IMDスコアとは？

Invasive Mold Diseaseスコアの略で､ 血液腫瘍患者における侵襲性糸状菌感染症患者のスクリーニングや､抗真菌予防薬治療の改善に用いられる指標である.

評価項目

• 10~30日間続く好中球減少症(<500/μL) +4
• 侵襲性糸状菌感染症の既往 +4
• 部分寛解あるいは完全寛解となっていない悪性腫瘍の原疾患 +3
• リンパ球減少症(CD4+リンパ球数<50/μL)及び､ 同種造血幹細胞移植を受けた患者におけるリンパ球機能不全 +2

エビデンス¹⁾

• 2005~2008年における血液腫瘍患者840人の入院1709例のリスク因子を抽出し､ 2009~2012年における患者855人の入院1746例において入院期間中に検証を実施した.
• 上記4項目の加重リスクスコアの合計値が6未満であればIMDの発生リスクは低く､ 6以上であれば発生リスクは高い.
• 入院時IMDスコア0~5の患者はIMDスコア6~13の患者と比較し､ IMDの90日発生率が有意に低い.

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参考文献

1. A risk prediction score for invasive mold disease in patients with hematological malignancies. PLoS One. 2013 Sep 26;8(9):e75531. PMID: 24086555.

最終更新：2022年1月9日

監修医師：聖路加国際病院救急部 清水真人