サンフランシスコ失神ルール (SanFrancisco Syncope Rule) は、 急性期失神患者の 7日以内の重篤な合併症発症リスクを予測するためのスコアである¹⁾。 2004年に、 カリフォルニア大学サンフランシスコ校のJames V Quinnらにより開発された¹⁾。
以下の5つの項目から構成される¹⁾。 一つでも該当する場合、 重篤な合併症リスクが高まる。 その頭文字から「CHESS」とも呼ばれる。
【C】Congestive heart failure (心不全) の既往
【H】Hematocrit値 (Ht値) <30%
【E】ECG (心電図) が異常
【S】Shortness of breath (呼吸困難) あり
【S】初診時のsBP (収縮期血圧) <90mmHg
684人の失神患者を対象とした大規模な前向きコホート研究によって、 重篤な短期アウトカムの予測に有用であることが示された¹⁾。 この研究では、CHESSの感度 96% (95%CI 92~100%)、 特異度 62% (95%CI 58~66%) であった。 また、 入院率は10%減少する可能性があると報告されている¹⁾。
オリジナル文献において、 重篤な合併症発症リスク予測の一助となることが期待されているが、 本スコアが失神原因そのものを特定するわけではないことには注意が必要である。 全ての失神患者に対しては包括的なアプローチを要する。
🔢 OESILスコア
最終更新:2024年8月12日
監修医師:聖路加国際病院 救急部 清水真人
サンフランシスコ失神ルール (SanFrancisco Syncope Rule) は、 急性期失神患者の 7日以内の重篤な合併症発症リスクを予測するためのスコアである¹⁾。 2004年に、 カリフォルニア大学サンフランシスコ校のJames V Quinnらにより開発された¹⁾。
以下の5つの項目から構成される¹⁾。 一つでも該当する場合、 重篤な合併症リスクが高まる。 その頭文字から「CHESS」とも呼ばれる。
【C】Congestive heart failure (心不全) の既往
【H】Hematocrit値 (Ht値) <30%
【E】ECG (心電図) が異常
【S】Shortness of breath (呼吸困難) あり
【S】初診時のsBP (収縮期血圧) <90mmHg
684人の失神患者を対象とした大規模な前向きコホート研究によって、 重篤な短期アウトカムの予測に有用であることが示された¹⁾。 この研究では、CHESSの感度 96% (95%CI 92~100%)、 特異度 62% (95%CI 58~66%) であった。 また、 入院率は10%減少する可能性があると報告されている¹⁾。
オリジナル文献において、 重篤な合併症発症リスク予測の一助となることが期待されているが、 本スコアが失神原因そのものを特定するわけではないことには注意が必要である。 全ての失神患者に対しては包括的なアプローチを要する。
🔢 OESILスコア
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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