薬効分類 | アリルアミン系抗真菌薬 |
一般名 | テルビナフィン塩酸塩錠 |
薬価 | 59.8円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2017年03月改訂(第2版) |
テルビナフィンとして125mgを1日1回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行う。
皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による次記感染症。
但し、外用抗真菌剤では治療困難な患者に限る。
1.深在性皮膚真菌症:白癬性肉芽腫、スポロトリコーシス、クロモミコーシス。
2.表在性皮膚真菌症:
1).白癬:爪白癬、手・足白癬<角質増殖型>の患者及び手・足白癬<趾間型>で角化・浸軟の強い患者に限る、生毛部白癬(感染の部位及び範囲より外用抗真菌剤を適用できない患者に限る)、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡、生毛部急性深在性白癬、硬毛部急性深在性白癬。
2).カンジダ症:爪カンジダ症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤の投与は、罹患部位、重症度及び感染の範囲より本剤の内服が適切と判断される患者にのみ使用し、外用抗真菌剤で治療可能な患者には使用しない。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等):発疹、皮膚そう痒感、発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、倦怠感等の随伴症状に注意するとともに、投与開始後2カ月間は月1回の肝機能検査を行い、また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少:咽頭炎、発熱、リンパ節腫脹、紫斑、皮下出血等の随伴症状に注意し、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).横紋筋融解症:横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).薬剤性過敏症症候群:初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV−6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意する)。
7).亜急性皮膚エリテマトーデス:亜急性皮膚エリテマトーデスが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:乾癬様発疹、血清病様反応、発疹、蕁麻疹、そう痒感、紅斑、光線過敏性反応、顔面浮腫、リンパ節腫脹、多形紅斑、水疱性皮膚炎[投与を中止し、適切な処置を行う]。
2).筋・骨格系:関節痛、筋肉痛。
3).肝臓:γ−GTP上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、Al−P上昇。
4).血液:白血球減少、貧血。
5).消化器:膵炎、胃部不快感、腹痛、悪心、下痢、胃部膨満感、食欲不振、口渇、嘔吐、舌炎。
6).精神神経系:錯感覚、感覚鈍麻、不安、抑うつ、眩暈、ふらつき、頭痛、眠気、注意力低下、不眠、しびれ。
7).泌尿器:BUN上昇、頻尿。
8).感覚器:嗅覚異常、聴覚障害、聴力低下、霧視、視力低下、味覚異常・味覚消失、耳鳴。
9).その他:乾癬、血管炎、インフルエンザ様疾患、体重減少、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇、疲労感・倦怠感、動悸、浮腫、月経異常、脱毛、発熱、CK上昇(CPK上昇)。
重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)及び汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、本剤を使用する場合には、投与前に肝機能検査及び血液検査を行い、本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査を行うなど観察を十分に行う。
本剤の投与開始にあたっては、添付文書を熟読する。
1.重篤な肝障害のある患者[肝障害が増悪する恐れがある]。
2.汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少等の血液障害のある患者[血液障害が増悪する恐れがある]。
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.肝障害のある患者[慢性肝疾患もしくは活動性肝疾患等の肝疾患を有する患者は肝障害が増悪する恐れがあるので、本剤の投与中は頻回に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行う]。
2.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。
3.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、重篤な肝障害は主に投与開始後2カ月以内に現れるので、投与開始後2カ月間は月1回の肝機能検査を行い、また、投与開始後2カ月後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行う。
2.汎血球減少、無顆粒球症及び血小板減少が現れることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行う。
3.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)が現れることがあるので、本剤の投与中は観察を十分に行う。
4.本剤の投与は、皮膚真菌症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ投与する。
5.本剤の投与にあたっては、添付文書を熟読し、本剤の副作用について患者に十分説明するとともに、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するよう指示するなど注意を喚起する。
