概要
計算
監修医師

絨毛癌診断スコアとは

本邦絨毛癌取扱い規約に掲載されている臨床的絨毛癌の診断基準である¹⁾。

スコアの計算方法

絨毛性疾患 (侵入奇胎または絨毛癌) で、 病巣が骨盤内血管造影法(PAG)、胸部X線、CT、USGなどの検査で確認された症例に適応。 以下9項目の合計点で評価する
絨毛癌診断スコア
絨毛癌取扱い規約 第3版をもとに編集部作図

≦4点 : 臨床的侵入奇胎 または 転移性奇胎

≧5点 : 臨床的絨毛癌と判定する

使用上の注意
1.先行妊娠は、直前の妊娠とする。
2.潜伏期は先行妊娠の終了から診断までの期間とする。
3.肺転移巣で肺陰影の大小に直径 1cm以上の差がある場合に大小不同とする。
4.先行妊娠の終了から診断までの期間に少なくとも数ヵ月以上続いて BBTが二相性を示すか、 あるいは規則正しく月経が発来する場合に整調とする。 なお、 整調でなくともこの間に血中hCG値がカットオフ値以下であることが数回にわたって確認されれば 5点を与える。
絨毛癌取扱い規約 第3版より引用

その他の基準について

国際産婦人科連合 (FIGO)による 🔢妊娠性絨毛性腫瘍のFIGOスコアが知られている。

絨毛癌診断スコア

<7点 : 低リスク ≧7点 : 高リスクGTN

Int J Gynecol Cancer. 2001 Jan-Feb;11(1):73-7. より引用

本邦における臨床的侵入奇胎および奇胎後hCG存続症がFIGO分類の低リスクGTNに、 臨床的絨毛癌は高リスクGTNに概ね相当する。

出典

1) 日本産婦人科学会・日本病理学会編. 絨毛癌取扱い規約 第3版, 金原出版. 2011

最終更新 : 2024年8月4日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師

絨毛癌診断スコア
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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絨毛癌診断スコア

臨床的絨毛癌の診断基準
2024年08月05日更新
概要
計算

絨毛癌診断スコアとは

本邦絨毛癌取扱い規約に掲載されている臨床的絨毛癌の診断基準である¹⁾。

スコアの計算方法

絨毛性疾患 (侵入奇胎または絨毛癌) で、 病巣が骨盤内血管造影法(PAG)、胸部X線、CT、USGなどの検査で確認された症例に適応。 以下9項目の合計点で評価する
絨毛癌診断スコア
絨毛癌取扱い規約 第3版をもとに編集部作図

≦4点 : 臨床的侵入奇胎 または 転移性奇胎

≧5点 : 臨床的絨毛癌と判定する

使用上の注意
1.先行妊娠は、直前の妊娠とする。
2.潜伏期は先行妊娠の終了から診断までの期間とする。
3.肺転移巣で肺陰影の大小に直径 1cm以上の差がある場合に大小不同とする。
4.先行妊娠の終了から診断までの期間に少なくとも数ヵ月以上続いて BBTが二相性を示すか、 あるいは規則正しく月経が発来する場合に整調とする。 なお、 整調でなくともこの間に血中hCG値がカットオフ値以下であることが数回にわたって確認されれば 5点を与える。
絨毛癌取扱い規約 第3版より引用

その他の基準について

国際産婦人科連合 (FIGO)による 🔢妊娠性絨毛性腫瘍のFIGOスコアが知られている。

絨毛癌診断スコア

<7点 : 低リスク ≧7点 : 高リスクGTN

Int J Gynecol Cancer. 2001 Jan-Feb;11(1):73-7. より引用

本邦における臨床的侵入奇胎および奇胎後hCG存続症がFIGO分類の低リスクGTNに、 臨床的絨毛癌は高リスクGTNに概ね相当する。

出典

1) 日本産婦人科学会・日本病理学会編. 絨毛癌取扱い規約 第3版, 金原出版. 2011

最終更新 : 2024年8月4日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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