することが報告されている)。
低出生体重児、新生児、乳児又は4歳以下の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(取扱い上の注意)
アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
抗コリン作用、カルシウム拮抗作用を有する排尿障害治療薬との併用は使用経験が少ない。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 気管支拡張薬 > β刺激薬 排尿障害治療薬 > β刺激薬 |
一般名 | クレンブテロール塩酸塩10μg錠 |
薬価 | 5.8円 |
メーカー | 原沢製薬 |
最終更新 | 2024年09月改訂(第2版) 添付文書のPDFはこちら |
〈気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎〉
通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
頓用として、通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
5歳以上の小児には、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
頓用として、5歳以上の小児には通常、1回クレンブテロール塩酸塩として0.3μg/kgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤の頓用を反復しなければならない場合には、早急に医師の指示を受けさせること。
〈腹圧性尿失禁〉
通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び夕に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、60μg/日を上限とする。
(用法及び用量に関連する注意)
高齢者においては、低用量(例えば1回10μgを1日2回)から用いるなど慎重に投与すること〔9.8高齢者の項参照〕。
1). 次記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解:気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎。
2). 次記疾患に伴う尿失禁:腹圧性尿失禁。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈気管支喘息〉気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、気管支喘息において吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
5.2. 〈腹圧性尿失禁〉本剤は、腹圧性以外の原因による尿失禁には使用しないこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な血清カリウム値低下(頻度不明):キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用、及び利尿剤併用により血清カリウム値低下増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること〔9.1.5、10.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒。
2). 精神神経系:(5%以上)振戦、(0.1〜5%未満)筋痙直、頭痛、(0.1%未満)四肢しびれ感、興奮、不眠、めまい、眠気。
3). 循環器:(0.1〜5%未満)動悸、(0.1%未満)頻脈、不整脈、血圧上昇。
4). 消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、(0.1%未満)食欲不振、腹痛、下痢、便秘、口渇、胸やけ。
5). 肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇。
6). 泌尿器:(0.1%未満)排尿障害。
7). その他:(0.1%未満)全身倦怠感、浮腫、ほてり。
副作用の頻度は承認時までの臨床試験及び使用成績調査を含む。
2.1. 下部尿路閉塞している患者[下部尿路の閉塞を増悪させるおそれがある]。
2.2. 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 〈効能共通〉用法及び用量通り正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2. 〈効能共通〉過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること〔9.1.3参照〕。
8.3. 〈気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫〉本剤の投与期間中に発現する気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫の急性増悪に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
また、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫で短時間作動型吸入β2刺激剤等の使用量の増加や効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
8.4. 〈気管支喘息〉本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により気管支喘息の症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
8.5. 〈気管支喘息〉本剤の投与期間中に発現する急性増悪に対して短時間作動型吸入β2刺激剤等の薬剤の使用量が増加したりあるいは効果が十分でなくなってきた場合には、患者の生命が脅かされる可能性があるので、患者の症状に応じて吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 甲状腺機能亢進症の患者:症状が増悪するおそれがある。
9.1.2. 高血圧症の患者:血圧が上昇することがある。
9.1.3. 心疾患のある患者:動悸、不整脈等があらわれることがある〔8.2参照〕。
9.1.4. 糖尿病の患者:症状が増悪するおそれがある。
9.1.5. 低酸素血症の患者:血清カリウム値をモニターすることが望ましい(低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)〔11.1.1参照〕。
10.2. 併用注意:
1). カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプロテレノール等)[不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(カテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる)]。
2). キサンチン誘導体(テオフィリン、アミノフィリン水和物、ジプロフィリン等)〔11.1.1参照〕[血清カリウム値が低下し低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激による血清カリウム値の低下を増強することが考えられる)]。
3). ステロイド剤(ベタメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等)、利尿剤(フロセミド等)〔11.1.1参照〕[血清カリウム値が低下し低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと(ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる)]。
一般に生理機能が低下している〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で、妊娠後期に投与すると子宮筋の収縮を抑制して分娩遅延をおこすこと及び動物実験(ラット)で、胎盤通過性を有することが報告されている。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁への移行性を有することが報告されている)。
低出生体重児、新生児、乳児又は4歳以下の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(取扱い上の注意)
アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
抗コリン作用、カルシウム拮抗作用を有する排尿障害治療薬との併用は使用経験が少ない。
(保管上の注意)
室温保存。
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