概要
計算
監修医師

Hasfordスコアとは?

  • 慢性骨髄性白血病 (CML) の予後分類の一つ¹⁾.
  • これまでも化学療法やインターフェロンα療法時代に用いられてきたが、 イマチニブ治療においてもリスク層別化に有用¹⁾.
  • 低リスク、 中間リスク、 高リスクの3リスク群に分類される¹⁾.

計算式²⁾

{ (0.6666×年齢*¹) + (0.0420×脾臓の大きさ[cm]) + (0.0584 ×芽球比率[%]) + (0.0413×好酸球比率[%]) + (0.2039×好塩基球比率[%] *²) + (1.0956×血小板数 [×10³/μl ] *³) } ×1000
  • *¹ 50歳未満:0、 50歳以上:1
  • *² 3%未満:0、 3%以上:1
  • *³ 150万/μL未満:0、150万/μL以上:1

予後予測

  • 低リスク:score ≦780
  • 中リスク:780 < score <1481
  • 高リスク:1481 ≦ score

エビデンス²⁾

生存期間中央値

  • 低リスク群:98ヵ月 [n=369;40.6%]
  • 中リスク群:65ヵ月 [n=406;44.7%]
  • 高リスク群:42ヵ月 [n=133;14.6%]

5年生存率

  • 低リスク群:76% (95%CI 70~82%)
  • 中リスク群:55% (95%CI 48.6~61.4%)
  • 高リスク群:25% (95%CI 15~35%)

関連コンテンツ

慢性骨髄性白血病 (CML)

🔢 EUTOS スコア (予後分類)

🔢 Hasford スコア (予後分類)

🔢 Sokal スコア (予後分類)

🔢 ELTSスコア (予後分類)

🔢 Mayo Prognostic Model (予後分類)

🔢 CMLの治療効果判定基準 (効果判定)

参考文献

  1. 日本血液学会. 造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版. 金原出版. 2023
  2. A new prognostic score for survival of patients with chronic myeloid leukemia treated with interferon alfa. Writing Committee for the Collaborative CML Prognostic Factors Project Group. J Natl Cancer Inst. 1998 Jun 3;90(11):850-8. PMID: 9625174
最終更新:2023年12月5日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

Hasford スコア
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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Hasford スコア

CMLの予後予測スコア
2023年12月05日更新
概要
計算

Hasfordスコアとは?

  • 慢性骨髄性白血病 (CML) の予後分類の一つ¹⁾.
  • これまでも化学療法やインターフェロンα療法時代に用いられてきたが、 イマチニブ治療においてもリスク層別化に有用¹⁾.
  • 低リスク、 中間リスク、 高リスクの3リスク群に分類される¹⁾.

計算式²⁾

{ (0.6666×年齢*¹) + (0.0420×脾臓の大きさ[cm]) + (0.0584 ×芽球比率[%]) + (0.0413×好酸球比率[%]) + (0.2039×好塩基球比率[%] *²) + (1.0956×血小板数 [×10³/μl ] *³) } ×1000
  • *¹ 50歳未満:0、 50歳以上:1
  • *² 3%未満:0、 3%以上:1
  • *³ 150万/μL未満:0、150万/μL以上:1

予後予測

  • 低リスク:score ≦780
  • 中リスク:780 < score <1481
  • 高リスク:1481 ≦ score

エビデンス²⁾

生存期間中央値

  • 低リスク群:98ヵ月 [n=369;40.6%]
  • 中リスク群:65ヵ月 [n=406;44.7%]
  • 高リスク群:42ヵ月 [n=133;14.6%]

5年生存率

  • 低リスク群:76% (95%CI 70~82%)
  • 中リスク群:55% (95%CI 48.6~61.4%)
  • 高リスク群:25% (95%CI 15~35%)

関連コンテンツ

慢性骨髄性白血病 (CML)

🔢 EUTOS スコア (予後分類)

🔢 Hasford スコア (予後分類)

🔢 Sokal スコア (予後分類)

🔢 ELTSスコア (予後分類)

🔢 Mayo Prognostic Model (予後分類)

🔢 CMLの治療効果判定基準 (効果判定)

参考文献

  1. 日本血液学会. 造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版. 金原出版. 2023
  2. A new prognostic score for survival of patients with chronic myeloid leukemia treated with interferon alfa. Writing Committee for the Collaborative CML Prognostic Factors Project Group. J Natl Cancer Inst. 1998 Jun 3;90(11):850-8. PMID: 9625174
最終更新:2023年12月5日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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