2024年7月､ 日本救急医学会より熱中症診療ガイドライン 2024年版が発刊予定です｡ 本稿は2015年版を基に作成されています

暑さ指数 WBGTとは

暑さ指数 (WBGT: Wet Bulb Globe Temperature) は､ 人体と外気との熱のやりとり (熱収支) に着目した指標であり､ 人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度､ ②日射･輻射など周辺の熱環境､ ③気温の３つを取り入れた指標である｡

熱中症診療ガイドライン, 2015などをもとに監修医作図

熱中症予防のための指標比較

米国ではHeatIndex (気温と湿度の多項式)を､ 英･豪などは気温の使用が一般的である｡ 一方､ 夏期の湿度が高い日本では､ 気温だけでなく湿度も熱中症の増加に大きく寄与すること､ 日射の影響も考慮する必要があることから､ 複数の気象条件を組み合わせた指標として､ 暑さ指数 (WBGT：Wet Bulb Globe Temperature) が推奨されている¹⁾｡

環境省の｢熱中症予防情報サイト｣

以下リンクより､ 全国の暑さ指数(WBGT)と予測､熱中症警戒アラートを確認可能

https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php

環境省の外部サイトへ遷移します

表示例：環境省熱中症予防情報サイトより引用

関連コンテンツ

🔢熱中症の重症度分類

🔢熱中症の暑さ指数WBGT

出典

1) 一般社団法人日本救急医学会. 熱中症診療ガイドライン, 2015

最終更新：2024年7月22日

監修医師：聖路加国際病院救急部 清水真人