| 薬効分類 | 抗悪性腫瘍薬 > ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬 |
| 一般名 | ザヌブルチニブカプセル |
| 薬価 | 6636.1円 |
| メーカー | ビーワン・メディシンズ |
| 最終更新 | 2026年04月改訂(第5版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはザヌブルチニブとして1回160mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 血液毒性(*Grade3以上の発熱性好中球減少症、重大な出血を伴うGrade3以上の血小板減少症、10日を超えて持続するGrade4の好中球減少症、又は10日を超えて持続するGrade4の血小板減少症)、又はGrade3以上の非血液毒性が発現した場合は、ベースライン又はGrade1以下に回復するまで本剤を休薬し、回復後は次の目安を参考に用量調節すること[用量調節の目安;1)発現回数1回目の場合は回復後の再開時投与量1回160mgを1日2回、2)発現回数2回目の場合は回復後の再開時投与量1回80mgを1日2回、3)発現回数3回目の場合は回復後の再開時投与量1回80mgを1日1回、4)発現回数4回目の場合は投与中止]。
*)GradeはCTCAEに準じる。
7.3. 中程度以上のCYP3A阻害剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように用量調節すること〔10.2、16.7.1−16.7.5、16.7.9参照〕。
[CYP3A阻害剤との併用時の用量調節基準]
1). 強いCYP3A阻害剤との併用:1回80mgを1日1回。
2). 中程度のCYP3A阻害剤との併用:1回80mgを1日2回。
1). 慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)。
2). 原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉未治療の慢性リンパ性白血病(未治療の小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、臨床試験に組み入れられた患者の年齢、併存疾患の有無等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.2参照〕。
5.2. 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.3参照〕。
5.3. 〈原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫〉「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.4参照〕。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 出血:胃腸出血(頻度不明)、硬膜下血腫(0.1%)、脳出血(頻度不明)等があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.1.2. 感染症:肺炎(3.9%)、クリプトコッカス性肺炎(0.1%)、ニューモシスチス・イロベチイ肺炎(0.3%)等があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルス再活性化(0.6%)があらわれることがある〔8.2、9.1.1参照〕。
11.1.3. 骨髄抑制:好中球減少症(15.4%)、血小板減少症(5.0%)、貧血(6.3%)等の骨髄抑制があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.4. 不整脈:心房細動(3.0%)、心房粗動(0.3%)等の不整脈があらわれることがある〔8.4、9.1.2参照〕。
11.1.5. 心臓障害:心筋梗塞(0.3%)、心筋炎(0.1%)、心不全(0.1%)等の心臓障害があらわれることがある。
11.1.6. 間質性肺疾患(0.1%):異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること(間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)〔8.5参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 感染症および寄生虫症:(5%以上10%未満)上気道感染、(5%未満)気管支炎、尿路感染。
2). 神経系障害:(5%未満)浮動性めまい。
3). 血管障害:(5%以上10%未満)高血圧、(5%未満)斑状出血。
4). 胃腸障害:(5%以上10%未満)下痢、(5%未満)便秘。
5). 皮膚および皮下組織障害:(10%以上)挫傷、(5%以上10%未満)発疹、点状出血、(5%未満)皮膚そう痒症、紫斑。
6). 筋骨格系および結合組織障害:(5%未満)関節痛、(頻度不明)筋骨格痛、背部痛。
7). 一般・全身障害および投与部位の状態:(5%以上10%未満)疲労、(5%未満)末梢性浮腫、無力症。
8). 腎および尿路障害:(5%未満)血尿。
9). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(5%未満)咳嗽、鼻出血。
10). 眼障害:(5%未満)結膜出血。
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 出血があらわれることがあり、外科的処置に伴って大量出血が生じる可能性があることから、本剤投与中に手術や侵襲的手技を実施する患者に対しては、手術の前後3〜7日間程度は本剤の投与中断を考慮すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 感染症(日和見感染症を含む)の発現もしくは感染症悪化(日和見感染症悪化を含む)、又はB型肝炎ウイルス再活性化、帯状疱疹再活性化等があらわれることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス等の感染の有無を確認すること。本剤投与前に適切な処置を行い、本剤投与中は、感染症の発現又は悪化に十分注意すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。
8.3. 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に血液検査を行うこと〔11.1.3参照〕。
8.4. 重篤な不整脈が発現又は重篤な不整脈悪化することがあるので、本剤投与に際しては定期的に心機能検査(十二誘導心電図検査等)を行うこと〔9.1.2、11.1.4参照〕。
8.5. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、臨床症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認、胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと〔11.1.6参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性):本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤の投与によりB型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある〔8.2、11.1.2参照〕。
9.1.2. 心疾患(不整脈等)を有する患者又はその既往歴のある患者、高血圧、感染症を合併している患者:心房細動等の不整脈があらわれやすい〔8.4、11.1.4参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>のある患者:本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある)〔16.6.1参照〕。
(生殖能を有する者)
9.4.1. 妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明し、経口避妊薬による避妊法の場合には、経口避妊薬以外の方法を併せて使用するように指導すること〔9.5妊婦の項、10.2参照〕。
