薬剤情報
後発品
薬効分類潰瘍性大腸炎治療薬
一般名メサラジン腸溶錠
薬価21
メーカー沢井製薬
最終更新2023年05月改訂(第4版)

用法・用量

メサラジンとして1日2400mgを3回に分けて食後経口投与するが、緩解期には、必要に応じて1日1回2400mg食後経口投与とすることができる。活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1日3600mgを、8週間を超えて投与した際の有効性は確立していないため、漫然と投与せず、患者の病態を十分観察し、重症度、病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮する。

効能・効果

潰瘍性大腸炎<重症を除く>。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).骨髄抑制、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症:骨髄抑制、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症が現れることがあるので、投与期間中は血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

2).心筋炎、心膜炎、胸膜炎:心筋炎、心膜炎、胸膜炎が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、胸部痛、心電図異常、胸水等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).間質性肺疾患:間質性肺疾患(間質性肺炎、好酸球性肺炎等)が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、呼吸困難、胸痛、咳嗽が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

4).膵炎:急性膵炎が現れることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

5).間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全:間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全が現れることがあるので、投与期間中は腎機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

6).肝炎、肝機能障害、黄疸:肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、投与期間中は肝機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

7).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

8).薬剤性過敏症症候群:初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV−6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意する)。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒。

2).血液:(頻度不明)好酸球増加、白血球減少、単球増加、貧血。

3).消化器:(頻度不明)腹痛、下痢、腹部膨満、悪心、消化不良、鼓腸、血中アミラーゼ増加、嘔吐、リパーゼ増加、血便、下血。

4).肝臓:(頻度不明)ビリルビン増加、AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、γ−GTP増加、Al−P増加、LDH増加。

5).腎臓:(頻度不明)尿中NAG増加、BUN増加、血中クレアチニン増加、クレアチニンクリアランス減少。

6).その他:(頻度不明)CRP増加、頭痛、眩暈、関節痛、錯感覚(しびれ等)、発熱、耳鳴、筋肉痛、体重減少、脱毛症、ループス様症候群、赤血球沈降速度増加。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.サリチル酸塩類に対し過敏症の既往歴のある患者[交叉アレルギーを発現する恐れがある]。

3.重篤な腎障害のある患者[腎障害が更に悪化する恐れがある]。

4.重篤な肝障害のある患者[肝障害が更に悪化する恐れがある]。

慎重投与

1.腎機能低下している患者[排泄が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。

2.肝機能低下している患者[代謝が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。

3.サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.ネフローゼ症候群、間質性腎炎が報告されているため、投与中は腎機能を検査するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

2.肝炎、肝機能障害、黄疸が報告されているため、投与中はAST(GOT)、ALT(GPT)等の肝機能をモニターするなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

3.メサラジンにより過敏症状(発熱、腹痛、下痢、好酸球増多等)が発現することがあり、また、潰瘍性大腸炎が悪化することがあるため、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

4.サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者に本剤を投与する場合には、慎重に投与し、腹部痙攣、腹痛、発熱、重症頭痛又は発疹のような急性過敏症の症状が現れた場合には、投与を中止する。

5.本剤をメサラジン注腸剤と併用する場合には、メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し、特に肝機能低下又は腎機能低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど、十分に注意する(併用時に異常が認められた場合には、減量又は中止するなどの適切な処置を行う)。

相互作用

併用注意:アザチオプリン、メルカプトプリン[骨髄抑制が現れる恐れがある(メサラジンがチオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これら薬剤の代謝を阻害するとの報告がある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能(腎機能、肝機能等)が低下しているので、十分観察しながら慎重に投与し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物試験において、メサラジンによる催奇形性は認められていない]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避ける[ヒト乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

未熟児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.服用時:本剤は放出調節製剤であることより、噛まずに服用する。また、乳鉢による粉砕は避ける。

2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

1.取扱い上の注意:吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出す。

2.安定性試験:PTP包装(PTPシートをアルミピロー包装)したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

便中に錠剤がみられる場合がある。

保管上の注意

開封後は防湿。

メサラジン腸溶錠400mg「サワイ」
メサラジン腸溶錠400mg「サワイ」

メサラジン腸溶錠400mg「サワイ」

潰瘍性大腸炎治療薬
2023年05月改訂(第4版)
薬剤情報
後発品
薬効分類潰瘍性大腸炎治療薬
一般名メサラジン腸溶錠
薬価21
メーカー沢井製薬
最終更新2023年05月改訂(第4版)

