Clinical Index of Stable Febrile Neutropeniaの略。 2015年にAlberto Carmona Bayonasらスペイン臨床腫瘍学会 支持療法ワーキンググループ*によって開発された、 外来治療を行っている"固形腫瘍患者"で全身状態の良い発熱性好中球減少症 (FN) 患者をリスク分類し、 合併症の予測を目的としたスコアリングシステムである。
以下の項目の合計点で計算される。
- ECOG PS ≧ 2 +2点
- ストレス性高血糖 +2点
- COPD (慢性閉塞性肺疾患) +1点
- 慢性心血管疾患 +1点
- 粘膜障害 ≧ NCI Grade2 +1点
- 単球 < 200/μL +1点
0点: 低リスク群 (合併症1.1%、 死亡率0%)
1-2点: 中間リスク群 (合併症6.2%、死亡率0%)
≧3点: 高リスク群 (合併症36%、 死亡率 3.1%)
CISNEスコアは、 2012年9月から2014年7月にかけて、 スペインの教育病院24施設とチリの1施設から集められた1,133人の患者を対象とした前向き研究により検証された。
3点以上をカットオフ値とした場合、 重大な合併症を予測するにあたり、 感度78%、 特異度78%、 陽性的中率36%、 陰性的中率は96%であった。
CISNEスコアのAUCは0.868 (95% CI 0.827-0.903) で、 MASCCスコアのAUCは0.721 (95%CI 0.669-0.768) であった。 CISNEスコアとMASCCスコアの比較ではP=0.0026であった¹⁾。
CISNEスコアの対象は、 "臨床的に安定"していると評価される発熱性好中球減少症を有する"固形腫瘍患者"に限定される。
最終更新日 : 2024年3月25日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
Clinical Index of Stable Febrile Neutropeniaの略。 2015年にAlberto Carmona Bayonasらスペイン臨床腫瘍学会 支持療法ワーキンググループ*によって開発された、 外来治療を行っている"固形腫瘍患者"で全身状態の良い発熱性好中球減少症 (FN) 患者をリスク分類し、 合併症の予測を目的としたスコアリングシステムである。
以下の項目の合計点で計算される。
- ECOG PS ≧ 2 +2点
- ストレス性高血糖 +2点
- COPD (慢性閉塞性肺疾患) +1点
- 慢性心血管疾患 +1点
- 粘膜障害 ≧ NCI Grade2 +1点
- 単球 < 200/μL +1点
0点: 低リスク群 (合併症1.1%、 死亡率0%)
1-2点: 中間リスク群 (合併症6.2%、死亡率0%)
≧3点: 高リスク群 (合併症36%、 死亡率 3.1%)
CISNEスコアは、 2012年9月から2014年7月にかけて、 スペインの教育病院24施設とチリの1施設から集められた1,133人の患者を対象とした前向き研究により検証された。
3点以上をカットオフ値とした場合、 重大な合併症を予測するにあたり、 感度78%、 特異度78%、 陽性的中率36%、 陰性的中率は96%であった。
CISNEスコアのAUCは0.868 (95% CI 0.827-0.903) で、 MASCCスコアのAUCは0.721 (95%CI 0.669-0.768) であった。 CISNEスコアとMASCCスコアの比較ではP=0.0026であった¹⁾。
CISNEスコアの対象は、 "臨床的に安定"していると評価される発熱性好中球減少症を有する"固形腫瘍患者"に限定される。
最終更新日 : 2024年3月25日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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