内容
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ポイント

  1. 播種性首から上の病変は点滴+隔離!
  2. 背景となる免疫不全を見逃さない!
  3. 意識障害、 嘔吐あれば腰椎穿刺

病態

  • 水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症.
  • 幼少期に一次感染し神経節に潜伏感染.
  • 細胞性免疫↓で播種性帯状疱疹として出現.
  • 鼻(Hutchinson兆候)や眼周囲病変は失明リスクとなり, 早急に眼科にコンサルトを.
  • 肺炎, 劇症肝炎, 膵炎, 髄膜脳炎もある.
  • 皮膚症状を伴わず部分疼痛を認めることも (無疱疹性帯状疱疹 zoster sine herpete).

検査

  • 意識障害、嘔吐: 脳脊髄炎合併を疑い、 髄液のHSV-PCRを提出 (2回陰性まで否定不可)
  • 播種性帯状疱疹かどうか迷う場合, Tzanck試験や迅速抗原キットを活用.
  • 若年者と再発例はHIV検査を検討.
  • 血液HSV-IgG, IgMは診断に有用ではない.

治療

⚠保険容量と異なる点があります. 病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

播種性/顔面/眼周囲帯状疱疹/脳髄膜炎

上記に当てはまらない単純疱疹の場合

腎機能に応じて調節が必要な薬剤

アメナメビル腎機能による調節が不要. なお、添付文書、IF上の用法用量、腎機能調整量は以下のとおりであり、 実際の使用にあたっては個々の患者の病態や、 最新の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任で利用すること.

帯状疱疹

その他

感染対策

  • 頸部より上の病変, 気道感染, 播種性病変は空気感染対策を敷く.
  • 全皮疹の痂皮化が隔離解除に必要.
  • 患者に妊婦や免疫不全者を近づけない.

鑑別診断

播種性帯状疱疹の鑑別疾患

  • 伝染性膿痂疹
  • ウイルス感染症(麻疹、風疹など)
  • 薬疹 (Stevens-Johnson、薬剤過敏性症候群など)
最終更新:2022年12月1日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧

帯状疱疹

Herpes zoster
2022年12月06日更新
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ポイント

  1. 播種性首から上の病変は点滴+隔離!
  2. 背景となる免疫不全を見逃さない!
  3. 意識障害、 嘔吐あれば腰椎穿刺

病態

  • 水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症.
  • 幼少期に一次感染し神経節に潜伏感染.
  • 細胞性免疫↓で播種性帯状疱疹として出現.
  • 鼻(Hutchinson兆候)や眼周囲病変は失明リスクとなり, 早急に眼科にコンサルトを.
  • 肺炎, 劇症肝炎, 膵炎, 髄膜脳炎もある.
  • 皮膚症状を伴わず部分疼痛を認めることも (無疱疹性帯状疱疹 zoster sine herpete).

検査

  • 意識障害、嘔吐: 脳脊髄炎合併を疑い、 髄液のHSV-PCRを提出 (2回陰性まで否定不可)
  • 播種性帯状疱疹かどうか迷う場合, Tzanck試験や迅速抗原キットを活用.
  • 若年者と再発例はHIV検査を検討.
  • 血液HSV-IgG, IgMは診断に有用ではない.

治療

⚠保険容量と異なる点があります. 病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

播種性/顔面/眼周囲帯状疱疹/脳髄膜炎

上記に当てはまらない単純疱疹の場合

腎機能に応じて調節が必要な薬剤

アメナメビル腎機能による調節が不要. なお、添付文書、IF上の用法用量、腎機能調整量は以下のとおりであり、 実際の使用にあたっては個々の患者の病態や、 最新の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任で利用すること.

帯状疱疹

その他

感染対策

  • 頸部より上の病変, 気道感染, 播種性病変は空気感染対策を敷く.
  • 全皮疹の痂皮化が隔離解除に必要.
  • 患者に妊婦や免疫不全者を近づけない.

鑑別診断

播種性帯状疱疹の鑑別疾患

  • 伝染性膿痂疹
  • ウイルス感染症(麻疹、風疹など)
  • 薬疹 (Stevens-Johnson、薬剤過敏性症候群など)
最終更新:2022年12月1日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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