9.4.2. 男性:男性には、本剤投与中及び最終投与後1週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること〔9.5妊婦の項参照〕。
本剤は主にCYP3A4により代謝される。また、本剤はP−gpを阻害し、CYP2C19及びCYP3Aを誘導する。
10.2. 併用注意:
1). 強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン等)〔7.3、16.7.1−16.7.3、16.7.9参照〕、中程度のCYP3A阻害剤(フルコナゾール、ジルチアゼム、エリスロマイシン等)〔7.3、16.7.4、16.7.5、16.7.9参照〕[本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
2). グレープフルーツジュース[本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
3). 強いCYP3A誘導剤(カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン等)〔16.7.6、16.7.9参照〕、中程度のCYP3A誘導剤(リファブチン、エファビレンツ、ボセンタン等)〔16.7.7、16.7.9参照〕[本剤の有効性が減弱されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること(これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
4). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の有効性が減弱されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること(これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
5). CYP2C19の基質となる薬剤(オメプラゾール、ランソプラゾール、ジアゼパム等)〔16.7.8参照〕[これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある(本剤がCYP2C19を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
6). CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム、経口避妊薬(デソゲストレル・エチニルエストラジオール、ノルエチステロン・エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)、トリアゾラム等)〔9.4.1、16.7.8参照〕[これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある(本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
7). P−gpの基質となる薬剤(ジゴキシン、リバーロキサバン、フェキソフェナジン等)〔16.7.8参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がP−gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(動物実験(ラット及びウサギ)で、着床後胚損失増加及び心臓奇形(二腔心又は三腔心)の発生が報告されている)〔9.4.1、9.4.2参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(ヒト乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(ラット)において出生仔離乳前体重減少及び出生仔眼病変(出生仔眼球突出及び出生仔白内障等)が認められている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 臨床試験において、皮膚癌等の二次性悪性腫瘍が認められたとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
| 薬効分類 | 抗悪性腫瘍薬 > ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬 |
| 一般名 | ザヌブルチニブカプセル |
| 薬価 | 6636.1円 |
| メーカー | ビーワン・メディシンズ |
| 最終更新 | 2026年04月改訂(第5版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはザヌブルチニブとして1回160mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 血液毒性(*Grade3以上の発熱性好中球減少症、重大な出血を伴うGrade3以上の血小板減少症、10日を超えて持続するGrade4の好中球減少症、又は10日を超えて持続するGrade4の血小板減少症)、又はGrade3以上の非血液毒性が発現した場合は、ベースライン又はGrade1以下に回復するまで本剤を休薬し、回復後は次の目安を参考に用量調節すること[用量調節の目安;1)発現回数1回目の場合は回復後の再開時投与量1回160mgを1日2回、2)発現回数2回目の場合は回復後の再開時投与量1回80mgを1日2回、3)発現回数3回目の場合は回復後の再開時投与量1回80mgを1日1回、4)発現回数4回目の場合は投与中止]。
*)GradeはCTCAEに準じる。
7.3. 中程度以上のCYP3A阻害剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように用量調節すること〔10.2、16.7.1−16.7.5、16.7.9参照〕。
[CYP3A阻害剤との併用時の用量調節基準]
1). 強いCYP3A阻害剤との併用:1回80mgを1日1回。
2). 中程度のCYP3A阻害剤との併用:1回80mgを1日2回。
1). 慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)。
2). 原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉未治療の慢性リンパ性白血病(未治療の小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、臨床試験に組み入れられた患者の年齢、併存疾患の有無等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.2参照〕。
5.2. 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.3参照〕。
5.3. 〈原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫〉「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.4参照〕。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 出血:胃腸出血(頻度不明)、硬膜下血腫(0.1%)、脳出血(頻度不明)等があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.1.2. 感染症:肺炎(3.9%)、クリプトコッカス性肺炎(0.1%)、ニューモシスチス・イロベチイ肺炎(0.3%)等があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルス再活性化(0.6%)があらわれることがある〔8.2、9.1.1参照〕。
11.1.3. 骨髄抑制:好中球減少症(15.4%)、血小板減少症(5.0%)、貧血(6.3%)等の骨髄抑制があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.4. 不整脈:心房細動(3.0%)、心房粗動(0.3%)等の不整脈があらわれることがある〔8.4、9.1.2参照〕。
11.1.5. 心臓障害:心筋梗塞(0.3%)、心筋炎(0.1%)、心不全(0.1%)等の心臓障害があらわれることがある。
