血球貪食症候群 (hemophagocytic syndrome: HPS) は、 骨髄、 リンパ節、 肝脾など網内系組織において炎症性サイトカインにより活性化された組織球が増殖し、 発熱、 肝障害などとともに著明な血球減少が生じる病態をさす。
その他の名称
その他には、 血球貪食性リンパ組織球症 (hemo- phagocytic lymphohistiocytosis: HLH)、 マクロファージ活性化症候群 (macrophage activating syndrome: MAS) とも呼ばれる。
特徴的な臨床症状と分類
発熱、 フェリチン上昇、 血球低下、 DIC、 肝障害、 中枢神経障害を特徴とする生命を脅かす全身性の高炎症症候群であり、 炎症、 多臓器不全、 ショックなどを伴い死亡リスクが高い。 以下の2つに大別される。
- 家族性HLH
- 二次性HLH
2004年にHistiocyte Societyのガイドラインにて提唱された基準で「HLH-2004」と略される¹⁾。
1または2が満たされればHLHと診断する
1) 家族性に認められる遺伝子異常を有する
2) 以下の8つのうち5つ以上を満たす
HLH-2004の診断基準は、 1994年にHistiocyte Societyが最初に提案したHLH-94ガイドラインを基にしている。
HLH-94では5つの基準 (発熱、 脾腫、 2系統血球減少、 高TG血症/低フィブリノゲン血症、 血球貪食像) が提唱された。 HLH-2004ではさらに3つ (
NK細胞活性の低下/消失、 高フェリチン血症、 高sIL-2R) の基準が追加されている¹⁾。
最終更新日 : 2024年8月11日
HOKUTO編集部医師監修
血球貪食症候群 (hemophagocytic syndrome: HPS) は、 骨髄、 リンパ節、 肝脾など網内系組織において炎症性サイトカインにより活性化された組織球が増殖し、 発熱、 肝障害などとともに著明な血球減少が生じる病態をさす。
その他の名称
その他には、 血球貪食性リンパ組織球症 (hemo- phagocytic lymphohistiocytosis: HLH)、 マクロファージ活性化症候群 (macrophage activating syndrome: MAS) とも呼ばれる。
特徴的な臨床症状と分類
発熱、 フェリチン上昇、 血球低下、 DIC、 肝障害、 中枢神経障害を特徴とする生命を脅かす全身性の高炎症症候群であり、 炎症、 多臓器不全、 ショックなどを伴い死亡リスクが高い。 以下の2つに大別される。
- 家族性HLH
- 二次性HLH
2004年にHistiocyte Societyのガイドラインにて提唱された基準で「HLH-2004」と略される¹⁾。
1または2が満たされればHLHと診断する
1) 家族性に認められる遺伝子異常を有する
2) 以下の8つのうち5つ以上を満たす
HLH-2004の診断基準は、 1994年にHistiocyte Societyが最初に提案したHLH-94ガイドラインを基にしている。
HLH-94では5つの基準 (発熱、 脾腫、 2系統血球減少、 高TG血症/低フィブリノゲン血症、 血球貪食像) が提唱された。 HLH-2004ではさらに3つ (
NK細胞活性の低下/消失、 高フェリチン血症、 高sIL-2R) の基準が追加されている¹⁾。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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