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監修医師

呼吸困難感 > 気管支喘息発作

本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

診断

  • 喘鳴を伴う呼吸困難感=喘息とは限らない.
  • 喫煙歴、 肺気腫、 高齢発症では、 COPD.
  • 体重増加、下腿浮腫、胸水、鬱血では、 心不全.

喘鳴を伴う鑑別疾患

  1. 心不全
  2. 気管支拡張症
  3. COPD
  4. 間質性肺炎
  5. 血管炎
  6. 肺血栓塞栓症
  7. 異物
  8. 声帯機能不全など

喘鳴の強度分類

気管支喘息発作

>> wheezesのJónsson分類

初期治療

気管支喘息発作
  • 気道閉塞をできるだけ速やかに改善する.
  • 大発作以上の重症度では、 治療とともに緊急入院を含めた準備を行う.

①酸素投与

  • PaO₂ 80mmHg、 SpO₂ 93~95%前後が目標.
  • PaCO₂が高い時に、あわてて酸素吸入量を下げないこと(高炭酸ガスよりも低酸素が生命には悪影響、慢性2型呼吸不全の増悪ではないので、酸素流量を下げることは有害)

②吸入β2刺激薬投与 (SABA)

③ステロイド全身投与

④ボスミン投与

入院の適応

  • 治療後も酸素投与が必要な酸素化障害あり
  • 救急外来での治療に対する反応がない
  • 重篤な発作
  • 重篤な発作を過去に起こした既往のある患者が発作を起こした時

気管挿管の適応

  • 明らかな呼吸筋疲弊、 PaCO₂>60mmHg
  • 増悪する呼吸性アシドーシス(pH<7.25
  • 酸素を最大限投与してもPaO₂<50Torr
  • 意識障害心停止•呼吸停止

参考文献

最終更新:2022年6月17日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
気管支喘息発作
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
気管支喘息発作
気管支喘息発作

気管支喘息発作

Asthma attack
2022年06月27日更新

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診断

  • 喘鳴を伴う呼吸困難感=喘息とは限らない.
  • 喫煙歴、 肺気腫、 高齢発症では、 COPD.
  • 体重増加、下腿浮腫、胸水、鬱血では、 心不全.

喘鳴を伴う鑑別疾患

  1. 心不全
  2. 気管支拡張症
  3. COPD
  4. 間質性肺炎
  5. 血管炎
  6. 肺血栓塞栓症
  7. 異物
  8. 声帯機能不全など

喘鳴の強度分類

気管支喘息発作

>> wheezesのJónsson分類

初期治療

気管支喘息発作
  • 気道閉塞をできるだけ速やかに改善する.
  • 大発作以上の重症度では、 治療とともに緊急入院を含めた準備を行う.

①酸素投与

  • PaO₂ 80mmHg、 SpO₂ 93~95%前後が目標.
  • PaCO₂が高い時に、あわてて酸素吸入量を下げないこと(高炭酸ガスよりも低酸素が生命には悪影響、慢性2型呼吸不全の増悪ではないので、酸素流量を下げることは有害)

②吸入β2刺激薬投与 (SABA)

③ステロイド全身投与

④ボスミン投与

入院の適応

  • 治療後も酸素投与が必要な酸素化障害あり
  • 救急外来での治療に対する反応がない
  • 重篤な発作
  • 重篤な発作を過去に起こした既往のある患者が発作を起こした時

気管挿管の適応

  • 明らかな呼吸筋疲弊、 PaCO₂>60mmHg
  • 増悪する呼吸性アシドーシス(pH<7.25
  • 酸素を最大限投与してもPaO₂<50Torr
  • 意識障害心停止•呼吸停止

参考文献

最終更新:2022年6月17日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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