Westleyクループスコアは、 小児科医Westleyによって1978年に開発された、 小児の急性クループの重症度を評価するための指標である¹⁾。
参考 : クループ症候群とは
喉頭部の病変で犬吠様咳嗽、 嗄声、 吸気性喘鳴、 呼吸困難などの症状を呈す症候群。 狭義のクループ症候群である「ウイルス性」と、 まれに急性喉頭蓋炎からなる「細菌性」に大別される。 最も頻度の高いウイルス性は、 パラインフルエンザウイルス感染を契機に、 生後6か月~3歳程度の乳幼児に多く発症する²⁾。
以下の5項目の合計点で評価する
意識レベル
チアノーゼ
吸気性喘鳴
呼吸音
陥没呼吸
Westleyクループスコアと病院滞在期間は相関性がみられ、 ≧5点ではさらなる治療のために入院となる割合が有意に高かった¹⁾。
スコアの解釈には臨床的な状況を考慮し、 患者の個々の状況に応じて適切な治療を行うことが記載されている³⁾。 以下に推奨を抜粋する。
国内外のエビデンスより、 軽症例含め、 デキサメタゾン0.15mg/kg単回投与を推奨¹⁾
中等症~重症のウイルス性クループでは、 ステロイド薬の経口単回内服とアドレナリン吸入が症状の改善と入院抑制に有効¹⁾
Westleyクループスコアは、 急性クループの重症度評価に使用されるが、 他の呼吸器疾患との鑑別診断には使用しないこと。
最終更新 : 2024年9月27日
監修医師 : HOKUTO編集部医師
Westleyクループスコアは、 小児科医Westleyによって1978年に開発された、 小児の急性クループの重症度を評価するための指標である¹⁾。
参考 : クループ症候群とは
喉頭部の病変で犬吠様咳嗽、 嗄声、 吸気性喘鳴、 呼吸困難などの症状を呈す症候群。 狭義のクループ症候群である「ウイルス性」と、 まれに急性喉頭蓋炎からなる「細菌性」に大別される。 最も頻度の高いウイルス性は、 パラインフルエンザウイルス感染を契機に、 生後6か月~3歳程度の乳幼児に多く発症する²⁾。
以下の5項目の合計点で評価する
意識レベル
チアノーゼ
吸気性喘鳴
呼吸音
陥没呼吸
Westleyクループスコアと病院滞在期間は相関性がみられ、 ≧5点ではさらなる治療のために入院となる割合が有意に高かった¹⁾。
スコアの解釈には臨床的な状況を考慮し、 患者の個々の状況に応じて適切な治療を行うことが記載されている³⁾。 以下に推奨を抜粋する。
国内外のエビデンスより、 軽症例含め、 デキサメタゾン0.15mg/kg単回投与を推奨¹⁾
中等症~重症のウイルス性クループでは、 ステロイド薬の経口単回内服とアドレナリン吸入が症状の改善と入院抑制に有効¹⁾
Westleyクループスコアは、 急性クループの重症度評価に使用されるが、 他の呼吸器疾患との鑑別診断には使用しないこと。
最終更新 : 2024年9月27日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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