2024年に、 Robert Ohleらカナダの研究グループにより報告されためまい予後予測スコアである¹⁾。 めまいを呈する重症疾患 (脳卒中、 TIA、 椎骨動脈解離、 脳腫瘍) の発生を予測する¹⁾。
以下の7項目の合計点で評価する
- 男性 +1
- 65歳以上 +1
- 高血圧 +1
- 糖尿病 +3
- 運動/感覚障害 +5
- 小脳症状 +6
- BPPV診断 -5
- 低リスク (~5点) 重症診断 0%
- 中リスク (5-8点) 重症診断 2.1%
- 高リスク (9点~) 重症診断 41%
カナダの3施設の救急部門におけるめまい患者を対象に前向きコホート研究を実施し、 スコアを作成、検証した。 対象は2,078人で、 重症疾患 (脳卒中、 TIA、 椎骨動脈解離、 脳腫瘍) の発生率は5.3% (111例) であった。 <5点をカットオフとした場合の感度100%、特異度72.1%であった¹⁾。 低リスク群において重症診断を0%に抑えることが可能であるとされる。
- 感度 100% (95%CI 97-100%)
- 特異度 72.1% (95%CI 70.1-74%)
- C統計量 0.96 (95%CI 0.92-0.98)
また、 このスコアにより頭部CTを10%削減できる可能性があった¹⁾。
2024年8月現在、 他施設および本邦における検証は行われていない。
最終更新日 : 2024年8月10日
監修:聖路加国際病院 救急部 清水真人
2024年に、 Robert Ohleらカナダの研究グループにより報告されためまい予後予測スコアである¹⁾。 めまいを呈する重症疾患 (脳卒中、 TIA、 椎骨動脈解離、 脳腫瘍) の発生を予測する¹⁾。
以下の7項目の合計点で評価する
- 男性 +1
- 65歳以上 +1
- 高血圧 +1
- 糖尿病 +3
- 運動/感覚障害 +5
- 小脳症状 +6
- BPPV診断 -5
- 低リスク (~5点) 重症診断 0%
- 中リスク (5-8点) 重症診断 2.1%
- 高リスク (9点~) 重症診断 41%
カナダの3施設の救急部門におけるめまい患者を対象に前向きコホート研究を実施し、 スコアを作成、検証した。 対象は2,078人で、 重症疾患 (脳卒中、 TIA、 椎骨動脈解離、 脳腫瘍) の発生率は5.3% (111例) であった。 <5点をカットオフとした場合の感度100%、特異度72.1%であった¹⁾。 低リスク群において重症診断を0%に抑えることが可能であるとされる。
- 感度 100% (95%CI 97-100%)
- 特異度 72.1% (95%CI 70.1-74%)
- C統計量 0.96 (95%CI 0.92-0.98)
また、 このスコアにより頭部CTを10%削減できる可能性があった¹⁾。
2024年8月現在、 他施設および本邦における検証は行われていない。
最終更新日 : 2024年8月10日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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