概要
計算
監修医師

PESI スコアとは?

肺塞栓症重症度指数 (pulmonary embolism severity index; PESI) とも呼ばれる。 2005年にAujeskyらによって肺血栓塞栓症 (PE) 患者の予後予測ツールとして開発された。 対象は肺血栓塞栓症と診断された成人患者であり、 PE患者の30日以内死亡リスクや重症合併症の発生リスクを層別化するために用いられる。

計算方法

以下の11項目の合計点数により決定する

1) 年齢 (年齢そのものの値を点数とする)

2) 男性 : +10点

3) がんの合併 (悪性腫瘍) : +30点

4) 心不全の合併 : +10点

5) 慢性肺疾患の合併 : +10点

6) 脈拍数 ≧110回/分 : +20点

7) 収縮期血圧 <100mmHg : +30点

8) 呼吸数 ≧30回/分 : +20点

9) 体温 <36℃ : +20点

10) 意識障害 (錯乱・傾眠など) : +60点

11) 酸素飽和度 <90% : +20点


最終スコアに基づいて5つのリスクClass に分類する (Class I~V)。 おおむね下記のカットオフを用いることが多い。

・Class I: ≦65点 (非常に低い)

・Class II: 66~85点 (低い)

・Class III: 86~105点 (中程度)

・Class IV: 106~125点 (高い)

・Class V: >125点 (非常に高い)

エビデンス

オリジナル文献

PESIスコアは、 Aujeskyらが米国ペンシルベニア州186病院の入院患者15,531例をもとに導出し、 その後スイスとフランスの221例で外部検証された¹⁾。 リスクClass 別に30日死亡率が有意に異なることが示され、 Class IおよびIIでは死亡率のみでなく、 主要な重症合併症も極めて低いと報告された。 その後も大規模コホート研究や前向き観察研究において妥当性が検証されている。

簡易版PESIスコアとの違い

簡易版PESIは、 従来使用されてきたPESIスコアと同等の正確性を簡単に評価できるように工夫された。 PESI classIII-IVまたは簡易版PESIが1点以上の場合は、 30日死亡率が高いことが示されている。

関連コンテンツ

🚑 ERマニュアル|肺血栓塞栓症

🚑 ERマニュアル|胸痛

🔢 modified Wellsスコア for PE

🔢 YEARS アルゴリズム

🔢 PERC ルール

🔢 改訂Genevaスコア

🔢 Padua 予測スコア

🔢 PESI スコア

🔢 PESI スコア (簡易版)

出典

1) Simplification of the pulmonary embolism severity index for prognostication in patients with acute symptomatic pulmonary embolism. Arch Intern Med. 2010 Aug 9;170(15):1383-9. PMID: 20696966

1) 2014 ESC guidelines on the diagnosis and management of acute pulmonary embolism. Eur Heart J. 2014 Nov 14;35(43):3033-69, 3069a-3069k. PMID: 25173341

2) Simplification of the pulmonary embolism severity index for prognostication in patients with acute symptomatic pulmonary embolism. Arch Intern Med . 2010 Aug 9;170(15):1383-9. PMID: 20696966

最終更新 : 2025年3月5日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

PESI スコア
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
PESI スコア
PESI スコア

PESI スコア

肺血栓塞栓症の重症度評価
2025年03月05日更新
概要
計算

PESI スコアとは?

肺塞栓症重症度指数 (pulmonary embolism severity index; PESI) とも呼ばれる。 2005年にAujeskyらによって肺血栓塞栓症 (PE) 患者の予後予測ツールとして開発された。 対象は肺血栓塞栓症と診断された成人患者であり、 PE患者の30日以内死亡リスクや重症合併症の発生リスクを層別化するために用いられる。

計算方法

以下の11項目の合計点数により決定する

1) 年齢 (年齢そのものの値を点数とする)

2) 男性 : +10点

3) がんの合併 (悪性腫瘍) : +30点

4) 心不全の合併 : +10点

5) 慢性肺疾患の合併 : +10点

6) 脈拍数 ≧110回/分 : +20点

7) 収縮期血圧 <100mmHg : +30点

8) 呼吸数 ≧30回/分 : +20点

9) 体温 <36℃ : +20点

10) 意識障害 (錯乱・傾眠など) : +60点

11) 酸素飽和度 <90% : +20点


最終スコアに基づいて5つのリスクClass に分類する (Class I~V)。 おおむね下記のカットオフを用いることが多い。

・Class I: ≦65点 (非常に低い)

・Class II: 66~85点 (低い)

・Class III: 86~105点 (中程度)

・Class IV: 106~125点 (高い)

・Class V: >125点 (非常に高い)

エビデンス

オリジナル文献

PESIスコアは、 Aujeskyらが米国ペンシルベニア州186病院の入院患者15,531例をもとに導出し、 その後スイスとフランスの221例で外部検証された¹⁾。 リスクClass 別に30日死亡率が有意に異なることが示され、 Class IおよびIIでは死亡率のみでなく、 主要な重症合併症も極めて低いと報告された。 その後も大規模コホート研究や前向き観察研究において妥当性が検証されている。

簡易版PESIスコアとの違い

簡易版PESIは、 従来使用されてきたPESIスコアと同等の正確性を簡単に評価できるように工夫された。 PESI classIII-IVまたは簡易版PESIが1点以上の場合は、 30日死亡率が高いことが示されている。

関連コンテンツ

🚑 ERマニュアル|肺血栓塞栓症

🚑 ERマニュアル|胸痛

🔢 modified Wellsスコア for PE

🔢 YEARS アルゴリズム

🔢 PERC ルール

🔢 改訂Genevaスコア

🔢 Padua 予測スコア

🔢 PESI スコア

🔢 PESI スコア (簡易版)

出典

1) Simplification of the pulmonary embolism severity index for prognostication in patients with acute symptomatic pulmonary embolism. Arch Intern Med. 2010 Aug 9;170(15):1383-9. PMID: 20696966

1) 2014 ESC guidelines on the diagnosis and management of acute pulmonary embolism. Eur Heart J. 2014 Nov 14;35(43):3033-69, 3069a-3069k. PMID: 25173341

2) Simplification of the pulmonary embolism severity index for prognostication in patients with acute symptomatic pulmonary embolism. Arch Intern Med . 2010 Aug 9;170(15):1383-9. PMID: 20696966

最終更新 : 2025年3月5日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

表・計算

臨床支援アプリHOKUTOでご利用いただける医療計算ツールのご紹介