6.眠気、眩暈・ふらつき等が現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450の分子種CYP2C9、CYP1A2、CYP3A4、CYP2C8、CYP2C19によって代謝され、また、CYP2D6を阻害する。
併用注意:
1.シメチジン、フルコナゾール[本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(これらの薬剤によるチトクロームP450の抑制により本剤の代謝が遅延する)]。
2.リファンピシン[本剤の血中濃度が低下するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(リファンピシンによる肝代謝酵素の誘導により、本剤の代謝が促進される)]。
3.三環系抗うつ剤(イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン)、マプロチリン、デキストロメトルファン[これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には用量に注意する(本剤のCYP2D6の阻害により、これらの薬剤又はその活性代謝物の代謝が遅延する)]。
4.黄体・卵胞ホルモン混合製剤(経口避妊薬等)[月経異常が現れたとの報告があるので注意する(機序不明)]。
5.シクロスポリン[シクロスポリンの血中濃度が低下したとの報告があるので、併用する場合にはシクロスポリンの血中濃度を参考にシクロスポリンの投与量を調節し、特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意する(機序不明)]。
(高齢者への投与)
本剤は主として肝臓で代謝され、胆汁中及び尿中に排泄されるが、高齢者では一般に肝・腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用の発現に注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない;ウサギの器官形成期の大量投与(200mg/kg)により母獣摂餌量減少、母獣体重増加抑制が観察されている]。
2.授乳中の婦人には投与しない(やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させる)[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
1.過量投与時の徴候、症状:悪心、腹痛、眩暈が報告されている。
2.過量投与時の処置:薬物除去には活性炭投与、症状により対症療法を行う。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、テルビナフィン錠125mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
サルへの長期大量(150mg/kg以上)経口投与により網膜上に黄白色点が発現したとの報告があるので、本剤を6カ月以上の長期にわたり投与する場合には眼科学的検査を実施することが望ましい。
遮光保存。
薬効分類 | アリルアミン系抗真菌薬 |
一般名 | テルビナフィン塩酸塩錠 |
薬価 | 59.8円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2017年03月改訂(第2版) |
テルビナフィンとして125mgを1日1回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行う。
皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による次記感染症。
但し、外用抗真菌剤では治療困難な患者に限る。
1.深在性皮膚真菌症:白癬性肉芽腫、スポロトリコーシス、クロモミコーシス。
2.表在性皮膚真菌症:
1).白癬:爪白癬、手・足白癬<角質増殖型>の患者及び手・足白癬<趾間型>で角化・浸軟の強い患者に限る、生毛部白癬(感染の部位及び範囲より外用抗真菌剤を適用できない患者に限る)、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡、生毛部急性深在性白癬、硬毛部急性深在性白癬。
2).カンジダ症:爪カンジダ症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤の投与は、罹患部位、重症度及び感染の範囲より本剤の内服が適切と判断される患者にのみ使用し、外用抗真菌剤で治療可能な患者には使用しない。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等):発疹、皮膚そう痒感、発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、倦怠感等の随伴症状に注意するとともに、投与開始後2カ月間は月1回の肝機能検査を行い、また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少:咽頭炎、発熱、リンパ節腫脹、紫斑、皮下出血等の随伴症状に注意し、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).横紋筋融解症:横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).薬剤性過敏症症候群:初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV−6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意する)。
7).亜急性皮膚エリテマトーデス:亜急性皮膚エリテマトーデスが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:乾癬様発疹、血清病様反応、発疹、蕁麻疹、そう痒感、紅斑、光線過敏性反応、顔面浮腫、リンパ節腫脹、多形紅斑、水疱性皮膚炎[投与を中止し、適切な処置を行う]。
2).筋・骨格系:関節痛、筋肉痛。
3).肝臓:γ−GTP上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、Al−P上昇。
4).血液:白血球減少、貧血。
5).消化器:膵炎、胃部不快感、腹痛、悪心、下痢、胃部膨満感、食欲不振、口渇、嘔吐、舌炎。
