内容
監修医師
本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではありません.  個々の患者の病態や、 実際の薬剤情報やガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

ポイント

  • 2類感染症! 診断後すぐに保健所に届ける!
  • 標準治療が短期間で変わりうるため注意!

病態と定義

Mycobacterium tuberculosis complexによる感染症をさす (M.bovis BCGは除く). 活動性結核の諸症状 (咳、 体重減少、 倦怠感、 発熱、 盗汗、 血痰) を欠き周囲への感染性がないが、 結核には感染している状態をいう. 略称 LTBI (latent tuberculosis infection).

どのような時に疑うか

結核リスクがある患者 (結核既往歴、 HIV、 糖尿病、 免疫抑制薬、 化学療法、 悪性腫瘍、 珪肺、 高蔓延国居住歴、 路上生活者、 IGRA陽性者、 医療従事者、 介護従事者など)

届出

LTBIと診断した場合、 改正感染症法第12条第1項による届出を直ちに行う

忘れると公費負担が受けられず、 トラブルになるので注意!

検査²⁾

胸部レントゲン、 胸部単純CT

肺陰影がないことを確認する.

IGRA [T-SPOT/QuantiFERON(QFT)]

感度の高い検査だが、 陽性でも活動性結核か潜在性結核かは判定できない. 平日日中にしか提出できない場合が多く注意.

ツベルクリン反応

免疫不全者では偽陰性の可能性、 BCG接種の影響を除外できない.

治療例

以下のガイドラインを参照し、 相談の上レジメンを決定する.

以下の略号を使用する
💊イソニアジド(INH) →【H】
💊リファンピシン(RFP) →【R】
※INHはピリドキシン(VitB6)を併用する
※いずれも腎不全で用量調整不要

CDC¹⁾

  • 4R (毎日RFP内服を4ヶ月間)
  • 3HR (毎日RFP+INH内服を3ヶ月間)

WHO²⁾

  • 6H (毎日INH内服を6ヶ月間)
  • 9H (毎日INH内服を9ヶ月間)
  • 3~4R
  • 3~4HR

日本結核病学会予防委員会・治療委員会³⁾

  • 6Hまたは9H (第1選択)
  • 3~4HR (第2選択)
  • 4R (INHが使用できない場合)

その他

  • 治療中は薬物性肝障害の兆候を把握するため、 アルコール摂取など肝障害を来すような他の行動は慎むように指導する.
  • 基本的にフォローアップは不要だが、 大規模集団感染事例や免疫不全者など、 治療後の発病リスクが高い場合は半年ごとなどのフォローアップを検討する.
  • 活動性結核の兆候があれば直ちに受診するように指導する.

文献

  1. CDC, Treatment Regimens for Latent TB Infection (LTBI). https://www.cdc.gov/tb/topic/treatment/ltbi.htm (参照 2022-07-06)
  2. WHO, Guidelines on the management of latent tuberculosis infection. https://www.who.int/publications/i/item/9789241548908 (参照 2022-07-06)
  3. 日本結核・非結核性抗酸菌症学会, 潜在性結核感染症治療レジメンの見直し . 結核 2019, 94(10) : 515-518. https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000814559.pdf (参照 2022-07-06)


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  • 標準治療が短期間で変わりうるため注意!

病態と定義

Mycobacterium tuberculosis complexによる感染症をさす (M.bovis BCGは除く). 活動性結核の諸症状 (咳、 体重減少、 倦怠感、 発熱、 盗汗、 血痰) を欠き周囲への感染性がないが、 結核には感染している状態をいう. 略称 LTBI (latent tuberculosis infection).

どのような時に疑うか

結核リスクがある患者 (結核既往歴、 HIV、 糖尿病、 免疫抑制薬、 化学療法、 悪性腫瘍、 珪肺、 高蔓延国居住歴、 路上生活者、 IGRA陽性者、 医療従事者、 介護従事者など)

届出

LTBIと診断した場合、 改正感染症法第12条第1項による届出を直ちに行う

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検査²⁾

胸部レントゲン、 胸部単純CT

肺陰影がないことを確認する.

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感度の高い検査だが、 陽性でも活動性結核か潜在性結核かは判定できない. 平日日中にしか提出できない場合が多く注意.

ツベルクリン反応

免疫不全者では偽陰性の可能性、 BCG接種の影響を除外できない.

治療例

以下のガイドラインを参照し、 相談の上レジメンを決定する.

以下の略号を使用する
💊イソニアジド(INH) →【H】
💊リファンピシン(RFP) →【R】
※INHはピリドキシン(VitB6)を併用する
※いずれも腎不全で用量調整不要

CDC¹⁾

  • 4R (毎日RFP内服を4ヶ月間)
  • 3HR (毎日RFP+INH内服を3ヶ月間)

WHO²⁾

  • 6H (毎日INH内服を6ヶ月間)
  • 9H (毎日INH内服を9ヶ月間)
  • 3~4R
  • 3~4HR

日本結核病学会予防委員会・治療委員会³⁾

  • 6Hまたは9H (第1選択)
  • 3~4HR (第2選択)
  • 4R (INHが使用できない場合)

その他

  • 治療中は薬物性肝障害の兆候を把握するため、 アルコール摂取など肝障害を来すような他の行動は慎むように指導する.
  • 基本的にフォローアップは不要だが、 大規模集団感染事例や免疫不全者など、 治療後の発病リスクが高い場合は半年ごとなどのフォローアップを検討する.
  • 活動性結核の兆候があれば直ちに受診するように指導する.

文献

  1. CDC, Treatment Regimens for Latent TB Infection (LTBI). https://www.cdc.gov/tb/topic/treatment/ltbi.htm (参照 2022-07-06)
  2. WHO, Guidelines on the management of latent tuberculosis infection. https://www.who.int/publications/i/item/9789241548908 (参照 2022-07-06)
  3. 日本結核・非結核性抗酸菌症学会, 潜在性結核感染症治療レジメンの見直し . 結核 2019, 94(10) : 515-518. https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000814559.pdf (参照 2022-07-06)


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