POD24 (Progression of Disease within 24 months) とは、 2015年にNLCSの解析からCasuloらが提唱した概念で濾胞性リンパ腫 (FL) における早期進行の臨床的指標である。 本ツールでは、 1次治療開始後24ヵ月以内の病勢進行または再発をPOD24と定義する。
初回治療歴を有するFL患者を対象とする。 1次治療後の予後評価に加え、 再発・難治性FLに対するCD19標的CAR-T療法 (リソカブタゲン マラルユーセル) の投与対象判断にも用いられる³⁾。
本ツールでは、 「1次治療開始日」 を起算点とする。 Blood 2022のFLASHプール解析におけるPOD24の定義、 およびブレヤンジ最適使用推進ガイドラインの現行の投与対象基準と整合する²⁾³⁾。 なお、 NLCS原典では 「診断日」 を起算点としており¹⁾、 研究により起算点が異なる点に留意する。
1次治療開始日から、 病勢進行確認日または最終経過観察日までの期間を算出する。
1次治療開始日からの期間=評価日-1次治療開始日
本ツールでは、 1次治療開始後730日未満の病勢進行をPOD24と判定する。
POD24陽性 : 1次治療開始後730日未満に病勢進行または再発を認めた場合。 早期進行の高リスク群である。
POD24陰性 : 1次治療開始後730日以上、 病勢進行を認めない場合、 または730日以降に病勢進行を認めた場合。
未判定 : 1次治療開始後730日未満で病勢進行を認めず、 経過観察中の場合。 早期死亡や脱落などにより730日まで追跡できなかった場合も含む。 POD24陰性として扱ってはならない。
Casuloらは、 NLCSに登録され、 1次治療としてR-CHOP療法を受けたFL患者を解析した。 診断後24ヵ月以内に進行・再発した患者では、 5年生存率が有意に低かった¹⁾。
その後、 13件の国際多施設共同ランダム化比較試験に登録された5,225例を対象とするFLASHプール解析により、 POD24の予後不良性が検証された²⁾。
FLASHプール解析では、 29.3% (1,531例) が24ヵ月以内に進行した。 POD24群は非POD24群と比べて有意に生存不良であった (time-dependent Coxモデル : HR 4.85 [95%CI 4.32–5.45]、 24ヵ月ランドマーク解析 : HR 3.03 [95%CI 2.65–3.47]、 いずれもp<0.01) ²⁾。
POD24のリスク因子として、 男性 (OR 1.30)、 PS 2以上 (OR 1.63)、 高リスクFLIPIスコア (OR 3.14)、 β2ミクログロブリン高値 (OR 1.43) が報告されている²⁾。
ブレヤンジ最適使用推進ガイドラインでは、 再発・難治性FLに対して2次治療として使用する場合、 抗CD20抗体を含む多剤併用療法の開始から24ヵ月以内の病勢進行をPOD24と定義している³⁾。
一方、 FOL-001試験の選択基準では診断日起点の定義が用いられている。 これは臨床試験の適格基準であり、 現行の投与対象基準とは異なる。
本ツールは、 1次治療後の予後評価および治療強化を検討する際の参考情報であり、 単独で治療方針を決定するものではない。 FLIPIなどの予後因子、 病理学的形質転換の有無、 患者の全身状態を踏まえて総合的に判断する。
POD24は治療開始後の経過観察を要する事後的な予後指標であり、 診断時のリスク層別化には単独で使用できない。 実地臨床への外挿には限界がある。
3) ブレヤンジ最適使用推進ガイドライン (令和3年5月、 令和8年4月改訂).
最終更新 : 2026年9月9日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
POD24 (Progression of Disease within 24 months) とは、 2015年にNLCSの解析からCasuloらが提唱した概念で濾胞性リンパ腫 (FL) における早期進行の臨床的指標である。 本ツールでは、 1次治療開始後24ヵ月以内の病勢進行または再発をPOD24と定義する。
初回治療歴を有するFL患者を対象とする。 1次治療後の予後評価に加え、 再発・難治性FLに対するCD19標的CAR-T療法 (リソカブタゲン マラルユーセル) の投与対象判断にも用いられる³⁾。
本ツールでは、 「1次治療開始日」 を起算点とする。 Blood 2022のFLASHプール解析におけるPOD24の定義、 およびブレヤンジ最適使用推進ガイドラインの現行の投与対象基準と整合する²⁾³⁾。 なお、 NLCS原典では 「診断日」 を起算点としており¹⁾、 研究により起算点が異なる点に留意する。
1次治療開始日から、 病勢進行確認日または最終経過観察日までの期間を算出する。
1次治療開始日からの期間=評価日-1次治療開始日
本ツールでは、 1次治療開始後730日未満の病勢進行をPOD24と判定する。
POD24陽性 : 1次治療開始後730日未満に病勢進行または再発を認めた場合。 早期進行の高リスク群である。
POD24陰性 : 1次治療開始後730日以上、 病勢進行を認めない場合、 または730日以降に病勢進行を認めた場合。
未判定 : 1次治療開始後730日未満で病勢進行を認めず、 経過観察中の場合。 早期死亡や脱落などにより730日まで追跡できなかった場合も含む。 POD24陰性として扱ってはならない。
Casuloらは、 NLCSに登録され、 1次治療としてR-CHOP療法を受けたFL患者を解析した。 診断後24ヵ月以内に進行・再発した患者では、 5年生存率が有意に低かった¹⁾。
その後、 13件の国際多施設共同ランダム化比較試験に登録された5,225例を対象とするFLASHプール解析により、 POD24の予後不良性が検証された²⁾。
FLASHプール解析では、 29.3% (1,531例) が24ヵ月以内に進行した。 POD24群は非POD24群と比べて有意に生存不良であった (time-dependent Coxモデル : HR 4.85 [95%CI 4.32–5.45]、 24ヵ月ランドマーク解析 : HR 3.03 [95%CI 2.65–3.47]、 いずれもp<0.01) ²⁾。
POD24のリスク因子として、 男性 (OR 1.30)、 PS 2以上 (OR 1.63)、 高リスクFLIPIスコア (OR 3.14)、 β2ミクログロブリン高値 (OR 1.43) が報告されている²⁾。
ブレヤンジ最適使用推進ガイドラインでは、 再発・難治性FLに対して2次治療として使用する場合、 抗CD20抗体を含む多剤併用療法の開始から24ヵ月以内の病勢進行をPOD24と定義している³⁾。
一方、 FOL-001試験の選択基準では診断日起点の定義が用いられている。 これは臨床試験の適格基準であり、 現行の投与対象基準とは異なる。
本ツールは、 1次治療後の予後評価および治療強化を検討する際の参考情報であり、 単独で治療方針を決定するものではない。 FLIPIなどの予後因子、 病理学的形質転換の有無、 患者の全身状態を踏まえて総合的に判断する。
POD24は治療開始後の経過観察を要する事後的な予後指標であり、 診断時のリスク層別化には単独で使用できない。 実地臨床への外挿には限界がある。
3) ブレヤンジ最適使用推進ガイドライン (令和3年5月、 令和8年4月改訂).
最終更新 : 2026年9月9日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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