内容
監修医師

頭痛 / 痺れ > 脳出血

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません。  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください。

病態・疫学

  • 被殻>視床>皮質下>橋>小脳の順で多い
  • 原因の大部分 約8割は高血圧症である
  • 高血圧性脳出血の好発部位は基底核 (主に被殻)、 視床、 脳幹 (主に橋)、 小脳の4箇所
  • 高血圧症がない場合や、出血部位が非好発部位の場合、 高血圧症以外の原因を考える
  • 具体的には、AVM、もやもや病等の脳血管異常、 アミロイド血管症、 出血傾向、 脳腫瘍

初期診断

  • 発症早期であれば、CT評価が基本である.
  • SAHやAVMなど鑑別であれば、 CTAを追加.
脳出血

脳出血の重症度評価

🔢 NIHSS 米国立衛生研究所脳卒中スケール

🔢 GCS (Glasgow Coma Scale)

🔢 JCS (Japan Coma Scale)

🔢 MMT 徒手筋力テスト

急性期治療

血圧管理|収縮期血圧<140mmHg

  • 脳卒中治療ガイドライン2023では、 早期に収縮期血圧140mmHg未満に低下させ、 7日間維持させることを推奨されている。
  • カルシウム拮抗薬のニカルジピンや、 硝酸薬の微量点滴静注を用いる。
  • 降圧薬の使用とともにフェンタニルなどの鎮痛薬を併用する。

手術適応|被殻、小脳、皮質下出血

以下の場合、手術が考慮されるが、 あくまで一つの指標であり、 患者背景をもとに専門医と協議 (視床、脳幹出血は血腫除去術は勧められない)

  • 被殻出血 : 神経症状が中等度、 血腫量≧31mlで血腫による圧迫が高度
  • 小脳出血 : 神経症状悪化、脳幹圧迫症状や水頭症を呈した直径≧3cm≒14cm³の出血
  • 皮質下出血 : 意識レベルが低下した脳表から1cm以内に存在する出血
 ※推定出血量cm³=長径×短径 ×高さcm ×1/2

頭蓋内圧管理

抗血栓療法の中止・拮抗

  • 原則として抗血栓療法を中止する。
  • 抗血栓療法の拮抗については以下の通り。

▼ワルファリン

▼DOAC

DOACやワルファリンは投与後24時間 (~48時間) 程度で効果が一定なくなるとされている。 ケイセントラプリズバインドオンデキサは1回投与で数十万円~百万を超える薬価であり、 リスク・ベネフィットを考慮した慎重な利用が必要である。

▼ヘパリン


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🚑 ERマニュアル|めまい

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🔢 NIHSS 米国立衛生研究所脳卒中スケール

最終更新 : 2024年3月23日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧

脳出血

Cerebral hemorrhage
2021年07月23日更新

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  • 被殻>視床>皮質下>橋>小脳の順で多い
  • 原因の大部分 約8割は高血圧症である
  • 高血圧性脳出血の好発部位は基底核 (主に被殻)、 視床、 脳幹 (主に橋)、 小脳の4箇所
  • 高血圧症がない場合や、出血部位が非好発部位の場合、 高血圧症以外の原因を考える
  • 具体的には、AVM、もやもや病等の脳血管異常、 アミロイド血管症、 出血傾向、 脳腫瘍

初期診断

  • 発症早期であれば、CT評価が基本である.
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急性期治療

血圧管理|収縮期血圧<140mmHg

  • 脳卒中治療ガイドライン2023では、 早期に収縮期血圧140mmHg未満に低下させ、 7日間維持させることを推奨されている。
  • カルシウム拮抗薬のニカルジピンや、 硝酸薬の微量点滴静注を用いる。
  • 降圧薬の使用とともにフェンタニルなどの鎮痛薬を併用する。

手術適応|被殻、小脳、皮質下出血

以下の場合、手術が考慮されるが、 あくまで一つの指標であり、 患者背景をもとに専門医と協議 (視床、脳幹出血は血腫除去術は勧められない)

  • 被殻出血 : 神経症状が中等度、 血腫量≧31mlで血腫による圧迫が高度
  • 小脳出血 : 神経症状悪化、脳幹圧迫症状や水頭症を呈した直径≧3cm≒14cm³の出血
  • 皮質下出血 : 意識レベルが低下した脳表から1cm以内に存在する出血
 ※推定出血量cm³=長径×短径 ×高さcm ×1/2

頭蓋内圧管理

抗血栓療法の中止・拮抗

  • 原則として抗血栓療法を中止する。
  • 抗血栓療法の拮抗については以下の通り。

▼ワルファリン

▼DOAC

DOACやワルファリンは投与後24時間 (~48時間) 程度で効果が一定なくなるとされている。 ケイセントラプリズバインドオンデキサは1回投与で数十万円~百万を超える薬価であり、 リスク・ベネフィットを考慮した慎重な利用が必要である。

▼ヘパリン


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最終更新 : 2024年3月23日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修は、SNSを用いた医学情報共有や医学教育を専門とする、聖路加国際病院救急部の清水真人先生。デジタルデバイスで読みやすいHOKUTOオリジナルの図表をご用意いたしました!