1994年の第10回世界消化器病会議で登場し、 1999年に一部改訂された逆流性食道炎の内視鏡分類である¹⁾²⁾.
LA分類ではmucosal break (粘膜傷害) と呼ばれる概念が導入され、これは「より正常に見える周囲粘膜と明確に区分される、 白苔ないし発赤を有する領域」 と定義された. この分類では粘膜傷害の拡がりの程度で内視鏡重症度を Grade A~Dの4段階に分類し、 付記項目として食道狭窄、 食道潰瘍、 Barrett食道の有無を挙げている.
本邦では軽症例が多いという背景もあり、 Grade M (粘膜傷害と診断できない境 界不明瞭な発赤や白色混濁を伴う色調変化型) と、 Grade N (色調変化を認めない) の2つを加えた改訂LA分類が最も用いられている³⁾.
なお、 Grade Mを粘膜傷害とはいえない発赤のみを認めるGrade MRと、 白濁のみのGrede MWとに細分した分類も提唱されている.
本邦で行われたminimal changeに対する内視鏡医間の診断の一致率の検討では、 識者間でGrade Mの一致率が低いことが報告されている⁴⁾.
新しい画像強調内視鏡 (LCI : Linked Color Imaging) により、 mucosal breakと周囲の白色の色調変化が強調されることがあるため注意を要する.
最終更新日:2023年7月21日
監修:HOKUTO編集部医師
1994年の第10回世界消化器病会議で登場し、 1999年に一部改訂された逆流性食道炎の内視鏡分類である¹⁾²⁾.
LA分類ではmucosal break (粘膜傷害) と呼ばれる概念が導入され、これは「より正常に見える周囲粘膜と明確に区分される、 白苔ないし発赤を有する領域」 と定義された. この分類では粘膜傷害の拡がりの程度で内視鏡重症度を Grade A~Dの4段階に分類し、 付記項目として食道狭窄、 食道潰瘍、 Barrett食道の有無を挙げている.
本邦では軽症例が多いという背景もあり、 Grade M (粘膜傷害と診断できない境 界不明瞭な発赤や白色混濁を伴う色調変化型) と、 Grade N (色調変化を認めない) の2つを加えた改訂LA分類が最も用いられている³⁾.
なお、 Grade Mを粘膜傷害とはいえない発赤のみを認めるGrade MRと、 白濁のみのGrede MWとに細分した分類も提唱されている.
本邦で行われたminimal changeに対する内視鏡医間の診断の一致率の検討では、 識者間でGrade Mの一致率が低いことが報告されている⁴⁾.
新しい画像強調内視鏡 (LCI : Linked Color Imaging) により、 mucosal breakと周囲の白色の色調変化が強調されることがあるため注意を要する.
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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