本ツールは、 シスプラチン静脈投与後に発生する重篤な急性腎障害 (CP-AKI) のリスクを予測するスコアで、 2024年にS. Guptaらによって開発された¹⁾。
※CP-AKIの定義
シスプラチンの初回投与後14日以内に血清Cre値がベースラインから2倍以上になるか、 腎代替療法が必要な状態。
以下の項目の合計点で計算される。
①年齢
②高血圧
③糖尿病
④喫煙歴
⑤Hb値
⑥白血球数
⑦Alb値
⑧Mg値
⑨シスプラチン投与量
0~5.5点: 低リスク群
6~9.5点: 中間リスク群
10~15.5点: 高リスク群
≧16点: 超高リスク群
なお、 下記の推奨はオリジナル文献の著者らの専門的見解に基づくものであり、 臨床現場での検証は行われていない。
低リスク群
中間リスク群
高リスク群
超高リスク群
本研究の対象患者は、 全米の6つの主要ながんセンターから選ばれた。 2006年から2022年までにシスプラチンの初回投与を受けた成人患者24,717例を対象に行われ、 開発コホート11,766例と検証コホート12,951例に分けて、 多変量ロジスティック回帰モデルと多変量Coxモデルを用いて簡易リスクスコアが作成・検証された。 主要評価項目はCP-AKIとし、 シスプラチンの初回投与後14日以内の血清クレアチニン値がベースラインから2倍以上になるか、 腎代替療法が必要な状態、 つまりKDIGO (Kidney Disease Improving Grobal Outcomes) で定義されたステージ2または3の急性腎障害と一致するものとされた。
開発コホートにおけるVery High Risk群では、 Low Risk群と比較してCP-AKIのリスクが24.00倍に増加し、 検証コホートでは17.87倍に増加した。 主要モデルのC統計量は0.75であり、 これまでに発表されたモデル (C統計量0.60-0.68) よりも優れた識別能を有することが示された (DeLong p<0.001)。
また、 CP-AKIの重症度が高いほど、 90日生存率は顕著に低下することが認められた (補正後ハザード比4.63、 95%CI 3.56-6.02)。
最終更新日 : 2024年4月6日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
本ツールは、 シスプラチン静脈投与後に発生する重篤な急性腎障害 (CP-AKI) のリスクを予測するスコアで、 2024年にS. Guptaらによって開発された¹⁾。
※CP-AKIの定義
シスプラチンの初回投与後14日以内に血清Cre値がベースラインから2倍以上になるか、 腎代替療法が必要な状態。
以下の項目の合計点で計算される。
①年齢
②高血圧
③糖尿病
④喫煙歴
⑤Hb値
⑥白血球数
⑦Alb値
⑧Mg値
⑨シスプラチン投与量
0~5.5点: 低リスク群
6~9.5点: 中間リスク群
10~15.5点: 高リスク群
≧16点: 超高リスク群
なお、 下記の推奨はオリジナル文献の著者らの専門的見解に基づくものであり、 臨床現場での検証は行われていない。
低リスク群
中間リスク群
高リスク群
超高リスク群
本研究の対象患者は、 全米の6つの主要ながんセンターから選ばれた。 2006年から2022年までにシスプラチンの初回投与を受けた成人患者24,717例を対象に行われ、 開発コホート11,766例と検証コホート12,951例に分けて、 多変量ロジスティック回帰モデルと多変量Coxモデルを用いて簡易リスクスコアが作成・検証された。 主要評価項目はCP-AKIとし、 シスプラチンの初回投与後14日以内の血清クレアチニン値がベースラインから2倍以上になるか、 腎代替療法が必要な状態、 つまりKDIGO (Kidney Disease Improving Grobal Outcomes) で定義されたステージ2または3の急性腎障害と一致するものとされた。
開発コホートにおけるVery High Risk群では、 Low Risk群と比較してCP-AKIのリスクが24.00倍に増加し、 検証コホートでは17.87倍に増加した。 主要モデルのC統計量は0.75であり、 これまでに発表されたモデル (C統計量0.60-0.68) よりも優れた識別能を有することが示された (DeLong p<0.001)。
また、 CP-AKIの重症度が高いほど、 90日生存率は顕著に低下することが認められた (補正後ハザード比4.63、 95%CI 3.56-6.02)。
最終更新日 : 2024年4月6日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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