用法・用量

メサラジンとして1日2400mgを3回に分けて食後経口投与するが、緩解期には、必要に応じて1日1回2400mg食後経口投与とすることができる。活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1日3600mgを、8週間を超えて投与した際の有効性は確立していないため、漫然と投与せず、患者の病態を十分観察し、重症度、病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮する。

効能・効果

潰瘍性大腸炎<重症を除く>。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).骨髄抑制、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症:骨髄抑制、再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症が現れることがあるので、投与期間中は血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

2).心筋炎、心膜炎、胸膜炎:心筋炎、心膜炎、胸膜炎が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、胸部痛、心電図異常、胸水等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).間質性肺疾患:間質性肺疾患(間質性肺炎、好酸球性肺炎等)が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、呼吸困難、胸痛、咳嗽が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

4).膵炎:急性膵炎が現れることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

5).間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全:間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全が現れることがあるので、投与期間中は腎機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

6).肝炎、肝機能障害、黄疸:肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、投与期間中は肝機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

7).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

8).薬剤性過敏症症候群:初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV−6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意する)。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒。

2).血液:(頻度不明)好酸球増加、白血球減少、単球増加、貧血。

3).消化器:(頻度不明)腹痛、下痢、腹部膨満、悪心、消化不良、鼓腸、血中アミラーゼ増加、嘔吐、リパーゼ増加、血便、下血。

4).肝臓:(頻度不明)ビリルビン増加、AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、γ−GTP増加、Al−P増加、LDH増加。

5).腎臓:(頻度不明)尿中NAG増加、BUN増加、血中クレアチニン増加、クレアチニンクリアランス減少。

6).その他:(頻度不明)CRP増加、頭痛、眩暈、関節痛、錯感覚(しびれ等)、発熱、耳鳴、筋肉痛、体重減少、脱毛症、ループス様症候群、赤血球沈降速度増加。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.サリチル酸塩類に対し過敏症の既往歴のある患者[交叉アレルギーを発現する恐れがある]。

3.重篤な腎障害のある患者[腎障害が更に悪化する恐れがある]。

4.重篤な肝障害のある患者[肝障害が更に悪化する恐れがある]。

慎重投与

1.腎機能低下している患者[排泄が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。

2.肝機能低下している患者[代謝が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。

3.サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.ネフローゼ症候群、間質性腎炎が報告されているため、投与中は腎機能を検査するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

2.肝炎、肝機能障害、黄疸が報告されているため、投与中はAST(GOT)、ALT(GPT)等の肝機能をモニターするなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

3.メサラジンにより過敏症状(発熱、腹痛、下痢、好酸球増多等)が発現することがあり、また、潰瘍性大腸炎が悪化することがあるため、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。

4.サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者に本剤を投与する場合には、慎重に投与し、腹部痙攣、腹痛、発熱、重症頭痛又は発疹のような急性過敏症の症状が現れた場合には、投与を中止する。

5.本剤をメサラジン注腸剤と併用する場合には、メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し、特に肝機能低下又は腎機能低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど、十分に注意する(併用時に異常が認められた場合には、減量又は中止するなどの適切な処置を行う)。

相互作用

併用注意:アザチオプリン、メルカプトプリン[骨髄抑制が現れる恐れがある(メサラジンがチオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これら薬剤の代謝を阻害するとの報告がある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能(腎機能、肝機能等)が低下しているので、十分観察しながら慎重に投与し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物試験において、メサラジンによる催奇形性は認められていない]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避ける[ヒト乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

未熟児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

1.服用時:本剤は放出調節製剤であることより、噛まずに服用する。また、乳鉢による粉砕は避ける。

2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

1.取扱い上の注意:吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出す。

2.安定性試験:PTP包装(PTPシートをアルミピロー包装)したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

便中に錠剤がみられる場合がある。

保管上の注意

開封後は防湿。

薬剤情報

薬剤写真、用法用量、効能効果や後発品の情報が一度に参照でき、関連情報へ簡単にアクセスができます。

一般名、製品名どちらでも検索可能!

※ ご使用いただく際に、必ず最新の添付文書および安全性情報も併せてご確認下さい。