11.1.6. 間質性肺疾患(0.1%):異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること(間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)〔8.5参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 感染症および寄生虫症:(5%以上10%未満)上気道感染、(5%未満)気管支炎、尿路感染。
2). 神経系障害:(5%未満)浮動性めまい。
3). 血管障害:(5%以上10%未満)高血圧、(5%未満)斑状出血。
4). 胃腸障害:(5%以上10%未満)下痢、(5%未満)便秘。
5). 皮膚および皮下組織障害:(10%以上)挫傷、(5%以上10%未満)発疹、点状出血、(5%未満)皮膚そう痒症、紫斑。
6). 筋骨格系および結合組織障害:(5%未満)関節痛、(頻度不明)筋骨格痛、背部痛。
7). 一般・全身障害および投与部位の状態:(5%以上10%未満)疲労、(5%未満)末梢性浮腫、無力症。
8). 腎および尿路障害:(5%未満)血尿。
9). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(5%未満)咳嗽、鼻出血。
10). 眼障害:(5%未満)結膜出血。
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 出血があらわれることがあり、外科的処置に伴って大量出血が生じる可能性があることから、本剤投与中に手術や侵襲的手技を実施する患者に対しては、手術の前後3〜7日間程度は本剤の投与中断を考慮すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 感染症(日和見感染症を含む)の発現もしくは感染症悪化(日和見感染症悪化を含む)、又はB型肝炎ウイルス再活性化、帯状疱疹再活性化等があらわれることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス等の感染の有無を確認すること。本剤投与前に適切な処置を行い、本剤投与中は、感染症の発現又は悪化に十分注意すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。
8.3. 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に血液検査を行うこと〔11.1.3参照〕。
8.4. 重篤な不整脈が発現又は重篤な不整脈悪化することがあるので、本剤投与に際しては定期的に心機能検査(十二誘導心電図検査等)を行うこと〔9.1.2、11.1.4参照〕。
8.5. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、臨床症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認、胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと〔11.1.6参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性):本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤の投与によりB型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある〔8.2、11.1.2参照〕。
9.1.2. 心疾患(不整脈等)を有する患者又はその既往歴のある患者、高血圧、感染症を合併している患者:心房細動等の不整脈があらわれやすい〔8.4、11.1.4参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>のある患者:本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある)〔16.6.1参照〕。
(生殖能を有する者)
9.4.1. 妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明し、経口避妊薬による避妊法の場合には、経口避妊薬以外の方法を併せて使用するように指導すること〔9.5妊婦の項、10.2参照〕。
9.4.2. 男性:男性には、本剤投与中及び最終投与後1週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること〔9.5妊婦の項参照〕。
本剤は主にCYP3A4により代謝される。また、本剤はP−gpを阻害し、CYP2C19及びCYP3Aを誘導する。
10.2. 併用注意:
1). 強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン等)〔7.3、16.7.1−16.7.3、16.7.9参照〕、中程度のCYP3A阻害剤(フルコナゾール、ジルチアゼム、エリスロマイシン等)〔7.3、16.7.4、16.7.5、16.7.9参照〕[本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
2). グレープフルーツジュース[本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
3). 強いCYP3A誘導剤(カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン等)〔16.7.6、16.7.9参照〕、中程度のCYP3A誘導剤(リファブチン、エファビレンツ、ボセンタン等)〔16.7.7、16.7.9参照〕[本剤の有効性が減弱されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること(これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
4). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の有効性が減弱されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること(これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
5). CYP2C19の基質となる薬剤(オメプラゾール、ランソプラゾール、ジアゼパム等)〔16.7.8参照〕[これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある(本剤がCYP2C19を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
6). CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム、経口避妊薬(デソゲストレル・エチニルエストラジオール、ノルエチステロン・エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)、トリアゾラム等)〔9.4.1、16.7.8参照〕[これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある(本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
7). P−gpの基質となる薬剤(ジゴキシン、リバーロキサバン、フェキソフェナジン等)〔16.7.8参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がP−gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(動物実験(ラット及びウサギ)で、着床後胚損失増加及び心臓奇形(二腔心又は三腔心)の発生が報告されている)〔9.4.1、9.4.2参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(ヒト乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(ラット)において出生仔離乳前体重減少及び出生仔眼病変(出生仔眼球突出及び出生仔白内障等)が認められている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 臨床試験において、皮膚癌等の二次性悪性腫瘍が認められたとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
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