6).精神神経系:錯感覚、感覚鈍麻、不安、抑うつ、眩暈、ふらつき、頭痛、眠気、注意力低下、不眠、しびれ。
7).泌尿器:BUN上昇、頻尿。
8).感覚器:嗅覚異常、聴覚障害、聴力低下、霧視、視力低下、味覚異常・味覚消失、耳鳴。
9).その他:乾癬、血管炎、インフルエンザ様疾患、体重減少、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇、疲労感・倦怠感、動悸、浮腫、月経異常、脱毛、発熱、CK上昇(CPK上昇)。
重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)及び汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、本剤を使用する場合には、投与前に肝機能検査及び血液検査を行い、本剤の投与中は随伴症状に注意し、定期的に肝機能検査及び血液検査を行うなど観察を十分に行う。
本剤の投与開始にあたっては、添付文書を熟読する。
1.重篤な肝障害のある患者[肝障害が増悪する恐れがある]。
2.汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少等の血液障害のある患者[血液障害が増悪する恐れがある]。
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.肝障害のある患者[慢性肝疾患もしくは活動性肝疾患等の肝疾患を有する患者は肝障害が増悪する恐れがあるので、本剤の投与中は頻回に肝機能検査を行うなど、観察を十分に行う]。
2.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。
3.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、重篤な肝障害は主に投与開始後2カ月以内に現れるので、投与開始後2カ月間は月1回の肝機能検査を行い、また、投与開始後2カ月後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行う。
2.汎血球減少、無顆粒球症及び血小板減少が現れることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行う。
3.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)が現れることがあるので、本剤の投与中は観察を十分に行う。
4.本剤の投与は、皮膚真菌症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ投与する。
5.本剤の投与にあたっては、添付文書を熟読し、本剤の副作用について患者に十分説明するとともに、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するよう指示するなど注意を喚起する。
6.眠気、眩暈・ふらつき等が現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450の分子種CYP2C9、CYP1A2、CYP3A4、CYP2C8、CYP2C19によって代謝され、また、CYP2D6を阻害する。
併用注意:
1.シメチジン、フルコナゾール[本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(これらの薬剤によるチトクロームP450の抑制により本剤の代謝が遅延する)]。
2.リファンピシン[本剤の血中濃度が低下するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(リファンピシンによる肝代謝酵素の誘導により、本剤の代謝が促進される)]。
3.三環系抗うつ剤(イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン)、マプロチリン、デキストロメトルファン[これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には用量に注意する(本剤のCYP2D6の阻害により、これらの薬剤又はその活性代謝物の代謝が遅延する)]。
4.黄体・卵胞ホルモン混合製剤(経口避妊薬等)[月経異常が現れたとの報告があるので注意する(機序不明)]。
5.シクロスポリン[シクロスポリンの血中濃度が低下したとの報告があるので、併用する場合にはシクロスポリンの血中濃度を参考にシクロスポリンの投与量を調節し、特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意する(機序不明)]。
(高齢者への投与)
本剤は主として肝臓で代謝され、胆汁中及び尿中に排泄されるが、高齢者では一般に肝・腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用の発現に注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない;ウサギの器官形成期の大量投与(200mg/kg)により母獣摂餌量減少、母獣体重増加抑制が観察されている]。
2.授乳中の婦人には投与しない(やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させる)[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
1.過量投与時の徴候、症状:悪心、腹痛、眩暈が報告されている。
2.過量投与時の処置:薬物除去には活性炭投与、症状により対症療法を行う。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、テルビナフィン錠125mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
サルへの長期大量(150mg/kg以上)経口投与により網膜上に黄白色点が発現したとの報告があるので、本剤を6カ月以上の長期にわたり投与する場合には眼科学的検査を実施することが望ましい。
遮光保存。
薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。
一般名、製品名どちらでも検索可能!
※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。